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【葉隠】自分の人生に多大なる影響を及ぼしたもので打線組んだ~1番打者・「山口貴由作品」

訓練兵の皆さんどうもこんにちは、はじめましての方は初めまして。
高円寺南に存在している軍隊形式のバー、MT基地で瞬殺無音部隊長として日夜訓練に次ぐ訓練、鍛錬に次ぐ鍛錬を繰り返すしがないザ・高円寺オタク女、葉隠(はがくれ)と申します。

いうて私この間1記事目は書いたんですよね。

MTの現システムについてわかりやすく説明したとてもえらいこの記事で、「私自身の自己紹介などは後日します」って言ったんでそれをしようと思ったんです。

でさっきまで自己紹介書いてたんですけどクソつまらん文章しか書けなくてめっちゃ最悪だった。こんなんむいてないわ。全部消しました。

むしゃくしゃしたんで昔から憧れていた打線を組みたいと思います。

打線。声優のやばいファンの発言で打線組んだとかでなんJを中心に流行ってたやつ。
ばあはインターネット老人会ゴールドメンバーなので往年のインターネットミームが大好きなんじゃ。すぐに支払いは任せろ〜バリバリ!やめて!とか残り80円・・ もうだめぼおとか初カキコ…ども…の話をする。老人のたわごとなのでググらなくてもいいです。いやググッてもいい!(ぺこぱ)

ぺこぱの流行りはもう終わったんか…?ばあは現代社会における「流行」の消費速度の加速を、いつでも憂いておるよ…ネタが古いってなんだよ芸人が血反吐はいて作ったネタを賞味期限切れ扱いするなんてクソくらえだぜ!毎回笑え!(脱線)面白くないものは笑わなくていい。

ぜえぜえ。

■自分の人生に多大なる影響を与えたもので打線組んだ

結論から言うと死ぬほど時間かかった。

9個選ぶの難しすぎん?わたしの人生そんなに薄くないんですけど?てか私だって「好きな人や物が多すぎて見放されてしまいそうだ」(By椎名林檎「月に負け犬」)に昔から共感しかできないアラウンドサーティーのうちの一人。虚勢を張る気は無いのだけれどとりわけ怖いものなどないのだね。
嗚呼、断腸の思いで切り捨てたみんなたち、本当にごめん。

全然関係ない話しますけど私がたまに言う「みんなたち」は元光GENJI大沢樹生が残した迷言です。あんなにカッコイイのに彼は…ほんとに…ギャップがすごいよね…愛した…

そんな悲しい思いをしながらも作った打線がこちらになります。

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いやザックリだな。捨てられなさすぎて結局ザックリしました。

今回はこのうち1番打者として選びました「山口貴由作品」について書きます。みんなが興味なくても書きます。私が興味あるので10000文字くらい書きます。

(これで9回分は確実にネタができたわけ。かしこいさすが葉隠かしこい)

■山口貴由先生とは

山口貴由先生のWikipediaより簡単にプロフィールを引用すると、

山口 貴由(やまぐち たかゆき、男性、1966年11月1日 - )は、日本の漫画家。東京都出身。

とのこと。御年54歳。画業はだいたい36年ぐらいでしょうか。マジに今日に至るまで傑作を生み続けてくださるリビングレジェンド。画聖。(私にとっての)

一般的に代表作とされるのは「覚悟のススメ」「シグルイ」ですね。

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表紙のテイストが何年経っても変わらないな。すき・・・(トゥンク)
葉隠は全部心底好きなので序列つけられんし上記2作品の他に現在までに刊行された全ての単行本も並べますキャッキャッ

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いや最高か?左上から刊行順に並べました。「覚悟のススメ」は「悪鬼御用ガラン」の後、「シグルイ」は「蛮勇引力」の後です。個人的好みで「サイバー桃太郎」「平成武装正義団」「悪鬼御用ガラン」はリイド社SPコミックス2005年版にしています。山口ファンがいたらごめん。ほんとは最初の単行本化のときの表紙があるんだけど私が初めて買ったのはこっちなんで思い入れを重視しました。

