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「ミライノオミセ」で見えた飲食DXとは

2021年5月20日一般社団法人レストランテック協会主催の「ミライノオミセ-レストランテックで飲食DXの扉を開こう!!-」に、Mt.SQUAREの大津建人が参加させていただき、弊社オリジナルPOSハピレジと飲食店におけるDXについてセッションさせて頂きました。

人材不足、原価高騰、フードロス等の課題に加えコロナ禍の影響を大きく受けている飲食業界について、各分野のエキスパートの方々が集まり、フードテック(飲食×デジタル)で何をどう解決していくのか、大変価値のあるセッションが交わされました。そのサマリーを是非、皆様にも共有させて頂きます。

誰もが気になる6つの質問、飲食業界を知り尽くした方々の考えは?

問1.全てのお店がモバイルオーダーをやるべき
問2.個店はデータを活用した商品開発をやるべき
問3.無人店舗は流行る
問4.飲食店は必ずSNSをやるべきだ
問5.コロナが終息したあと飲食店はもとの状態に戻る
問6.DXは飲食店売上を増やす手段だ

YES/NO形式で札を上げ、それぞれの理由をセッションしていくのですが、どれも大変興味があるクエスチョンです。登壇された各エキスパートの方のご意見もそれぞれに異なりました。(設問の言い回しも影響したと思われます。)

問1.全てのお店がモバイルオーダーをやるべき」「問3.無人店舗は流行る」という質問に関しては、「高級店は接客サービスも価値に含まれる。人によるホスピタリティに期待されないのは価格が重視される店」
という見解が一般的だと思います。

しかし、「人が介在しない事」が逆に価値として認知されるケースもあるという意見がでました。例えば、「自然や環境を堪能する事が目的の静かな店舗で、自然真逆の最先端のシステムが無人で接客する面白さ。」「無人オペレーションによりコストを削減し、普段口にできないような高級食材を堪能できる店。」コロナ禍の現状でいうと「人が極力介在しない事による衛生面の担保が価値になる。」
また、高級店に行って、プロフェッショナルなオーラ満天のお店の方から口頭でつらつらと難しい食材の説明をされても、なかなか頭に入ってこない...という経験はないでしょうか。案外お客様にとっては手元の端末で詳しい説明を参照できる方が情報を吟味できるケースもあるのです。

そう考えると、現在注目を浴びている「モバイルオーダー」ですが、数年後には「紙のメニューがあった時代もあったんだね」という当たり前の社会になっているかもしれない、更には、「モバイル」である必要もなく音声オーダーの方がご年配の方には扱いやすいかもしれない、という意見が出ました。つまりは、「人が接客するから高級店、システム化されているからホスピタリティ減少」という感覚は、もはや過去の価値観なのです。

固定観念をなくして、抜本的な変革をする。
そこにデジタルの力を活用する。
DXとは、「単にデジタルシステムを取り入れることではなくて、変革を行う事である」というのは、マガジンの方で連載している「DXの本質」シリーズでも何度も触れられていることですが、まさに、飲食DXの本質もここにあります。
「店舗の価値はこうあるべき、お客様はこれを望んでいる」という固定観念から脱却し、現在急速に変化する社会で求められるカタチに変化していく必要があるのです。そのためにデジタルを活用するのです。「問6.DXは飲食店売上を増やす手段だ」のセッションでも回答がここに帰着しました。

「問2.個店はデータを活用した商品開発をやるべき」についても、データを集めるのではなく、何を目的としてどう活用するかが重要であるという意見が多く交わされました。

他の質問とそれに伴うセッションの内容も大変興味深かったのですが、長くなってしまうため、本記事では割愛させて頂きます。ぜひ一度YES/NO設問にチャレンジしてみてください。改めて飲食DXとは何か、考えを巡らすことができます。

飲食店DXについて、店舗の課題を解決するコンサルティングと外部システムとの連携やカスタマイズをしながら導入できるPOSレジ「ハピレジ」のお問合せはお気軽にどうぞ。飲食DXについての情報等もご提供させていただけます。