![かたつむり](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/14521617/rectangle_large_type_2_d43eeee9703082677959c8de407dce09.jpeg?width=1200)
良いことから1つ、悪いことからは2倍の2つ学べるということ
専門学校時代には、学生の進路の相談を受ける専門の先生がいました。
その先生は私が目指していた犬猫業界外で仕事をバリバリしていた人だったので、他の業界のお話を聞けるのも本当に勉強になりました。
その先生がお話してくださった中で、今でも気を付けている心に残ることがらが2つあります。今日はそのお話をご紹介したいと思います。
1.積み重ねることで増える自分の経験値
M先生がその日話してくれたのは、先生が若い頃から続けていた習慣でした。
まずどんなお店に入っても、必ずそのお店の「良いところ」と「悪いところ」を探します。そしてそれを手帳に書き出すのだそうです。
「良いところ」はそのままマネする為に。
そして「悪いところ」はなぜそこが悪いと感じるのかを見極めてそうならないようにする為に、そしてどうしたらその「悪いところ」を良くすることができるのかを書き留めます。
つまり、「良いところ」からは一つ、「悪いところ」からは二つ学べるのです。
それをコツコツ続けていった事により、そのデータは膨大な量になり、その後の仕事にとても役に立ったと話してくださいました。そしてその手帳を10年後に見返した時に、この当時の自分はこんな風に考えていたんだと自分の考えを振り返り、新鮮な刺激を受けることもできたのだそうです。
私はそれまで、物事の「良いところ」と「悪いところ」を漠然と捉えており、それらを区別して、しっかりと認識しながら自分に取り入れるという行為を行なっていなかったので、これは良いぞ!とその日から取り入れる事にしました。この、「悪いところ」からは、つまりネガティブな要素からは2倍という相反した考え方がとっても新鮮な感覚でした。
もちろん良いところを更にブラッシュアップして自分のものにしたり、更にそれぞれ気付いたことを応用することで、学べることはもっとずっと格段に増やせます。
この考え方は、お店だけでなく、人にも、仕事にも応用して使えます。私は先生の様に書き留めていないので、培ってきたものを見返すことはできませんが、意識をせずにお店に入ったり、人に対峙したり、物事に取り組んだりしていた時よりは、間違いなく受け取っているものが多いと感じています。
私のようにザックリではなく、しっかりコツコツ先生のように手帳に書き綴り、それらを書き溜めて記録していけば、きっと間違いなくその分野でスペシャリストになれます。是非皆さんも日常に意識を持ちフォーカスしてみて、小さな意識の積み重ねをご自分の人生の役に立ててみてください。
2.多角的な視点の持ち方
M先生は視点の話もしてくださいました。
人は人と対峙した時に「自分の立場」でモノをいいます。
でも、大切なのは「相手の立場」に立つこと、つまり2つ目の視点を持つこと。
そして、もっと大事なのは第3の視点としてその2人を客観的に観る視点を持つこと。つまりその2人の双方向の動きだけではなく、そこから影響する周りまで見渡せる広い視野を持つことの大切さです。
この事を学んでからというもの、それを意識しながら人と対峙していると、たくさんの良い効果が出てきました。
まず、相手の立場や状況を考えることにより、すぐにカッとなったり、腹を立てることがなくなります。
私は人生で2回、子どもの時に姉と弟に対してそれぞれ腹を立てた経験があるのですが、その後は口論をしたり、怒鳴ったり、我を忘れる程怒ったりしたことがありません。それは何でこの状況が起こったのか、自分に原因がないか先に考えるからだと思います。
そして、この視点を持った上で、様々な立場の方々のたくさんの相談にのっている内に、その当人の立場だけでなく、悩みの根源となる相手のことや、周りの人のことまで考えて聞き続けたことにより、様々な立場の違う方々の間に立って上手に仲を取り持つことができるようになりました。
例えば、
「上司」と「部下」
「男」と「女」
「日本人」と「外国人」
「政府」「地方自治体」と「民間」「地域の方々」
等などです。
これは仕事をしていく上で、そして人同士のコミュニケーションを行なう上でも、本当に重宝されるスキルです。
これからの時代は、この職業や、立場や、業界や、様々なボーダーを越えられる人たちが、ものごとを円滑に動かし、新しい価値を生み出し、時代を動かしていけると感じています。
この学びと経験は、私の”人と人、人とものごとを繋げる仕事を一生したい”という想いに繋がっていきました。
この視点を一人一人が持てるようになると、世の中から争いごとは限りなく少なくなると思います。
とてもシンプルに、「なぜこの人はこんな事を言うん(こんな言い方をするん)だろう?」「なぜこんな振る舞いをするんだろう?」という疑問から、相手のことを理解しようという姿勢を持つだけで変わります。
それを我慢ではない状態でやらないと人によっては辛くなると思うのですが、そこに必要なのが第3の視点です。その状況を2人の外から観られるようになれば、そのストレスは間違いなく減ります。
最初から3つは難しいかもしれませんが、意識をしながら少しずつ取り入れていけばきっとできるようになります。諦めずに、少しずつ慣れていってください。
3.まとめ
上記のM先生からの気づきと学びは、私の人生を大きく飛躍させてくれました。
人には様々なタイプがあるので、物事によっては向き不向きや、合う合わないもあるものですが、この2つのTipsは、誰でも自分のバランスで落とし込んで使えると思います。
是非自分らしい方法で生活に取り入れて、上手く活用してみてくださいね。
そしてそれらが、あなたの「日常を輝かせるTips」になれば嬉しいです。
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