サイバー桃太郎の表紙とかめっちゃえっちだとおもわんか?最高ちゃう?
……返事はない。この記事は孤独なのである。

■山口作品の魅力①狂気じみた肉体美への愛

私が山口先生の作品の魅力として一番最初にとにかくプッシュしたいのは「"生きた"肉体を描く」ところです。これはもう、ほんと。私も画業を生業にしている身、自分の絵にも死ぬほど影響を受けていて、二次元デフォルメをしすぎず、マンガ絵柄でありながら肉感的な人体を描く、ということが好きなんですけど山口先生の漫画と出会わなかったら絶対こうはならなかったでしょうね。
いや、それはそれで多分荒木飛呂彦先生と藤田和日郎先生と三家本礼先生のハイブリッドになってましたね。どちらにしてもだったようにも思います。

単行本表紙でいうと、このへんが好き。

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ホビャ~!LOVE YOU ONLY...(き~みが~)
多分私はこの頃の絵柄(蛮勇引力連載開始~シグルイ連載初期)が一番好きなんでしょうね。

みろこの筋肉のライン、マッチョすぎもせず(でっけ~マッチョも勿論描けるよ)細すぎもせず(死にかけのガリガリ以外は細い人はみんなちょっとマッチョになるよ)、骨に沿った筋肉が体の動きに合わせて伸縮する緊張と緩和をつまびらかにしています。御手の御業。はっきり言って美。「正しい人体を描く」、というより「山口先生の解釈によるカッケ~人体を描く」みたいな方向に進化しているのが最高。「肉」「体」っていう言葉そのものだと思います。

近年の作品は特に「シグルイ」でそういう作風になった影響もあり、死とエロスのスパイスを人間の体に山盛りかけたような狂気が感じられます。
「シグルイ」以前は「真面目にやってるのかふざけてるのかわからんラインの面白シーン・名言」が頻発しており、過去作品から考えると実は「シグルイ」ってスーパー異色で。「シグルイ」スタートの人は逆に過去作品に求める要素がなさすぎて困惑するっていう。
「シグルイ」の作風は「エクゾスカル零」という名のリハビリテーション施設(私個人の印象です)を経て元の作風と魔融合、悪魔合体しまして、現在連載中の衛府の七忍、オモシロイゾ~~~!!!!やばすぎ~~~!!!!

後述しますが作中でちゃんと人間の中にモツが入っていることを殊更アピールしてくるのも…全部含めてグロが好きとかエロが好きとかを超越した「人体・肉体への愛」なんだと思います。(※いきすぎたファンの妄想ひけらかし論文なだけなので事実ではないです。)

加えて、概ねの作品には「強化外骨格」「神機力」など、パワードスーツ的な存在が登場します。だいたい、全裸の主人公とセットです。これがどういうことかわかりますか?

カッケ~肉体が、超カッケ~鎧来て戦って勝ったら超カッケ~じゃん?

そういうことですよ。

先生、覚悟のススメ連載時代にクロッキー帳に何百という数の人間の骨格をスケッチしたそうです。外を書くなら中身から。骨から描くことでよりよい人間の体が描ける。愛!努力!ていうかもう執念!狂気!
カッケ~人体好きすぎて自分も格闘技を始め、単行本末尾の著者近影に美しいハイキックをアシスタントに食らわせてる写真(かわいそう)を得意げに掲載する男、山口貴由。いいですか、これが男の美学です。多分。

脱線しますがご本人めっちゃファンキーらしいんですよね、トークイベントとかしないんかな。あんまそういうタイプじゃなさそう。原画展の時のエピソードですが、こういうとこが山口先生の大好きな所です

愛してるぞ。

■山口作品の魅力②やりすぎなバイオレンス描写

イヤ~これも魅力です!
さっきモツっていいましたよね!人間の中身、とにかく出ます!

