山便り (12)
林道復旧
9月21日の台風15号で、山小屋までの道路は悲劇的な状況になったが、山に入る入り口部分の橋は1週間位で修復された。(下の写真左が右の状態に)
橋が通れるようになるまでには2、3ヶ月掛かるだろうと思っていたが、トン袋(一トンの土が入る土嚢袋)を積み上げてあっという間に通れるようになった。もちろんアスファルト舗装はされておらず応急処置だ。
山に入って行く作業道も早く修復したいと思い、作業道の復旧工事を天竜森林組合にお願いに行ったが、崩れた道は天竜の森林全体にわたっており、私の山の工事はいつになるか見当もつかないと言う。
全くの手付かずのまま、新年を迎えた。正月に遊びに来た孫を連れて荒れたままの作業道を歩いて山小屋まで行った。冬の山は殺風景で、しかも寒くて遊ぶどころではない。小5の孫は、お菓子と飲み物を手に持って山道を登って行ったので、大分疲れたようだ。浜松に来る度、すぐ「おじいちゃんの山に行こう」と言っていた孫に「僕、もう山へ行きたくない」と言わせた台風15号を憎んだ。孫たちの気持ちが山から離れたと感じた時のやるせなさは表現し難い。
1月14日夕方4時頃、暖を取りながらテレビを見ていると、森林組合から突然の電話があった。「今日から作業道の補修工事に入った」というのである。工事は2日で終わる予定だという。私は、急いで軽トラで山に向かった。7月の台風のとき、崩れた箇所の上側の土手の石積みが、ほぼ完成していた。重機が二台(ブルドーザーとバックホー)が止まっていた。今日はここまでで、残りは明日やるという。明日は日曜日なのにやるのかなと思いながら、翌日も行ってみたが、やっていなかった。月曜日の16日、路面は少々デコボコしているが、山小屋までの山道は開通した。