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源流神話【B'JWST-プロローグ-】

プロローグ「7曜日の分断」


7曜日を分断したのは誰か?
このB’JWSTの物語が始まるきっかけには7曜日の分断があったことを多くの人は知らない。
水曜日と木曜日の仲が引き裂かれた。
溝ができてしまった。海溝なのか深淵なのか誰も知ることはない。誰が知ることもない。
7曜日が分断された。
水曜日は火曜日とは合わないから、ただただ月曜日だけが空に輝く。宇宙は孤立無縁になってしまった。火曜日と水曜日が互いに化学反応を起こしたのちに木曜日に水をやる役目をようやく見つけて地上に届けられたと言うのに。
木曜日は水を得なければ生きることはできない。ただ金曜日のような鉱物になり、はてはただの土に帰り、太陽に焼かれる。太陽は永遠だ。太陽が宇宙の祖であるとしても月の宇宙と繋がり合うことができない。供給されないエネルギーの成れの果ては風化であり、その後塵にかえり無になる。
水曜日と木曜日の分断が今や地球の問題となっている。
心を痛め水と木はその日を待ち望み私たちにこの物語の目的を授けた。
どうでもいいという顔をするのは女の仕事で、どうでもよくないと走るのは男の仕事だ。
走らせるのではなく、走らずにはいられない。安住の地がないことを知っているから。


割り振られた役割がある。
月曜には政治を、火曜には経済を、水曜にはエンタメとスポーツを、木曜日には司法を、金曜日には家族を、そして日曜日には恋愛を。
家族と恋愛は、一体感を必要としない。政治は経済を必要とし、その先にエンタメとスポーツがあった。司法は宗教に依存するように哲学を模索している。
これこそが世界の原理原則であることを私たちはついに知る時が来た。
天文学も経済学も政治学も、法学も、宗教学もジェンダー論も、そしてルネサンスのように芸術として復興していく。
再考するわけではなく、すべてが復興していく。法学も天文学も経済学も政治学も、宗教もジェンダーも芸術も。
名前をつけた、B’JWST。ウェッブ望遠鏡以前と。
孤立した月曜なる宇宙と、孤高となっても輝き続ける家族の日曜に敬意を評して。


B'JWST

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月曜:政治

火曜:経済

水曜:エンタメ、スポーツ

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木曜:司法

金曜:宗教

土曜:家族

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日曜:恋愛


※なお、国や宗教によって日曜日の位置が異なるため、日曜前後には二重線を引いて区別している。

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