腸!目ン玉!うどん玉(脳みそ)頭蓋骨!脳漿!脊髄!もちろん血液もとにかく乱舞!基本的に負けた方は超ヤベ~パンチで爆発四散!!顔にパンチしたら拳の形に穴が空いて中身が飛んでいく!!!デケ~女がふつうの女を握りつぶして中身を噴出させ「ほらすごいド醜顔(ドブス)!!!」と叫ぶ!女の子の秘密のアンドロメダ♡に手を入れたら秘密のアンドロメダ♡の中は人間を溶解させる液で満ちててエロ学生の手がドゥルドゥルに溶ける!!!!!回転のパワーを込めた掌底(零式螺旋掌打)でお腹をパーンてやられて口から中身がグルグルグル~って回りながらぶゆゆ~ん(本当に使われている擬音。山口先生は異様に擬音がかわいい。)って出てきて「げおるぐ」って言ってしぬデブ!!!!

…はあはあ。

文字にするとエグいですがなんと聞いてください。慣れます。わりとすぐ。
さっきも言いましたが、先生は決してグロが描きたい人ではない(と思う)ので、バイオレンス描写はな・・・なにもそこまでせんでも・・・と思うほどエクストリームなのですが、エクストリームすぎて段々身体が慣れてくるシステムなんです。むしろ笑えてくる。もしくは感動する。山口貴由式ショック型セラピー。

絵面自体もどバイオレンスなんですが、輪をかけて作品を通していきすぎた暴力のメッセージを強く訴えかけてくるところも魅力です。これは特に、初期の作品にいえることですが…そこも好きなんだよな。

例えば「悪鬼御用ガラン」では、主人公ガランの妹が、彼の目の前で悪鬼(悪鬼の道に堕ち非道を繰り返すうち見た目も怪物じみはじめたやつら)に惨殺されます。あとついでみたいにアナル貫通される。ばずずずず。かわいそうなガラン。(これは余談なんですがなぜか先生はアナル貫通シーンが好き)

そんな悪鬼、当然重罪人として即お縄につくのですが、この国、性善説の大名に統治されておりつい最近軍事費は全部福祉予算にあてられ、「環境が人の性質を悪に変えてしまう、兵器も武器も持つから争いが起こるので全部廃止。これで世の中から犯罪はなくなる」と軍事顧問(ガランの父)を解雇したばかり。そんなこの国の法律が、罪悪感のかけらも抱けない悪鬼に下した刑罰は「教育刑」。
「たぶん生い立ちがかわいそうな子たちなんだよ、人間らしい衣食住揃った生活を送らせ、愛情と、人の命の尊さを根気強く教えて、更生させてあげよう!」というやさしいきもちの刑です!
ちなみに教育係はおまえが一番殺された妹の気持ちわかるもんねって理由でガランです!この鬼~!!

父親は死罪を要求するも「うちの国は殺人はぜったいだめだから」と却下され、加害者側の気持ちはもういい、被害者側の苦痛を想像してみろと主張するも「刑罰は復讐の道具ではないんで」「罪を憎んで人を憎まず」とさんざんな言われよう。
「これが笑わずにいられるか!罪なき子の命を奪った悪鬼が国民の血税により何不自由暮らしている!こんな国にはなんの未練もないわい!」と自決。おおもう。。。

さてガラン。
妹も父も失いその原因の悪鬼になんでこんなこと…と思いながらも、せめて妹のためと5年昼夜問わず命の尊さを教えました。精神が…ガランの精神はもう限界

そんな5年目の冬、とうとう悪鬼たちは理解します!
生命より大事なモノはないんだね!
かけがえのないものなんだね!
鉄格子の外と中で理解しあえたことを喜び咽び泣くガランと元悪鬼!よかった~~~~!ハグしようハグ!鉄格子を開けるガラン!

アナル貫通(あ~)ばずずずず。

なぜだ!なぜなんだあ~~~!!!

「だって先生おしえてくれたじゃん。」
「生命は何よりも尊いのだ!大切なのだ!神聖なのだ!」
「地球より重たいのだ!!」
「そーゆースバラしいモノ手に入れたいじゃん!」
「そーすりゃココロ充実するじゃん!!」

この時、彼は初めて知った。更生不可能な破壊性格の存在を!

