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7/8[Wrote by Motozane Nozawa]
めぐは俺よりも7つ年下だ。
奇しくも安倍晋三さんと昭恵さんと同じ年齢差だったことに縁を感じて、急遽PCに向かっている。
家庭内野党だと笑った安倍さんのテレビ番組は俺も幾度か見ている。昭恵さんと一緒にゴルフを回るときの安倍さんの優しい笑顔がすごく印象的だった。一時期は全ての権力を掌握しているなんて言われ方までした安倍さんも昭恵さんには弱いことが一瞬にしてわかった。
安倍さん夫婦のように、めぐと俺にはまだ子どもがいない。なんだか色々考えさせられている。
俺にとってもめぐは人生で初めて出会った家庭内野党のような存在で、決して批判や反対をするわけではないけれど、意見があれば率直にストレートに言い悪いを言ってくれる。
家庭内にこういう存在がいることで俺は外で無用な争いをせずにすむようになった。
めぐと出会ったとき、男の子みたいだと思って、そこが実は一番惚れた部分なのかもしれないと思っている。正直女の子の可愛さというよりも男の子みたいな好奇心旺盛なところが可愛いと思っている。
「どうして?なんで?」を繰り返し、ちょっとふざけて意地悪をすると本気になって立ち向かってくるところがいいところだ。
もしもめぐが死んでしまったら、、、
もしもこの瞬間にめぐが心臓発作で死んでしまったら、、、
後悔が残る気がしている。
今この瞬間に、もしも。
今夜はめぐの家に行くつもりはなかったけれど、行くことにしよう。ずっと一緒にいたい。そんな思いを誰かの命の危機で考えさせられる。
人間はつくずくのほほんと生きている存在だと思う。当たり前が当たり前にくる補償なんてないことを、当たり前のように忘れてしまっているんだから。
俺たちの明日に補償はない。誰も補償してくれないから、自分で補償するために好きな人に今日も言わないといけないことがある。
「生きていてくれてありがとう。君がいるから俺は生きていられる。ありがとう。どうか明日も生きていてください、俺のために」