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(2)「山頂までどのくらいですか?」と尋ねられたときの正解

登山のマナーは、ごくごく当たり前のことから山ならではのことまで色々あります。雑誌で読んだり人から聞いたりしたものを本当は理解していなかったり、なぜそんなマナーがあるのか考えたことがない登山者は少なくないでしょう。また、昔から語り継がれてきたなかには、時代とともに解釈が変わってきた、あるいは不要なのもあろうかと思っています。

そこで改めて、昭和の登山ブーム世代を先輩に持ち、平成の山ガールブーム世代を後輩に持つ私が、これまでの経験と体感から今の時代にフィットした解釈をしてみようという。そういう連載です。あくまでも個人の解釈ですから、ここに書いたことを山で守っていない人を見かけてもその人が間違っていると思いこまないようにしてくださいね。

週1回更新(目標)、全50回(予定)でお送りします。自主出版化を目指します(野望)。ご支援よろしくお願いします。

第1回 冒頭より


先日のこと、下山途中に前から歩いてきた高2くらいの男子たちに「○○まであとどのくらいですか?」と尋ねられました。ピストン山行の下山後半ということもあってリラックスして歩いていた私は、突然の問いかけにびっくりしてしまって「ああ、えっと、もう少しだよ」と答えて、彼らは礼を言って先に進みました。

確かにその場所は「もう少し」ではありましたが、人に尋ねるくらいの心境になっていた彼らの「もう少し」よりは「もう少し遠い」かもしれないと歩きながら省みました。時間的には20分くらいかかる場所です。はて、こんなときどうしたらよかったかな…?

というわけで、第2回は「山頂までどのくらいですか?と尋ねられたとき」の答え方を考えてみます。(2回目にしてマナーなのか怪しい…)

今回の場合でなくても、登山道で道を尋ねられることはたまにあることです。おそらく、……

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