でめっちゃ殺して「キサマらは人間ではない!!」と叫んでおわりです。

ちなみに性善説の領主は実は悪鬼で、武装を剥いだ国民を独裁支配する目的で国を運営してた、という事実が最終話で明らかになります。ガランは悪鬼を殺す死刑屋としてその後の人生を生きていましたが、死刑を執行した悪鬼の子どもを拾い、育ててもいました。
人間の本質はすべからく善、環境が人間を悪鬼にするのだ、という概念を真っ向から否定し「更生不可能な悪鬼は存在する!」と大宣言しブチブチ殺しまくる本作ですが、「並大抵のことではない」としながらも悪鬼の子は悪鬼とは、必ずしも限らない…そう、認めてもいます。そこに山口先生なりの正義や、人間への希望が垣間見えます。そんなかの国の生き残りのガランを殺しに来た領主たちと相討ち、地に倒れ伏すガラン…我が名はガラン!天に代わりて悪の本質を討つ!
復刊の際に「もうほんと主張が若すぎて読んでてしんどい」みたいなことを言ってました。でもこのマンガ、そういう衝動がみちみちてて。極論すぎるけど大好きなんです。

「その言葉、悪鬼と呼ぶにふさわしい。あるいは心の病なのかも知れぬ。あるいは幼児期の虐待が原因かも知れぬ。だがどのような同情すべき複雑な理由があるにせよ…」
「悪鬼は二度と人間に戻ったりはしない。絵空事の人権思想(ヒューマニズム)は捨てる時代が来たのだ!」
好きなセリフ。

どんなにいびつな姿であろうと
作品の中に描かれている世界こそが
自分自身の心象風景であり、自画像なのだ。


2005年版「悪鬼御用ガラン」巻末作者コメント

■山口作品の魅力③王道に熱く優しいストーリー展開

うそつけとか思わんでくれ、本当や。

山口先生の作品の魅力の過激な部分をフューチャーしすぎたせいでヤベ~漫画だと思われそうなんですが、いやヤベ~漫画ではあるんですが、いやその前に漫画としてとっても面白いんです!

特に週間少年チャンピオンで連載していた「覚悟のススメ」、「悟空道」の2作はアクションとギャグのバランスがとてもよく、少年漫画らしい作品です。
「覚悟のススメ」は壮大な兄弟喧嘩によって描かれる人間讃歌バトル漫画、「悟空道」は天竺へ向かう三蔵法師とその一行の、仏の契と書いて仏契(ぶっちぎり)バトル漫画です。山口先生は真剣です。

とくに「覚悟のススメ」はわたくし人格形成に大きく影響受けており(初めての山口貴由体験でもあったので)思い入れひとしお。
主人公、葉隠覚悟のこと好きすぎるから私の名前、葉隠なんです。今日noteでこんなにとうとうと語ったのでもうみんな覚えてください。…普段さ、あんまり読んでる人いないと思って詳しく説明したりしないんだけど、ここはさ…ゆるしておくれよ。憩いの場なんだよね、わたしの…魂の解放っていうかなんていうかその…アウトプットによるセラピー?みたいな…とにかくね、葉隠くんが好きなんだよね…うん…

