(4)テント場にトラップを仕掛けない
空前のキャンプブームといわれる昨今、山のテン場にもテントが増えました。コロナ対策として密を避けるため、またそのために山小屋の定員が減り予約が取りにくい背景も手伝っているのでしょう。
コロナ禍になる前は、どちらかというと経費の節約のためにテント泊を選ぶ人が多かったように思うのですが、いまは若い世代を中心に「テントに泊まりたい」という志で山に来ている気がします。
昨年大雪山にある白雲岳避難小屋で管理人をしていたときも、悪天時にこちらから「今日は小屋のほうが空いてますよ」と案内しても誰も泊まってくれなかったですからね(笑)みんなテント張りたい。
山小屋でもテン場でも混んでくると登山者同士に干渉が生まれます。それを緩衝するのも小屋番の役目です。受付時に長い利用案内をするのは未然に問題になるのを防ぐためです。混雑が予想される日は案内を付け加えます。いくつかあるそのなかで、これが意外とテン場のお客さんから文句が出るナンバーワンかもしれません。
というわけで「お山のマナーブック 令和版」第4回は「テントの張り綱」について。
今回はマナーらしいマナー(笑)
テントにはテントを地面に留めるための「張り綱」が付いています。それをピンと張ってペグで固定します。岩場でペグが入りにくいアルプスでは、まさにテントの命綱といってもいいほど大切な機能です。非自立式のテントなら張り綱なしではテント自体が立ちません。
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