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クックパッドのサマーインターン2022 デザイナーコースに参加して
すみっこです。夏休みの宿題は夏休み前に終わらせるタイプです。
9月頭の3日間、ありがたいご縁に恵まれて、クックパッドさんのデザイナーインターンに参加してきました💪👩🍳
このnoteでは、インターンでの経験や学びについてお伝えします(公開にあたり、クックパッドさんにご確認をいただいております)。
プログラムの紹介はざっくりで、わたしがどうだったかの比重が圧倒的にデカいです。
プログラムが知りたいんじゃ!とうい方は、昨年の開催レポが参考になります▼
また、制作物の詳細は別途掲載する予定なので、以下には制作物の詳しい話はございません🙇
なんで応募したの?
1.現場のサービス開発プロセスを体験したいから
これまでにUIデザイン系のインターンや実務を経験したことはあるのですが、専門的にサービス開発に取り組めたことはありませんでした。
自主制作でサービスデザインをするときは、まさにクックパッドさんのデザインプロセスも参考にしていました。でも、自分だけで実践していると…
「これで、いいんか…???😱🤯🌋」
うまく活用できているのか分からないんですよね(そして、今振り返ると良く無さそうです!!)。そこで、現場の方々にFBを頂くことで、判断基準を磨き、自信をもって自走していけるようになりたと思っていました。
2.長く続いてる事業の現場に触れたいから
自分で(新規)サービスを考える場合、もれなく初リリース時の想定になってしまいます。できても初期フェーズの改善です。すると「サービスのこれまで」を考慮してデザインする経験が得られません。
対してクックパッドさんは、20年以上の長期に渡り、幅広いユーザーに利用されてきた インターネットサービスの金字塔的存在だと認識しています。
これまでも、この先も、長い時間を見据えているからこそ持っている視点や、ノウハウをお聞きしてみたいと思っていました(!!!!???? ここ、聞き忘れてました…!またの機会に…)。
インターンでは何したの?
クックパッドさんのサービス開発プロセスを3日間で爆速体験しました。Google Venturesが提唱するデザインスプリントがベースになっているそうです。
今回のインターンでは、参加者が1人1つサービスを設計しました。
テーマは「ひとり暮らしの人の料理が楽しくなるスマホアプリ」。
3日間の実践内容は以下です。それぞれの実践の前に、短めの講義が挟まる形で進んでいきました。
🐓🐓🐓
1日目
インタービュー
仮説の言語化
アイデア発想
ユーザーストーリーを描く
プロトタイプ制作
1日目は情報の詰め込み度がMAXデーです。講義でサービス開発の各プロセスにおける重要なポイントを学び、すぐさま実践に移します。
特に印象に残ったのはインタビューでした。
インタビューでは、「過去の行動について具体的に聞く」のがポイントと伺いました。また、実施中のコツは、①深掘りする ②誘導しない ③自然に会話する ことです。
これらを意識してインタビューに臨みました。体制は2人ペアで、自分はインタビュアーを担当、相方さんには書記を担当していただきました。多少は緊張しましたが、3つのコツは踏まえて行えたかな?という自己評価でした。
しかし!反省点は以下2つです。
1)答えにくい聞き方をしていた
インタビュー中に「あ〜、難しいですね〜、なんだろうな〜(→思い出す/考える)」な状況が4,5回ほど発生していました。
「過去の行動について具体的に聞く」は、裏返せば「漠然と聞かない」ということです(講義より)。
自分の場合、「〇〇は□□ですか?」のような誘導をしないように…!という意識がうろつきすぎて、抽象度高めの質問が挟まることがありました。また、思考をを引っ張り出すのが難しい場合は、行動について掘り下げてみてもよかったかも?と思います。だって、
ユーザーは無自覚に嘘をつく
らしいから(講義より)。
2) 後ろの方が詰まっちゃった
タイムマネジメントです!前半はいいペースで進んでいたのですが、中盤の盛り上がりを掘りすぎて、最後の方の質問が駆け足になってしまいました。これは実施中の管理力も然りですが、大元にある原因は準備不足だと思います。質問の優先順位づけや時間配分の想定が不十分だったので、その場の感覚で進めていったらズレてしまいました。たぶん3分くらいはみ出したと思います、良くない…🙃
・・・
そんなこんなで終わったインタビューの分析をして、ユーザー像・欲求・課題の仮説を立てました。
![](https://assets.st-note.com/img/1663663827874-KTyBbYcDya.jpg?width=1200)
この課題を解決するためのアイデアをcrazy8で発散し、取り組む案を1つ決めて、ユーザーストーリーを描きました。
![](https://assets.st-note.com/img/1663664097736-Ws3zn0R2H3.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1663664108798-j3XzmKWGtr.jpg?width=1200)