■葉隠くんはさ…お線香のにおいがする高校生なんだよ…

寡黙で、表情と感情に乏しくて、常日頃人間の未来を背負う危険な戦いをしているので、巻き込むまいと同級生たちにも最初は多くを語らず、普通の高校生をしているんだよ…
白ランに鉄キンレガース、数十キロある謎の鞄を携帯して普通の子供時代おくってないから野球も知らなくてよくわからずバットでボール粉砕して一生お前ベンチ!って言われて「了解」って了解しちゃうけど、普通のね…学生生活を送っているの…
でも身を挺して戦術鬼(敵の怪物)から学園の皆を守るため戦うの…生ける鎧「強化外骨格零」を身に着けてさ…誰も死んでほしくないの、葉隠くん。優しさの塊。伝わりづらい、「戦う」という優しさ。で死闘の末にさ、倒すじゃん「大丈夫ですか!?」って言われても「問題ない」って返すの…無表情だからさ…無愛想っていうか不器用だからさ…みんなに言われるわけ。「アイツは痛みなんか感じねぇロボットなんだ!」でもね…葉隠覚悟の本質をちゃんと見つめてくれる女の子がいるの、堀江罪子ちゃん。彼女は自分のことあんまり頭が良くない子って言うけど、そんなことないしとっても賢いし誰よりも心がきれい。がんばりや。ぽよぽよで色気のないおポンチなプロポーションがコンプレックスだけど、誰にも似てないとっても素敵な歌が歌えます。そんな彼女が、皆がおぞましいと指をさす、人間とは思えぬ姿になってまで戦う葉隠覚悟を見て言うねん。

「痛くないわけないよ。葉隠くんはロボットなんかじゃない。だって…」
「真っ赤な血が流れてるもん」

ウオ~~~~~~~~~~~~~~~~~p;;;;;;;;;;;;;;;つみこ~~~~~~~~~~~~~~~^;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;つみこお あああ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~つみこ すごい 心きれい なに・・・・・・・素敵・・・・・・葉隠くんのこと、応援してあげて たのむ 応援するんだけどね私何度も読んでるから知ってるけど そういうことじゃない 葉隠くんの応援団長!堀江罪子!!!やった~~~!!!!!!!!!だいすき~~~~!!!百人力!!!!!!!

葉隠くんさ…学校きっと楽しいと思うんよね。。。笑わないし、あんまり喋らないけど、心の中のモノローグでは嬉しそう。死闘の次の日学校来るとさ(学校くるのがえらいしかわいい)葉隠くんの机がピッカピカになってるん…それに気づいた葉隠くんに向かって罪子言うん

「あーエヘン!堀江のしわざであります!昨日のお礼に磨かせていただきました!」

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ンガワイイッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!くっそ~~~~堀江のしわざだったのか~~~~~!!!!!!!!^^^^^^^100万点!!!!!!!!!!!!!!!こんな心のきれいな子が荒れ果てた破滅寸前の新東京に!!!!!!いるなんて罪子ィ~|~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!;;;;;;;;;;;;;えらいィ~~~~~~~;;;;;;;;;;;;;そのやさしさ、うしなわないで 罪子 罪子だけはきれいでいて しかしそうならないんだけどねなに?????覚悟のススメおもしろすぎるなもうこれ以上はネタバレになるので読んでください(今更では…)

葉隠くんはピカピカの机に手を載せて、そっと、目を閉じる。。。。

「ときめくな俺の心、揺れるな俺の心。恋は覚悟を鈍らせる」


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もうな。堀江罪子のヒーローが葉隠覚悟であり、葉隠覚悟の心の太陽は堀江罪子なわけ。
葉隠くんは第二次大戦期に数々の捕虜を人体実験で虐殺した戦争犯罪者、葉隠四郎の孫。そして、目下人間の大敵である葉隠散は覚悟の実の兄。父親は実の兄に己で目の前で殺されてます。エクストリーム家系。
だから他者とな…つながりを極力もたないように…「俺の人生に愛はいらない。心をつないだ鎧があるから。俺の人生に夢はいらない。肉体に刻んだ運命があるから」とな…おま…高校生ぞ…!(目頭を押さえる)でも無理なんだ!~~~~~ッ読めよみんなッ!!覚悟のススメをッッ!!!!!くそッ・・・!血にまみれた道の途中で出会った眩しい太陽それが堀江さん たすけて 葉隠一族が代々受け継ぐ武術、零式防衛術は相手を殺す技でなく 己を殺す技!滅殺せよ!心を濁らせる愛憎怨怒!
・・・・・殺せない たとえ零式防衛術でも堀江さんは殺せない!アアアアアアアアアアアアアアアア堀江さんは消せないんだ~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!ここの葉隠くんの顔見てとっても高校生~~~~~~~~~~~~~~~!!!!おま~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!もっかいおばちゃんに1巻のときの転校初日の挨拶「葉隠覚悟です」の顔見せてみなんだこの顔はお前こんな顔もできるんじゃないッ!!!!!!!!!!!!堀江さんのために目ぇ~ウルウルさてからにもぉ~~~~~~~~~~~~~~ッ!もぉッ!全部堀江が教えた。OK。


