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数値化の鬼

著者:安藤広大 ダイヤモンド社

購入きっかけ

朝礼でOJTが紹介していたのがきっかけ。元々入社して最初の驚きはめっちゃ数字の記録あるーΣってことで、(前職は悠長に記録と比較を取る余裕が誰のどこにあるんだー!って喧嘩が絶えず、後で振り返る数字は持ってるけど欲しい切り口に合わせて用意してないことが多かった)数字でとらえる意識は上げて行かないとついていけないなとは思っていた。


読みかけメモ

数値化の目的をはき違えない

数値化することで手に入れたいのはモノサシ。
数字をもとにノルマや強迫的なプレッシャーを用意することを目的に置くとネガティブなものになる。
数値化したことでモノサシができた結果、”足るを知る”こともあるし、
不足も知るけど、不足を表面化して責めるための作業じゃない。
だから"数字"じゃなくて"数値化"の鬼。

あいまいにしたい言葉はやましいことを隠すとき。
 もうすぐできます!
 だいたいできています。
 かなりうまくいっています。
共通したイメージを持っているとは限らない言葉は
濁している。数字で共通のモノサシを使おう。

数値化の使いどころ

守破離で言う守を実践するとき、不足を数字で把握する。
次の行動のための数字にならないものは"数値化する必要はない"。
 ・30年のベテランが数字だけが大事なことではないということ
 ・新人が数字は気にしなくて良いと勘違いすること
の差。数字が全てではないけど順番が間違われるべきではない。

数字そのものがプレッシャーを与えるわけではないので、数字を気にしないほうがのびのび働けるのでは?というのは誤解。
あくまで数字を"ノルマ"とするからの話。
むしろ感情を脇に置いて、正当な評価を下せるのが数字の力。

例)いつもAさんは返事が遅い→返事は10回中9回は翌営業日に返ってくる。この点Bさんは10回中6回は翌々営業日に返ってくるが遅いとは感じない。

実際には、Aさんの9回のうち8回が更に質問しないといけない返答でラリーが続き、結果の着地がBさん以上に遅くなるので、返事が遅いと感じる。
≒正確には着地が遅いこと、ラリーが多いことが課題である。

数字に感じるネガティブ数字=営業成績・ノルマ・目標=”評価”というイメージになりがち。学校や会社の評価 ≠ 人間としての点数・人としての価値数字を、未来に目を向けるための”機能”と考える。

意味のない数字は数値化ではない。

良くない例:英語力を2倍にします!コミュ力を50→70点にします!

と宣言したとき、数字を入れて具体化した!とは言えない。その英語力・コミュ力は何を指すのか。もしもテストで明確に出るならいいけど自己評価が50点だなぁ…ぐらいだったらその20点の差は何で埋まるのかがわからないから。

KPIは目標のための、目標
┗目標:英語力を2倍にします→TOEICリスニングが
 前回150/495点だったのを、次回は350/495点を目指す
┗KPI:リスニングを向上するために1日30分、お風呂でラジオ英語を聞く。英会話学校に週2回行く。

KPIも数字にすることで誰が見てもずれないことが大事。かつKPIはあくまで”自分でコントールすることができるもの”であること。

今の仕事に適用したい考え方

スタッフの入力効率・件数と不備率について、
効率と件数は本人だけではコントロールできず、入ってくる業務量によっても変わるので、絶対評価と相対評価が必要になる。
不備率について、あるラインを境に差がついていたが、追いかけたところ教わっている内容の差だった。
指摘されている不備について教わっていない・マニュアルに記載がない・マニュアルにはないけど知っている入社歴の人との差が発覚した・
=不備率は、目標には設定してはいけない(本人にコントロールできない部分が大きい)。
社員は、スタッフの不備率をKPIとして、全員の不備率が一定かつ、入社歴が長いスタッフに寄っていく目標を設定する必要がある。

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