見出し画像

(13)冬季避難小屋の扉をきちんと閉めようぜ

宿泊を伴う雪山登山で頼りになるのが避難小屋の存在です。テントや雪洞、イグルーなんて選択肢もありますが、開放されている小屋がある山であればそこをあてに計画するのが一般的ではないでしょうか。

日帰り登山だったとしても休憩をとるために利用することでしょうし、なによりも名前の通りに「避難」することもあります。気象環境が激しく厳しい雪山において、避難小屋は頼みの綱、最後の砦、一服のオアシス…言い方はとにかく誰もがそこに救いを求めます。

そこがもし使えなかったらとても困ります。困るどころではないですね、命に関わる問題です。でも、あるんです。そういうことも。原因はちょっとした不注意、もしくは想像力のなさです。お天気のいい日にしか雪山に行ったことがないと分からないことなのかもしれません。

ということで、今回の「お山のマナーブック令和版」は「お願いだからドアをちゃんと閉めていってよね」です。次に来た人を殺しかねません。強い言葉を使いましたが、そのくらい大事なマナーです。

この連載は、当たり前のことから山ならではのことまで色々ある登山マナーを再考していきます。そもそもよく理解していなかったり、昔から語り継がれてきたなかには、時代とともに解釈が変わってきた、あるいは不要なのもあろうかと思っています。
そこで、昭和の登山ブーム世代を先輩に持ち、平成の山ガールブーム世代を後輩に持つ私が、これまでの経験と体感から今の時代にフィットした解釈をしてみようと!
あくまでも個人の解釈ですから、ここに書いたことを山で守っていない人を見かけてもその人が間違っていると思いこまないようにしてくださいね。

週1回更新(目標)、全50回(予定)でお送りします。自主出版化を目指します(野望)。ご支援よろしくお願いします。

第一回から抜粋

扉を閉めないとどうなるのか。それは、

ここから先は

1,508字 / 1画像
この記事のみ ¥ 100
期間限定!Amazon Payで支払うと抽選で
Amazonギフトカード5,000円分が当たる

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?