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覚悟のススメ、全5巻(完全版の場合)チャンピオンREDコミックスで好評発売中です

多分まだ絶版じゃないよな?たのむ 愛の物語なんだ KISSとかもね する でもLOVEのキスじゃない イヤ・・・・LOVEかも・・・・オヤッ気になってきました?(フフッ^^)
俺だけを見ていろ罪子っていってチュ~なんですけどなんだろそういう問題じゃないんだよなこの時のシーンクォ~~~;;; VS血髑髏戦は初めて覚悟がぶち当たった「性根のネジ曲がった悪意」由来の敵。こちらの弱みを完全に利用した卑怯な戦略に人間の力が勝利するんですよはいご唱和ください

「拳を使うまでもない、たやすい相手であった!」

好きすぎChu・・・・・いやしかも散さまと覚悟も尊いんだ よろしくたのむ 完全版の末尾には連載当時最後の目次で毎回先生が書いてたえらいポジティブかつパワーのある名言がきざまれています。一刻も早く日めくりカレンダーにしてくれ。病気の子ども(30)がいるんです。読もう、みんな。うそ、よくないわね強要は。興味が湧いたひとは、読むといいんじゃないかな。私に感想は言わなくていい読んだという体験がこの地球にひとつ産まれた、それだけでいいさ。

■山口作品の魅力④スターシステムを追う楽しさ

ハッ!エッ!?私はいままで何を・・・?こわ…。あまりに覚悟のススメがおもしろいので(※現在読んではいません)正気を失っていましたあんまり言わないけど結構このぐらい覚悟のススメのことが好きです。好きすぎて自分が葉隠と名乗るうえで葉隠覚悟の伴侶になっちゃいけないな罪子と幸せになるもんな(狂人)と思い自分の役職を「瞬殺無音部隊長」にして祖父であるヤベ~日本軍人、葉隠四郎ポジにおさまってみました。みましたじゃねーよ。

正気を失って章立てまでしてしまいましたが魅力のその④はスターシステムについてです。手塚先生が採用していたことで有名ですね、山口先生もなんです。レジェンドだからさ。

山口先生の作品はほんの一部を覗いて「主人公」のビジュアルが一緒です。まあわかりやすく言うと先程まで100回ぐらい書いたから覚えたと思うしみんなわかるでしょみたいに使いますけど葉隠覚悟顔ってことですな。
顔が同じやつはキャラクター性も似ていて、同様に

「ウェーブヘアをでっかいリボンで結んだしっかり者の女子(堀江罪子)」
「中性的でツンとした顔のキャラ(葉隠散)」

…など、メインキャラは大体固定されていることが多いです。最新作「衛府の七忍」もカクゴって名前の主人公がいる。もうなんか楽しいじゃん?
ちなみに「シグルイ」の主人公、藤木源之助も葉隠覚悟顔キャラなんですが、藤木源之助のスターシステムキャラも最新作「衛府の七忍」で犬養幻之介という名前で出てきているのでカクゴもいるし幻之介もいるしもうわけがわからないよという感じです。顔似てないけど。(これについて細かく言いたいけどみんな疲れたとおもうからやめとくネ!)

