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(15)冬のテントに閉じ込められないように

先日おおよそ全日本に影響を及ぼした大寒波。ずいぶんと冷え込みましたね。私が住んでいる寒さに強い北海道札幌市でも、いつもと違う冷え方をして、引っ越してきてから初めて窓が凍結して開かなくなりました。それは私が油断しただけのことなのですが、冬山のテントでも同じようなことがあったのを思い出し、街だからと甘く見ず気を付けなきゃなぁと思った次第。

厳冬期用のテントは出入口が「吹き流し」といって、ファスナーではなく巾着袋のように絞る形状になっています。グローブをしていても扱いやすい、出入りするときに風に煽られにくいなどの利点がありますが、いちばんは壊れにくいということ。

ファスナーが凍ると開かなくなったり、逆に閉まらなくなったり。焦って動かせば破れてしまうこともあるかもしれません。万が一、雪山でテントの出入口が壊れたら…うーん、想像もしたくないですね。

先日札幌で窓が開かなくなったとき、私は白馬の安アパートでほぼ毎朝玄関が凍って閉じ込められていたことや、雪山の経験もあったのでドッシリと構えていられましたが、この大寒波で苦労している地域の様子をテレビで観ていて「そうだよな~寒冷地以外に住んだことなかったら分かんないよな~」と痛み入りました。

というわけで、今回の「お山のマナーブック令和版」は、冬のテントでも、大寒波でも知っておいたほうがいい「閉じ込められない対処法」と「閉じ込められたら」をご紹介します。ぜんぜんマナーじゃないですね(笑)

この連載は、当たり前のことから山ならではのことまで色々ある登山マナーを再考していきます。そもそもよく理解していなかったり、昔から語り継がれてきたなかには、時代とともに解釈が変わってきた、あるいは不要なのもあろうかと思っています。
そこで、昭和の登山ブーム世代を先輩に持ち、平成の山ガールブーム世代を後輩に持つ私が、これまでの経験と体感から今の時代にフィットした解釈をしてみようと!
あくまでも個人の解釈ですから、ここに書いたことを山で守っていない人を見かけてもその人が間違っていると思いこまないようにしてくださいね。

週1回更新(目標)、全50回(予定)でお送りします。自主出版化を目指します(野望)。ご支援よろしくお願いします。

第一回より抜粋

先日の札幌で私が凍った窓をどのようにしたかというと、

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