メールの挙動不審
職場のメールサーバが移転するので設定の変更を,というアナウンスがあった。
指示されたウェブサイトで設定を開いてみると,セキュリティ設定が変わってこれまでのパスワードは不適とされて,新しいパスワードに変えなければならなくなった。仕方なく変えたが,変える前のパスワードの方が多分セキュリティは堅いと思う。
当然,メーラの方も設定を変えなければならない。とりあえずパスワードを変更した。だが,サーバへの接続でエラーが出る。受信も送信もできない。
macOSの純正メーラは,Catalinaにしてからいじっていなかったが,設定を開いてみると,微妙にあちこち違う。ポートの設定をする欄がみつけられない。
これに関しては,家族がやはり最近新しいMacBook Air(当然OSはCatalina)に切り替えたときに,メールの設定がうまくいかなくて苦労していて,その過程でサーバ設定の「接続設定を自動的に管理」のチェックを外してやるとポートや認証方法などの設定ができるようになる,ということが判明したと聞いていたので,その通りしてみたら,いちおうポート番号や認証方法を確認できた。職場の管理者に教えてもらったサーバの要求に合わせて,メーラのサーバ設定をいじった。
ところが,そのあとがどうもいけない。POPサーバに読みにいくと,エラーは出ないが何も戻ってこない。つまり,届いているはずのメールが端末側に落ちてこない。SMTPサーバには,何度試しても接続できないとはねられる。「送信メール」には,送ることのできないメールが待機のままたまっていく。
転送設定をしているから,直接サーバから落とせなくても,転送先に届いたものを読むことはできるのだが,不便ではある。
ふと思いついて,メーラを一旦終了して,もう一度起動した。そうしたら,起動した途端に,8通残っていた未送信メールのうち5通が送信された。サーバにたまっていた未読メールも落ちてきた。でも,3通の未送信メールは残ったまま。再送信の操作をしても,うんともすんとも言わない。
もう一度,メーラを再起動した。そうしたら,3通残っていた未送信メールのうち2通がまた送信された。でも,1通はまだ残っている。
なんだこりゃ。どういうことなんだろう。
またメーラを再起動。最後の1通が送信された。
なんでこんなことになるのかよくわからない。だが,とりあえず送受信はできるようになった。また送信できなくなったら,メーラを再起動すればいい。
こういうのって,昔テレビの受信状態が悪くなったときに「ここのところを45度の角度でたたくと直る」みたいな,レトロ家電製品の不調と付き合っていくのと似た感覚だなあと思う。