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(31)乾燥室での取り違いは本当に起こる

列島が水浸しになった先週、みなさんご無事でしょうか?あんなに降ったら山に行くこともないでしょうが、雨は登山をしていると必ずいつかは見舞われるものです。日帰りならまだしも、泊りだと煩わしいですよね。そんなとき有難いのが山小屋の乾燥室。あると本当に拝みたいほど救われる思いがします。

そんな乾燥室で時々起こるのが「装備の取り間違い」です。
何で間違えるの!?と不思議かもしれませんが、私が小屋番しているときもシーズンに3〜4回はある。相談される前に解決していることもあると思うので常に気をつけないといけませんね。

そんな今回の「お山のマナーブック令和版」第31回は、取り間違いの実例から、取り違えない・取り間違えられないコツを提案します。

今回のイラストは内容と関係ありませぬ。
冷えた体に熱風の乾燥室って天国ですよね

この連載は、当たり前のことから山ならではのことまで色々ある登山マナーを再考していきます。そもそもよく理解していなかったり、昔から語り継がれてきたなかには、時代とともに解釈が変わってきた、あるいは不要なのもあろうかと思っています。
そこで、昭和の登山ブーム世代を先輩に持ち、平成の山ガールブーム世代を後輩に持つ私が、これまでの経験と体感から今の時代にフィットした解釈をしてみようと!
あくまでも個人の解釈ですから、ここに書いたことを山で守っていない人を見かけてもその人が間違っていると思いこまないようにしてくださいね。

週1回更新(目標)、全50回(予定)でお送りします。自主出版化を目指します(野望)。ご支援よろしくお願いします。

第一回から抜粋

山小屋に「乾燥室」があるとは限りませんが、土間などに一時的に装備を吊るせるスペースは設けられていることがほとんどだと思います。たとえ専用スペースがなくても濡れたレインウェアなどは外履きエリアで脱ぎ、床を濡らさないようにするのがマナーですよね。せっかく乾いている靴下で誰かの作った床の水溜まりを踏んだときの

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