100日目に破産する会社員 〜48 日目
「神倉、いいか?今すぐバカラは辞めて日本へ帰ってこい」
武田は、心配して神倉に電話をかけてくれたのだ。現在の軍資金は日本円で約5000万円、あれから更に増えたのだ。なお、寺田君は金がなくなったので普通に帰ってしまった。
神倉については、カジノホテルからVIP扱いされてスイートルームを提供してくれたのだ。何泊してもよいらしい。会社ももういいかと思って、好きなだけ滞在することになったのだ。
「会社で、神倉が出社していないと話題になってるんだぞ。ひとまず今日は、交通事故にあったらしいと適当にごまかしておいたが…」
「ペソの持ち出し制限5万ペソを超える分は、とりあえずカジノにデポジットしとけばいいから、今夜の深夜便で帰って来いよ!」