連載小説【我、汝が飼い主なり】
<2022.2.27初版>
通過儀礼だったの。
清蘭が俺に跪いて懺悔する。
今日は日曜日で、午前中にはふたりで礼拝にあずかってきた。清蘭は自分の立ち位置を全く変化させず、分け隔てなく俺にもまた会衆にも接していた。俺はそれが面白くて少し意地悪にすれ違い様にケツを撫でてみたものの、顔が赤くなることもなかったし、激昂することもなかった。夜になれば素直に俺の部屋にきて、こうして跪いている。
鎖を買ってやった。長い鎖だから、
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