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(5)マウンテンでのマウンティングの取り方

山を登っている人なら、一度や二度は知らない人から山の自慢話を聞かされる経験がおありではないでしょうか。あれ、なんでなんでしょうね?

若いころや初心者のときのほうがその機会がやや多かったような気はしますが、今もされないということでもありません。先日も、ある山で私はただすれ違う挨拶がてらに「ここ急ですね~」と言っただけです。それがなぜ、やれドコドコのナニ山のほうが急だったとか、ここは6000mを越えていないから楽だよって話になります?はあ?

向こうは自慢しているつもりもないのかもしれない。受け手である私が勝手に「マウント取られている」と感じているだけかもしれない。でも、やっぱり気になる。「ですね~。気をつけていきましょう」でいいではないか。

と、いうわけで「お山のマナーブック令和版」第5回は、近々の私の鬱憤…もとい、長年の疑問である「マウント」についてです。

この連載は、当たり前のことから山ならではのことまで色々ある登山マナーを再考していきます。そもそもよく理解していなかったり、昔から語り継がれてきたなかには、時代とともに解釈が変わってきた、あるいは不要なのもあろうかと思っています。
そこで、昭和の登山ブーム世代を先輩に持ち、平成の山ガールブーム世代を後輩に持つ私が、これまでの経験と体感から今の時代にフィットした解釈をしてみようと!
あくまでも個人の解釈ですから、ここに書いたことを山で守っていない人を見かけてもその人が間違っていると思いこまないようにしてくださいね。
週1回更新(目標)、全50回(予定)でお送りします。自主出版化を目指します(野望)。ご支援よろしくお願いします。

第1回冒頭より抜粋

山が好きだから登った山の話をしたいのは理解できます。自分のほうが経験があると示したい気持ちもまったく分からないわけではありません。私だって山の話を聞くのが好きです。なのになんで腹が立ったのでしょう?

もし、同じ内容でも先ほどの会話を違う人、仮にBさんがこう言ったらどうだったでしょうか。

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