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連載小説【我、汝が飼い主なり】6/6
SLAVEs始動
バックパッカーの名前
「清人さん、あの人の名前言える?」
月の奴隷、俺は彼女の飼い主。そんな夢現の幻はマグマに向かう俺たちとベッドで戯れる俺たちを交互に見せてくる。まるでスライドショーのようだった。
「バックパッカーは聖仁」
マグマに突っ込んでいく彼女の体にまたひとつ入れ墨が刻まれる。奴隷を意味する刺青は彼女の青白い体に真っ赤に刻まれていく。
「キリスト者とは血によって契約をし、血によってすべてを贖われる。ゆえに青白い体に真っ赤な刺青を刻んでいくんだ」
マグマの底での大会議の玉座にはキリスト者のセブンスター、聖仁と愛仁と惠人が座っている。
中心に聖仁、右に惠人、左に愛仁。父、子、精霊の神とはこの3人を意味する。
清蘭は血を好む。血が出るほどに何かをしてほしいと俺に懇願する。俺は飼い主だからしつけのいっかんで血を滲ませることはあっても、加虐趣味があるわけではない。彼女にとって血が滲むほどの折檻は悦びであると俺は察した。
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