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Te Araroa Day 32 #大晦日の川渡り
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朝は日が当たらないみたいだけど、ここからの景色は綺麗だ。今日も晴れている。風は強い。
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今日はトレイルヘッドに着いたらヒッチハイクでジェラルディンまで向かえるといいな。
でも、車が通らなそうならカーパークでキャンプかな。
星野源のANNを聴いて歩いた。
一旦ロードに出てまたトレイルに入るんだけど、そこからがけっこう長く感じた。
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途中、SOBO二人組の男の子と何度か抜かしたり抜かされたりした。(ジョシュ&ハリー)
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池のほとりもいいなぁと偵察
でも風が抜けるから迷ってやめた
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カーパークになんとか着いて、車が何台か通るからヒッチハイクをしようと思った。
ジョシュ&ハリーは先にカーパークに着いて休んでいる。「僕たちはこれから川を渡るけど一緒にトライする?」と声をかけてきた。
本来この川は迂回が推奨されている。
迂回するには一旦街までヒッチハイクか事前に連絡して呼ぶバスで行く必要がある。
Far outのアプリでは数日前に渡った人のコメントはついているが…。できればやめておくべきだ。
いや絶対無理!!と思ったけど、そんなに深くないこと、危ない時はスクラム組んでいけば大丈夫だと思うと。ここを渡れば3時間で向こうに着くよ、今日の宿は予約したの?と。
たしかに…1人では無理だけどこれはチャンス?でもどう考えても絶対危ない…でも渡れたらめちゃくちゃラッキーだなぁ…大晦日で宿もあるか分からないし…最近ずっと晴れてたし行けるのか?どんな感じか見るだけでも行ってみる?と誘惑に負けてなぜか行ってみると返事をしてしまった。
濡れそうなものをザックにしまって2人についていく。トゲトゲの紫の花が足に当たって痛すぎてすでに帰りたい気持ちになっていた。そこだけでかなり傷だらけになった。
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何本も川を渡る必要がある
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ようやく川に到着。
2人の言うとおり、けっこう浅い。
若干流れが速いところも、川床を見極めながらゆっくり進めば思ったより簡単に渡ることができた。
ただ、ラストの川は幅も広くて流れが明らかに速かった。
2人がよろけて、戻ろう!と言って戻ってきた。別のポイントを探したけど見つからない。なんなら2人とも転んでちょっと流されたりしている。諦めてCar Parkまで引き返すことに。
だけど、なぜか帰りの方が難しくて、うまく足が運べずよろけてしまう。
この時点で3人とも精神的に焦っていたし、行きで通ったポイントと帰りで通ったポイントが違っていたんだと思う。
それでもゆっくり確実に。
「Slowly,Slowly」みんなで声を掛け合う。
引き返し始めてから3本目の川くらい。
「だめだ、流される…!!」
うまく踏ん張りきれず、流れに負けてじわじわ足が持っていかれてると、2人が来て支えてくれた。でも、少しずつ流されていく。ありったけの力で踏ん張り、手で川床を抑えてこれ以上流されないように必死になった。だけど、限界がきて私はとうとう流されてしまった。
「あ、死ぬかも。」
川岸になんとか手を引っ掛けたりして食い止ようとしたけど無理だった。2人が走ってきてくれてギリギリのところで捕まえてくれた。
多分、10メートル程流されたのかな。
とりあえずは死なずに済んだけど、それについて考えている余裕はなかった。
無事に駐車場まで戻れるのだろうか…。
頭から足まで、ザックも全部、水に浸かってしまった。日没まではまだまだあるけど日が山に隠れて影に入り身体が冷えてきた。
寒さと恐怖で歯がガタガタと震える。
必死に川を渡って戻る。
今は反省や後悔よりも、とりあえず生きて帰らなくちゃ。川での足運びだけに集中した。
慌てない、川床を確認する、足はゆっくり確実に置く。
気付くと両膝から血が流れていた。
多分、さっき流された時に切れたんだ。
2人に余計な心配をかけたくないので、川に入るたびにこっそり流して出血がバレないように歩いた。
ラストの川を渡りきり、持っている服を全部着た。ジョシュがエナジーバーを分けてくれた。暖かくして、食べたら生き返った。
2人が何度も謝ってくれる。決めたのは私だから…謝らないで大丈夫なのに。
Car Parkに戻ったら一緒に夕食を食べようと言ってくれた。パーティーをしようと言って3人で笑った。
なんとかCar Parkまで戻ってきた。
無事にテントを張り、色々話しながらご飯を食べた。2人は日本のアニメが好きみたい。ハイキューの名前が出てきたのは嬉しかったな。
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死ぬかと思ったって言葉は人生で何度か使ったことあるけど、ここまで本気のは今回がはじめて。
生きててよかった…!!
今日のことは一生忘れない気がする。
2023.12.31
Double Hut to Carpark
50km(maybe)