Googleドキュメントでの文書編集の説明動画
定型文書の作成
保育実習,教育実習を終えた学生に,「実習報告書」というものを作成させている。これは学生にとって実習を振り返る機会でもあり,作成された報告書は翌年実習に行く下級生の参考資料にもなる。例年はWordの書式を配布して,その定型にそった報告書を作成,提出させていた。自宅にパソコンがない学生は,大学のコンピュータ室を使って報告書を作成していた。
ところが,今年は授業が非対面になり,大学に来て作業する時間や機会もなかなか取れない状況である。パソコンのない学生もいるし,Wordの使用を前提にしたやり方ではおそらくうまくいかない。Google Classroomを使ってWord文書を提出すると,レイアウトがずれてしまうようなことも起きるようだ。
そこで,今年はとりあえずGoogleドキュメントのファイルとして書式を作成して,Classroomで配布した。パソコンのない学生は,個別に予約制でコンピュータ室の利用を認めることになった。
コンピュータを使った編集過程の説明動画
だが,これだけではやり方がわからないという学生が続出する懸念がある。私もGoogleドキュメントは普段全く使っていないので,試しに編集してみた。そんなにうんと面倒ではなさそうだが,不慣れな学生にとってはそれなりにハードルがありそうだ。
そこで,Zoomを使って,画面共有でClassroomから課題を開いてドキュメントの編集をして提出をするところまでの過程をざっとやってみせる動画を作成し,学生が見られるようにしておいた。
これはまあまあ見られているようだ。学生数の7割くらいの再生回数。
だが,学生からは,「パソコンでの編集だけでなく,タブレットで編集するやり方も教えてほしい」とのリクエストがあった。まあ,大学として学生にタブレット端末を1人1台持たせているので,パソコンを持っていない学生からそういう要望が出てくるのは当然ではある。しかし,Androidのタブレットで画面操作を動画として記録できるような方法については,調べてみないとわからない。
Androidの画面録画アプリ
ググってみて,「Androidスマホで画面録画する方法」という記事を見つけた。だがここで紹介されているのはAndroidのバージョンが11の新機能だ。学生に配布したのと同じタブレットを借りてきて試してみようとしたが,この記事で紹介されている方法は使えないようだった。タブレットのシステム情報を見たら,Androidのバージョンは9だった。これはダメだ。
この記事の後半では,システムとして画面録画機能を搭載していないAndroid 10以前の場合に画面録画に使えるアプリとして,「AZスクリーンレコーダー」が紹介されている。こういう用途に使うことのできるアプリは他にもあるようだが,その手のアプリの中でも代表的なものの一つのようなので,使ってみることにした。
GooglePlayストアから落としてきて起動。録画はすぐできそうだ。だが,試しに使ってみると,説明しながらタップするボタンや画面上の表示などを指し示すのにペン的なものがほしいと感じた。設定をいろいろ見てみると,「録画ツールボックス」に「ブラシ」というのがあって,これをオンにすると,画面に書き込みなどをしながら録画ができることがわかった。
タブレットを使った編集過程の説明動画
いつもパソコンとBluetooth接続しているワイヤレスヘッドセットをタブレットとペアリングして,操作画面を録画しながら解説する。「このボタンをタップ」と言いながらブラシでボタンに赤丸をつけたりして,それを消して操作を続けたりして,なんとか説明動画はでき上がった。
一つ困ったことは,Googleドキュメントで配布した報告書のひな形の中で,パソコンでは触ることができるのに,タブレットでは触ることのできないものがある,ということだった。私がやり方を見つけられないだけなのかもしれないが,タブレットでGoogleドキュメントを開いたときに,文書上に貼りつけた図形の中の文字を編集することができない。ここだけはどうしてもパソコンを使う必要がありそうなのだ。
あと,でき上がった動画を再生してみたら,説明の声がずいぶんボソボソした感じに聞こえた。これは音量を上げればよいだけかもしれないが,私はその声を聞きながらまた落ち込んでしまった。
一応公開はした,でも,とにかくこういうのに向いていない。どこまでも向いていない。時間はかかるし要領は悪いしでき上がったものもひどいし。あーあ。
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