このストーリーを実現するサービスのプロトをざっと作ったあたりで、1日目のワークタイムは終了でした。
終わり際に、今の価値仮説は「間違い」では無いかもしれないけど、なんかキモいな〜と思っていたら、メンターさんにもツッコミを頂けました。その後、欲求や課題から考え直して、以下のようになりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1663664142947-b0vy7qTMUk.jpg?width=1200)
🌶🌶🌶
2日目
ユーザーテスト
プロトタイプ制作
1日目終盤〜2日目午前で作ったプロトタイプをもって、ユーザーテストに臨みました。
このユーザーテストは、あまり「プロトタイプを用いた検証」にはなっていなかったと思います。コア体験を形にしきれておらず、ユーザーさんは置かれている状況がわからない、みたいな…。もっと言えば、目指すかたち自体も不明瞭だったのかもしれません。
時間に追い込まれてプロトを作っている間は、最低限かたちになったかも?という気がしていましたが、それは自分が作ろうとしてるものを知っているから。初見の人からしたらつながりが見えなくて当然な状態だなぁと、UTをしている傍ら思いました。
ただ、UTの後半はインタビューその2のような形で、過去の体験を深ぼることができました(メンターさんのお力を借りまくりました)。
UTでユーザーさんの反応が悪かった場合、仮説がダメだったのか、UIがダメだったのかの問題を切り分けることが大事です。
自分は、仮説は概ね良さそうで、サービス設計やUIが不適切(作りきれてない)なのが問題だと確認できました。
残りの時間は、随時仮説も見直しながらプロトを作っていきました。
2日目の実感は、とにかくかたちにするの遅いのが課題 ということです。これは引き出しが少ないとか、慣れが足りないとか、経験の問題でしょうから、これから補強します。
🍉🍉🍉
3日目
プロトタイプ制作
成果発表
3日目は、最後まで価値仮説にちょっとモヤモヤを抱えながらも、かたちにするっきゃねく、とにかく作り上げていきました。進捗やばくてハラハラだけど、笑顔です💪
2日目の帰りの電車で発表の構成だけは決めて、朝の段階でメンターさんに相談できたのがよかったです。正直、プロトや発表資料の完成度は一番低かったと思うのですが、プレゼンで伝えるべきことは伝わったようでした。
昔は手当たり次第手をつけがちでしたが、今回は残り時間内でやる作業に優先順位をつけて、なんとかゴールできたところに成長を感じました。
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🍙🍙🍙
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![](https://assets.st-note.com/img/1663664271972-BmYmVGx3qe.jpg?width=1200)
全体を通して学んだこと
≒ これから大事にしたいこと です。
スプリントは訓練
短期集中のスピード戦恐怖症でした。3年前に初めてUIデザインの3Daysインターンに参加して大苦戦。「自分はできなかった」という印象を刻み込み過ぎていたのだと思います。
でも、スプリント中って😰となっている暇もないんですよね。ダメなもんはダメで、失敗は次の機会で活かせばいいんですよね。できないのは今実力がないからだし、ダメなところに気づける能力はあったりするわけです。できないならやるしかない。もっと楽しんで、素早く作って壊せるように、スプリントやります。
迷って立ち止まるよりは見切り発車
スプリント中って、立ち止まる暇もないんですよね。なのにわからない気がすると、つい立ち止まっちゃうんですよね。で、後が詰まって苦しくなる。
でも、迷っていると言うことは何か考えがあるんですよね!?じゃあぼろクソでも形にしちゃったほうがいい。考えてわからないなら、試すしかない。そのうち試さなくても想像できる領域が広がっていくのだろうと思います。まだ未熟なら余計に、試すしかない。
かたちにする速さってつよい
これは、デザイナーの存在価値と言っても過言ではないかもと思いました。さっさと試したほうがいい時に、速くないと終わらないです。私は今回、節々で終わりませんでした。スピードを上げるには、知識と、手捌きと、思い切り…?あと、一人で考えられないと思ったら、人を頼るのが大事だと思いました。ただし「これどうかなぁ」とただ投げるのではなく、自分の中に考えをもっているべき。
自分と結構違う人を想像するの、難しいけど楽しい
自分は今実家暮らしで、一人暮らしをしたことがありません。料理は母が家を空けるときにする程度。その時も、スーパーでおつとめ品を買ってきて勘で調理してまあまあ美味しいからOK!なパターンが多いので、レシピは調べません。
今回のペルソナさんは、一人暮らしをされていて、基本的に以下のフローで行動されていました。
食べたいものの作り方を調べる
レシピを見て材料を揃える
レシピを見て作る
すべてが!逆です!!
