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【河合】みんな!祝砲撃とうぜ!

訓練兵諸君、お疲れさまです。
最近知った雑学は「アザラシの体脂肪率は50%」 塾長の河合です。


私事ですが、この度アマゾンプライムに入りまして。

アマゾンプライムとは。
みなさんご存知インターネット通販サービスの金字塔、amazonの提供するサブスクリプションサービスである。
送料が無料になって、音楽もだいたい聴き放題で、なにより映画があらかた見放題。スッゲー便利すぎる。多分この1ヶ月で500万円くらいは得をしているはずだ。
先日注文した穴あけパンチの配達完了を待ちながらリンミンメイの歌を聴き、映画版ハムレットをながら見する。快適の極み、きっとこれが文明の終着点なんだろうな。ハムレットもアマプラがあればお母さんとか叔父さんのこと恨まなくって済んだろうに。


にしても、王様の暮らしってすげ〜な〜。
乾杯するたびに祝砲を撃つんだって、それってつまり毎秒乾杯すれば3時間の宴会で1万回以上の祝砲が撃たれるってことでしょ。宮廷の中煙まみれになって何かの濃度が高くなりすぎて死んじまうよ。大丈夫かな、ハムレットたち。

そういや祝砲ってマジの大砲からマジの弾が出てるけど、装填って何秒かかるんだろう。
シェイクスピアの頃は1500年とか1600年とかだったから、日本で言うと安土桃山時代だよな。じゃあこっちじゃ火縄銃が流行っていた頃かしら?中学の歴史の授業では火縄銃の装填〜発射はかなり時間がかかるって先生が言っていたけれど、確か20〜30秒だったはず。それが更にでっかい大砲に変換されるわけだから……?


知識欲が出てきたので映画を一時停止しパソコンに手を伸ばす。
えー、祝砲 とは 検索。

祝砲(しゅくほう)とは、祝意を表すため発する空砲。および発砲。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


空砲らしい。じゃあ弾を込める必要がないから準備が早いはず!1門で毎秒鳴らすのは難しくても3門くらい用意しておけばいけるだろ!(それにしても3秒の想定である)

💡豆知識 砲台の単位は「門」だよ、砲台を数えるときに使ってみよう!


更に読み進める。

発射数
最大限に相手への祝意を表す数として21発が定められており、大抵の場合はそれを上回ることはない。
〜中略〜
近年における21発以上の発射例として、カナダ軍は2012年に、エリザベス2世の女王即位60周年を記念し、60発の礼砲発射を実施している。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


21発。

21発!?

21秒で宴会終了!?嘘だろ、コーヒー蒸らしてる間に終わっちゃうよ?カップラーメンお湯注いで待たない派でも21秒は首傾げるし「なんか時間余ったっすわ」ってウルトラマンも二次会参加できるじゃん。


色々調べた結果、最初の頃はバカスカ打ってよかったみたいだけれど流石に費用がかかりすぎるとのことで、1675年には国際的な決まり事として21発を上限としたそうな。

いくら王様と言えど財には限りがある。1秒に1回祝砲を鳴らすことは難しいのかも知れない。
なんだろ、考えれば考えるほどそんなに乾杯することも特にないような気がしてきた。毎秒乾杯してるのなんてバブル期の激マブなチャンネーか令和の盛れてるパリピしかいねーし。王様が「ハムレットちゃんの〜?ちょっと良いトコ見てみたい!」なんて言って煽ってきたらきっとハムレットはその場で王様に拳を振りかざすだろう。


では21発で3時間を丁度良く盛り上げるには、だいたいどれくらいの感覚で祝砲を打てば良いのか。

まずは1番最初に乾杯をするのだが、かと言って開始と同時に乾杯するわけではないだろう。なんだって初めには挨拶が欠かせない。

王「え〜、本日はね。みなさん集まっていただいてありがとうございます。今日は私とガートルードの結婚パーティーと言うことで……」
(もともと王様だったハムレットの父親が急死し、クローディアスという今挨拶をしている人とガートルード女王が結婚のパーティーをするところから物語は始まるのだ)(正確に言うとパーティーから物語が始まっているわけではない)

まあこういう乾杯前の挨拶が、結婚のパーティーなんだから2分はあるだろう。
そんでもって乾杯をして、パーティーは和気藹々と進んでいく。

では3時間-2分の残りを等分すれば良いかと言うと、これもまた違う。
最後の最後で乾杯するわけないからだ。

私は王族ではないし王様のパーティーに呼ばれたこともないので実際がどうなのかはわからないが、乾杯して解散ってのは流石にないと思う。最後は一本締めが礼儀だ。
乾杯直後の解散を避けるため、最後のほうは結構気を使って「あ、さっき乾杯したのにもうお開きなのね」って雰囲気にならないよう配分を気をつけるべきだ。
まぁ、おおよそ30分前には最後の乾杯を済ませておけばどうにかなるだろう。

と言うことで、3時間-2分-30分の、計【2時間28分】を21等分していこう。

秒数に換算すると8800秒。
8800÷21=419.047619…… 小数点第2位以下は四捨五入すると、419 だ。

419秒に1回、つまり6.983333…… だいたい7分に1回祝砲を撃てば丁度良い。

しかしそうなると、最後の30分間は「あらなんだか急に祝砲が止みましたわね」とならないだろうか。
今までの感覚で行くとその最後の30分で4.3回は祝砲が撃たれているはずだもの、あ〜この宴会もう終わり近いなと推察させてしまう気がしてなんとも居心地が悪い気がする。

いや、2時間半も宴会やってて終わりが見えない方がダルくないか?
むしろ王様が怒涛の乾杯祭りを終えてやっとゆったり食事ができるぞって時間をわずか30分しか設けていないとも言える。これは乾杯狂いの王様の唯一残った良心の端切れなのだろう、そう思えば必要な30分な気がしてきた。


【結論】
私が王様になった暁には7分に1発大砲を打ちます。みんな、乾杯しよーぜ!


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