昔作ったスターシステム一覧表を置いておきますね。

平成武装正義団…性格が悪い葉隠覚悟
サイバー桃太郎…鬱をこじらせたような葉隠覚悟
炎のうさぎ戦士…元気でバカな葉隠覚悟
悪鬼御用ガラン…かなり極論をいう葉隠覚悟
衛府の七忍…野生の葉隠覚悟
エクゾスカル零…これは本当に葉隠覚悟なんだけどどうかしている
蛮勇引力…刺青が入った葉隠覚悟  

逆巻さんに当時「こんらんした」っていわれた がんばれ

山口先生のインタビューによると、同じデザインのキャラは同じ俳優がやっている、という感覚だそうですよ。頭の中に俳優の詰め所があって、向いてる人をキャスティングして使っているそうです。

アッあなたは蛮勇引力の比良部貝蔵さん!!張り型つくってた!!とかいちいち楽しいので山口オタたのしいですよ、人生が。
とくに「衛府の七忍」は山口貴由版「ジャイアントロボ~地球が静止する日~」って感じなので、ウキウキワクワクほんなごつ最高にごつ。
それに…スターシステムどころか「覚悟のススメ」「蛮勇引力」「エクゾスカル零(とその中に出てくる各主人公のいた世界の物語)」あたりは全部時系列繋がってるらしいので、衛府も繋がってる可能性はあり…山口貴由サーガと化しています…。

■山口作品の魅力⑤名言・迷言の宝庫

山口貴由先生といえば特殊な言語感覚!です!これは間違いない!今までも間違いないけど!私はよく「テヘペロでやんす!」って言いますがこれは「衛府の七忍」1巻で一本取られた侍が言ったセリフです。※江戸時代の漫画です。

あとはTwitterでめっちゃ一時期流行ったトンチキバーサーカー薩摩武士の「誤チェストにごわす」とかでごわすな。

詳しくはこれを見てたもし。マジでふざけてんのか真剣なのかわかんないんだ…
ほんとさ、山口先生も、山口ファンも正気にては大業成らずを体現したようにクレイジーなので(飼い主に似る)

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変なグッズしか出ません。てかグッズが出るタイミングがないので原画展で変なグッズがこれでもかとたくさん出ました。缶バッジで一番わらったのはホロ加工のキラギラビトです。

あ~~~~私も山口貴由先生のグッズの企画たてる人になりてえな~~~~!!!!!蛮勇引力の「あなたも神都民になれる!手のひらに貼る国民手形タトゥーシール」がほしい 国民手形でピッてやって神都民ぶりたいんですわたしは。いつか自分用につくるか…

なんの話でしたっけ?あ名言か。あんまり沢山書いてもしょうがないので私が一番好きなセリフ…覚悟のススメ完全版5巻で、葉隠くんが罪子をガラン城に置いて、血涙島へ最終決戦へ赴く時の数ページに渡ってのセリフです。これは流石に長いので漫画を開かせていただきます。ああ面白い。

我これより特攻作戦に赴かん!されど真の闘いはその後にあり!
我が生涯に唯一の君よ!
明日よりの長き日々を如何に耐え 如何に忍び給うや
長き生きる難苦 我が忍耐を遥かに凌ぐ大試練なり!
我を待ち受けしはただ数刻の修羅!
  
 我は幸福なり!
我一人 安楽な道に進むことを許し給え!

はい。

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(段々ギャグのように使い始めた)

いやもう心から好き

あとはさ~悟空道の極天大聖魔鯱さまがいらっしゃった時の「大殿のおな~~り~~」の口上とか、衛府の七忍の動地憐くんが1ページまるまる大きなフォントでいった「本当にちんこでけぇ男は道具持たねェ」とかいろいろありますがそれはまたどこかで。最高。超かっこいいけどめっちゃ笑える。

■山口作品の魅力⑥下品・猥雑さとかっこよさの共存

しばしば山口先生の作品には、男性器・女性器・乳房などが怪物化した敵、もしくはそれらをオーバーにデフォルメした描写が出てきます。具体的には覚悟のススメの戦術鬼、永吉や恵魅とか、平成武装正義団のサドラー(いわゆるふたなり、かつ男性器はサメ(どういうこと?と思うでしょうがそのまんまである))とかシグルイでいうと同じ門下生である涼之介に劣情をいだき、自ら自分に口淫を施す通称ちゅぱ衛門とか。(身体やわらけ~な~と思った)

敵デザインは緊縛だったり、ボンデージ姿だったりすることが非常に多いです。際どい下半身のエナメルのビキニや、貞操帯的なものからは陰毛がはみ出してたり、滝のようにヨダレを垂らしながら喋ったり。ゲロビーム出したり。
脇毛とかも描くの好きですね。

嫌悪感を抱かせるためのデザインという側面もあるでしょうが、多分ボンデージファッションに関しては趣味なんじゃないかな…と思っています。
そこがねえ!めちゃくちゃかっこいいんだ!