性格や感覚は近いところもあったのですが、何せ置かれている状況と料理に対する行動は全然違います。なんてこった?
1日目、ユーザー理解に不安になってオロオロ。帰りの電車で一人暮らしをしている友達2人にアポをとり、その晩にインタビューをさせてもらいました。するとまあ、本当に人間の生活は人それぞれですね。
一人は、料理に対する感覚が全く無いので、レシピを見ないのはあり得ないと言っていました。これは、私からすると驚愕でした。逆に自分はどこで感覚を身に付けたんだろう…とか考えてたら、なぜなぜ期が始まりました👶
ちなみにこの時のインタビューは、答えにくい聞き方もせずに済んでいました(2人について前提知識があることも手伝ったと思いますが…少しは慣れたかな?)。
正直、あの期間で、ペルソナ1人のためにサービスをつくる想定で完成度を高めるなら、ペルソナさんを徹底分析する方に時間を割くべきだったとは思います。
でも、全然違う人を理解しようとするの面白いなとか、意外と協力してもらえるものだな😭🙏とか、気づきがありました。わたし、人のためにサービス作るのに人のこと知らないだろ?ならもっと人に絡んじゃえ!と、その後の行動が変わるきっかけになっていたと思います。
作業時間も必要なので無闇にとはいきませんが、2日目は1日目より多くメンターさんたちを捕まえて壁打ちをさせてもらったり、他の学生さんが何を考えてるか見聞きしに行ったりしていました。今は、姉のスマホいじりになぜなぜ期を爆破させています👶🔥(許可取得済み)
楽しむことを侮らないで
お世話になったデザイナーさん方は、明るくて、人懐っこくて、楽しそうでした。きっとデザインを続ける中で、辛いことも大変なこともあるでしょうし、現にあります。つい「辛い〜 ず〜ん デザイナー向いてないかも🥺」スパイラルに陥ってしまうのですが、楽しまないともったいないなと思わされました。
今回は「誰よりも楽しむ」という目標もあって、周りの環境にも支えられて、3日間笑顔で走り切れました👏 これからは、自分で周りの環境を作っていけるようにならねばと思います。参加者の中には巻き込み力が素晴らしい学生さんもいて、見習わねばと思いました。
お世話になりました!
今年はオフィス開催だったので、みなさんにお会いできて!現場の空気をまとえて!すこぶる嬉しかったです!!
そして、素敵なおみやげたくさんを頂いたので、ご紹介します!
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エコバック、Tシャツ(黒)、タンブラー、ネックストラップ、クックパッドマートの3000円分クーポンです👏
シンプルで凛としつつ可愛いげもかっこよげもあるデザインです💖
お気に入りはエコバックです。ちょうどいいサイズ感といい、さらさらトゥルトゥルな生地で、手触りが良く、畳んでも皺になりにくく、かさばりにくくて素晴らしいです✨
マートのクーポンでは日持ちする加工食品を買って、インタビューに協力してくれた友達2人にプレゼントしました🎁
このほかに、賞状、木ベラ、シール、モレスキンをいただきました!こう並べてみるとすごい多くて、こんなに、いいんだろうか…!ありがとうございます😭😊
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今回の貴重な経験を今後に活かします。関係者の皆様、ありがとうございました!!