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山便り (18)

立礼

 9月9日、山で立礼での茶会を開いた。

 私の頭の中には「良質な空間と時間」の候補に茶道空間がある。この茶道から少々身を引いているのは、苦手な正座が原因である。この問題を解消してくれるのは立礼(りゅうれい)しかない。組み立て式の机に風炉が入る穴を空け、机の高さに合わせ椅子の脚も切った。机の足には竹を使った。塗料も乾ききらない状態で、先生にもお出で頂き、なんとか開催する運びとなった。今後ここで、一人でお茶を立て、自服するかの決心はついていない。

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