
7b. おしゃマウ道中膝栗毛 —腰・股・足篇 Wendy ver.—
5合目までは、富士登山と同様で車で登れる ”みんな” に共有したいことでした。ここからは、個別のルートを選んでもらいながら、ちょっとコアな、からだの各部位ごとのチェックを説明していきます。
今回は、悪い姿勢と直接関係する ”腰・股・膝・足” に焦点を当てて見ていきましょう!
はじめに
自分の姿勢の崩れやすさを Mindy と Wendy の2タイプに分けることで、自分に合った姿勢改善プログラムを選択できました。
ここからは、自分でルートを選びながら進む登山道に入っていきます!
壱. 無知の知 — 悪い姿勢に繋がる関節や筋肉について知る
弍. 敵を知り己を知れば百戦危うからず — 自分自身の関節・筋肉ごとのチェック
大事なことなので、もう一度…
これからの記事を読んでいくと、各部位ごとの自分に合った姿勢改善プログラムを選べるようになります。
6合目で紹介した首・肩関節とは異なり、腰・股・膝・足関節においては Mindy と Wendy で評価項目や対処方法が大きく異なります。
この記事は Wendy タイプの解説を行ないます。
では早速、おしゃマウ道中膝栗毛 ー腰・股・膝・足関節編ー を Let’s マウンテン!!
無知の知
Wendy タイプで姿勢が崩れる方には下記の原因があります。原因を関節の動きと筋力に分けてまとめていきます。
■ 関節の動き
1. 体幹屈曲の可動域制限 ー 体幹を前に曲げることが難しい?
Wendy タイプの特徴
体幹を過伸展させています。
– すると、体を前に曲げることが難しくなります。
– また、多裂筋と腰方形筋の硬さに左右差が生じます。
2. 膝関節の伸展位ロック ー 膝が伸びきっている?
Wendy タイプの特徴
体幹を過伸展にしていると、骨盤が前方に移動します。すると、大腿前面の筋肉や皮膚が突っ張り、その突っ張りによって姿勢を支えるため、(バランスを取るために)膝が伸びきってしまいます。
3. 足関節背屈の可動域制限 ー立った時につま先に過剰に力がはいっている?
Wendy タイプの特徴
膝が伸びきっています。すると、腓腹筋とヒラメ筋が硬くなり、足先で地面を押すような格好となって固まります。
■ 筋力
1. 腹筋群の筋力低下 ー腹筋群の筋力が低下している?
Wendy タイプの特徴
体幹を過伸展させています。体幹が仰け反った状態が続くと、腹筋は(使わないので、)力が弱ります。(すると、 ぽっこりお腹になっちゃいます。)
2. 臀筋群の筋力低下 ー臀筋群の筋力が低下している?
Wendy タイプの特徴
体幹を過伸展させる状態が続くと、臀筋群が短縮位(縮こまる位置)になり、力を発揮しにくくなります。(すると、お尻も垂れちゃいます。)
敵を知り己を知れば百戦危うからず — Let’s チェック!
では、自分自身のどうでしょうか?
1. 立ち上がって背筋を伸ばします。体を捻らないように気をつけながら手を体の外側に沿わせながら体を傾けていきます。その時に、手が膝まで届くところまで体を傾けられますか? 左右両方に体を傾けられますか?
1 が “×” だと、体幹の可動域制限や多裂筋や腰方形筋といった腰背部の筋肉が硬くなっています。左右差があるかもしれません。
2. 足を前後に開いてアキレス腱を伸ばします。その時に、後ろの足は床に踵を付けたままにします。前の足の膝を60度まで曲げられましたか?
2 が “×” だと、足関節の可動域制限があります。
3. 仰向けに寝ます。
a. 手を頭の後ろに組んで、背中を床から離せますか?
b. 胸の前で手を合わせて、背中を床から離せますか?
c. 手を体の前に伸ばして、背中を床から離せますか?
3a, 3b, 3c のいづれかが “×” だと、腹筋の筋力が低下しています。難易度は a > b > c の順になっています。
4. うつ伏せに寝ます。片足の膝を直角に曲げて、足の裏を天井に向けます。体を捻らないように気をつけて、曲げているあしの太腿を床から離せますか?左右両方でできましたか?
4 が “×” だと、お尻の筋力が低下してます。
あなたのからだは、どうだったでしょうか?
どこの筋肉が伸びにくくなっているか、弱っているかをチェックできました。また、それらが原因で Wendy さんの姿勢になりやすいかも分りましたね。
筋肉が伸びにくくなったり弱ったりすることで、関節を最大に正しく動かすことができなくなります。
程度に差はあるものの、上記のチェックを行うことで、自分自身の弱った筋肉や、伸びにくくなった筋肉を知ることができます。チェックしながら、頭や腕をその位置に保つことが難しくて筋力の低下を感じたり、突っ張り感から筋肉の伸びにくさを感じることができると思います。
そして、筋肉の位置や役割を知ることで、さらに理解を深めて効果的なトレーニングにつなげることができます!
Wendy さんの改善プログラム運動を行ながら、自分自身の特徴に合わせたアレンジができるとさらに効果的な運動になりますね!
では、自分用にアレンジする具体的な方法は、また別のおしゃマウ道中でお伝えします!
…
現在地… 7合目だっちゃ☆☆☆☆☆☆☆
いいなと思ったら応援しよう!
