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2023年5月のSmartHRとアクセシビリティ

これはSmartHRプログレッシブデザイングループのオープン月報です。SmartHRのアクセシビリティ向上の取り組みを紹介します。


最新のリリース情報

5月はアクセシビリティ向上を含むリリースが7件ありました🎉 大盛りです!

改善事例の紹介

最新のアップデートからいくつかを、ちょっとだけ詳しくご紹介します。

一定時間経過すると自動で非表示になるUIの改善

サーベイ一覧画面のスクリーンショット。時間経過で消える通知のUIが左下に小さく表示されているところ。
リリースノートより該当画面のイメージ。左下の通知がFlashMessage。

変更前に使われていたUI FlashMessageは、一定時間経過すると自動で非表示になるUIコンポーネントです。(現在、SmartHR UIでは非推奨のコンポーネントとしています。)

時間経過によって自動で非表示になるUIにはどんな問題があるのでしょうか?実際にこの改善に取り組んでいるshiraさんがその問題と対応について、LTイベントで発表してくれました!発表資料で、ぜひ詳細をご覧ください。

フォーカスリングが出ないボタンの改善

ヘッダーナビゲーションの一部のスクリーンショット。「従業員管理」メニューが選択され、選択状態を表す青い枠が表示されている。
SmartHR基本機能のヘッダー

フォーカス状態が見た目に表れない箇所がありました。フォーカス時のスタイルを表示するようCSSの修正を行いました。

プレースホルダーの改善

入力欄のプレースホルダーのテキストには、今回2通りの改善がありました。

1つは、ラベルと同一の内容のプレースホルダーテキストを削除したもの。

PDF書類名を入力するフォームのスクリーンショット
ラベルと同一のテキストがプレースホルダーに表示されている入力欄の例。
リリースノートには、改善後のスクリーンショットを掲載しています。

もう1つは、プレースホルダーに表示されていた入力例を、ラベルに表示するように変更したものです。

文書配布機能で文書を絞り込むUIのスクリーンショット
プレースホルダーに入力例が表示されている項目がいくつかある画面。
リリースノートには、改善後のスクリーンショットを掲載しています。

プレースホルダーは、入力値と見間違えてしまう、入力開始したとき見えなくなってしまうなど、使用上の注意点・問題点があります。
プレースホルダーを使うときは、その情報を表示するのにより適切な方法がないか、よく検討する必要があります。

アツかったトピック🔥

5月のアクセシビリティ関連トピックを紹介します。

「アクセシビリティやるぞ!LT祭り」を開催しました。

5/31(水)オフラインでアクセシビリティのLT&交流イベントを開催しました〜!次回開催も計画中ですので、お楽しみに!イベントの詳細はイベントレポートをご覧ください。

【SmartHR×ミツエーリンクス】アクセシビリティスペシャリストのキャリアってどんな感じ?のアーカイブ動画が公開されました。

4月に開催した【SmartHR×ミツエーリンクス】アクセシビリティスペシャリストのキャリアってどんな感じ? のアーカイブ動画が公開されています。動画の字幕は、ただいま準備中です。


今月のアクセシびと

このコーナーでは、アクセシビリティ向上に取り組むSmartHRのメンバーを紹介します。今回は、アクセシビリティテスターPJ、SmartHRの障害者雇用の担当、sanadamaruさんにお話を聞いてみました。

人事グループのsanadamaruさん

maiha: アクセシビリティテスターPJでは、いつもお世話になっています!アクセシビリティテスターPJのような障害者雇用の取り組みって、SmartHRとしても初の取り組みだと思うのですが、このプロジェクトについて初めて聞いた時、どんなふうに思ったか覚えていますか?

sanadamaruさん: あらゆる人が自分らしく働けることをミッションとしている当社として、誰もが使いやすいプロダクトを作っていくためのアクセシビリティテストという仕事は、ミッションの体現の1つであると共に、障害当事者の方々が、自らの特性を活かしながら働かれている姿もまたミッションの体現であり、とても意義のあるお仕事だと感じました!

maiha: 開始から8ヶ月ほど経ち、プロジェクトの参加メンバーも増えてきましたね!参加メンバーには、アクセシビリティの専門的な業務に関わってもらっています。sanadamaruさんも、このプロジェクトを通して、以前よりもアクセシビリティに詳しくなったり、興味を持ったり、してもらえたんじゃないかな?と思っていますが、どうでしょう?

sanadamaruさん: 昔、ぷ◯ぷ◯というゲームを色弱の友人とした時に、ぷ◯の色の区別をすることができない彼はあっという間に負けてしまい、「つまらない!」とコントローラーを投げていました。現在は色調整ができるようになったらしく、アクセシビリティを意識するようになった今は、その対応の重要性に気づくことができました。彼のような悲しい経験をする人が減るよう、まずは私自身もできるところからと思い、受け手にとってどう言う伝え方であればアクセシブルなのかを少しずつ意識するようになりました。

maiha: 人事のみなさん、プログレのアクセシビリティスペシャリスト、それ以外のメンバーと、多様なメンバーで協力して進めているアクセシビリティテスターPJ。まだ走り出したばかりで、課題もたくさんありますが、SmartHRの目指す「誰もが働きやすい社会」※の実現に大きく寄与できる取り組みですよね。これからが楽しみです!

sanadamaruさん: こういったPJが存在していること、自らの特性を強みとして活かせる場があると言うことは、様々な方にとって大きな希望となり得る素晴らしい取り組みだと思っています。このPJの存在をさらに多くの方に知っていただきたいですし、さらに良いPJになるよう、サポートを頑張っていきたいと思っております。

※ 「誰もが働きやすい社会」: SmartHRのコーポレートミッション「well-working 労働にまつわる社会課題をなくし、誰もがその人らしく働ける社会をつくる。」より。

sanadamaruさん、ありがとうございました〜!今後ともよろしくお願いします。
( アクセシビリティテスターPJについては、別記事「より多くの方々にSmartHRを使ってもらいたい ~アクセシビリティテスタープロジェクトが目指していること~|Katsutoshi Tsuji」で紹介しています。)

終わりに

SmartHRも4月・5月と連続してアクセシビリティ関連のイベントを開催しましたが、他の会社さんのアクセシビリティ系のイベント・勉強会も増えてきているな〜と感じています。アクセシビリティ向上に取り組む人が増えてきているんですかね!頼もしい〜。

取り組みを公開したり、イベントを開催することが、誰かのアクセシビリティ向上に取り組むきっかけや後押しになれば嬉しいです。

アクセシビリティ向上の取り組みや、やっていきたい気持ちを発散したい方がいらっしゃいましたら、次回の「アクセシビリティやるぞ!LT祭り」で発表してくださいね。待ってます!







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