ガソリンスタンド2

ガソリンスタンドで紅一点のアルバイト

専門学生時代、私は丸々1年間ガソリンスタンドで働いていました。

おいたちマガジンを読んでいただければわかりますが、その時もまだまだ少年時代だった私。この時期に様々な目覚めが・・・。

初めての女の子扱いに戸惑う19歳

所長と副所長、3つ上の先輩3人組、そして同じ年3人組の8人で和気あいあいと仕事をしており、私はこのメンバーでアルバイトの仕事をすることが楽し過ぎて、バイト代はおまけみたいなものでした。

小・中・高、そして専門学校と少年街道をまっしぐらで、この頃もまだすっぴんで髪が短かった私ですが、メンバー内でただ一人の女性だった為に「女の子なんだから、重たいもの持たなくていいよ!」とか「タイヤの掃除は手が汚れるからしなくていいよ!」とか、自分が女であることを意識させられるようになりました。

それまでは女友達と一緒にいる時は、私の方が力が強かったので、重たいものは持ってあげたり、扉を開けてあげたり、2人乗りの自転車を必ず自分がこいだりしていたので、自分がそんな風に扱われて何だか恥ずかしいような、照れくさいような、不思議な感覚でした。

ガソリンスタンドでの仕事

ガソリンスタンドは屋根が全域ではないにしろあるものの、風雨にさらされ、夏はカンカン照りの太陽の光を浴びて暑く、冬は寒い中でのお仕事となります。夏は洗車が入ると嬉しいものですが、冬は手洗い洗車が入ると地獄です。かじかむ手を温めながら、無駄に動き回って暖をとっていました。

ガソリンスタンド

サービスで窓を拭いたり、洗車後の吹き上げを一心不乱に行なうので、当時両腕を比べると、左腕の前腕が目に見えて太くなりました。ハンドタオル1枚で効率の良い拭き上げのコツと綺麗に魅せる為のポイントがあるんですよ♪お子さんがいる方は教え込むと洗車の時に重宝するはずです。ご要望とあらばご指導致します。(笑)

勤務中に大量出血

ある雨の日にバイトに入っていた時の事。

お客様からお金を預かり、小走りでおつりをお返しに戻っている際に、雨で地面がつるつるで、思いっきり滑って足をすくわれてこける際に、なぜか手に持っている霧吹きとお金を全力で守り、地面に顎から落ちました。

あまりの痛さと恥ずかしさに顔を真っ赤にさせながらすぐに起き上がり、そのままおつりをお返しにいくと「あ、顎から血が出てますよ。。。」とお客様。そうです。顎の骨を境にして皮膚がぱっくり割れており、そこから大量出血していたんです。とりあえず顎から血を流したまま笑顔でお客様を見送り(←お客様はきっと恐怖)、その後オフィスで血を止めていると、顎を強打した事により脳が揺さぶられて頭痛がひどくなってきたので、その後寝込むことに。ほほう。顎にパンチが入った時はこうなるのか。。(笑)

今思えば、それほど大きな怪我はしていませんが、テレビに刺さったり上り棒から落ちたり、顔や頭をなかなかの頻度で豪快に打っているからこそ脳がちょっとやられており、人と違う思考になったのかも。。(笑)

そして私は、このガソリンスタンドで遅咲きの初めての恋、そう、『初恋』をすることになります。

小梅


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