これに関しては、見てみてね、という感じなんですけど私の好みも大いに入ってるので万人受けするデザインではないことは理解しています。
でも、山口先生の描く「和服」✕「ボンデージファッション」や、「学ラン」✕「ボンデージファッション」の魅力はね…ヤバイ
「エロい」というよりは「ちょっと(かなり?)下品」、「猥雑」って感じ。ああなりたいな…と長年憧れ続けています。スタイリッシュさとは違うベクトルでフェティッシュなコスチュームや、生々しさを出さないためにあえて皆が描かないような部分の描き込みだったりを極められていて、いちファンとして憧れは止められませんな。ウムウム。

■10000文字超えるやないかい

危惧していた事態ですがむしろもう開き直って10000文字の記事を初回に書いたクレイジー山口貴由女が高円寺にいるということを世に知らしめたいと思います。

ということでじゃあ思い出話をもうひとつ。

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2018年8月、大阪の画廊「モモモグラ」さんにて初めての原画展開催。嬉しすぎてMTおやすみ頂いて見てきました。5時間ぐらいいたんじゃないかな…帰りたくなさすぎて…。
藤田和日郎先生の原画展は毎日行ったんだけど(笑)さすがに大阪は複数日はきびしくてね。今思うと滞在してもよかったかも?でもありったけグッズ買って山口先生にお金落とせたのでOKです!家で覚悟のススメマグカップいつもつかってます!!

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A1サイズの複製原画が売ってたんだけど…どう考えても家に飾れなくて買えなかったなあ。あれ今でもウウ~ってちょっとなります。まあ原画見れたからね!いいんですけど!

前回の原画展は「衛府の七忍、そしてそれの元となった各漫画の原画展」って感じだったので是非また別のテーマでもやってほしいなとおもったり。
先生はとにかく描線の細かさがすごい!最近の絵柄はとくに繊細かつ大胆で、鎧のシーンが(昔からではありますが)とにかく多いんですが、その陰影トーンかと思いきや全部描いてるんですよ。とんでもねえ!!!これは原画展で見ないと、凄さがわからなかったですね。

Twitterで原画展記念のファンアートが募集していて、テンション上げすぎて2枚も描いてしまいました。検索したら出ると思います。
画廊の方が印刷・ファイリングして展示→原画展終わったら山口先生にプレゼントして下さいました。ハアアアアア。自分の絵が先生の手に…変なこと書かなかったかなとか思うんですけど
故・小池一夫先生のニコ生に出たときに「他の人は嫌なのがよくわかんないんですけど、自分の作品のホモとかめっちゃ読みたいしほしいですけどね、俺大好きなんすよ!!」って言ってたし大概のことはいっか…と思いました。

あとはさっき言ったへんな柄しか基本ない缶バッジガチャ(1回300円)を15000円分回しました。
店員さんに4回ぐらい両替たのんでしまったら、最終的に「手で持つの大変だと思うんで」って

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おびただしい数の100円玉をビニール袋(物販Tシャツの梱包用)に入れてもらったことが一番心に残っています。その節はありがとうございました。引いた缶バッジ全部入れられたので二重に助かりました。

え?百円玉の話でおわるん?マジ?あ、そう…。みなさん読むのお疲れさまでした。オチは百円玉です。

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あ、文字数は10400文字でした。次はもうこんなに書きません。

※追記

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なにしてんの?

サポートを頂いた際は、ささやかではありますがお礼として500円ごとに訓練スタンプを1個付与させて頂きます!