夫婦のささくれ vol.2
「ギター弾いてるのにムカついたんやろ」
衝撃の一言。我が家でこの『今日ぐらいご飯作りたくない問題』が提起されるのは一体何度目になるのか。ただ繰り返しているだけで前進していなかったの。。。?
最初の頃、息子がまだ赤ちゃんのときは、「ご飯が作りたくない」という点よりも、個人の自由時間がほしいという争いの方が強かった。
俺だってひとりの時間ほしい → 子育ての時間の割合考えてみ? → 俺は働いてる → 働いてるけどひとりになる時間はあるでしょ? → mmm...
完全に狭い視野で毎日生きてたなと、今なら、今ならやっとそう思える。
この頃は、それぞれの自由時間を確保することで不満はなんとなく解消していった。旦那さんが吞みに行く日があったら、わたしも友達とランチに行く日を作ってもらったり。お互いの時間を、少しだけ分け合うイメージだった。
そして最近。以前と変わった点があるといえば、息子の幼稚園入園とわたしがバイトを始めたこと。
朝は旦那さん(週2で息子も)のお弁当を入れ、息子にごはんを食べさせ、幼稚園へ送り、バイトへ行き、お迎えの時間に間に合うように自転車をこぐ。買い物はできるだけバイトのない日にひとりで。決められた時間に行動しないといけないことが増えた。
ただでさえ家事は時間に追われる。お昼寝しなかった息子は、ごはんも食べずお風呂も入らず19時ごろに寝てしまうこともある。
そして冒頭の一言に戻る。
違うよ、もうその次元は終わったんだ。お互いの時間を分け合うのは。ひとりの時間がほしいって言ってるわけじゃないんだよ。ごはんが作ることなく存在すれば、それぞれ自由な時間を過ごせるじゃないか!
しかし旦那さんから「もう今日は外で食べよか」という言葉は出ない。出ても渋々。本当に渋そうな顔で言う。
どうして渋くなってしまうのか。なんとなく想像はつきつつも問い詰めていくと、
「余裕があったら外で食べようって、毎週でも言ってあげられるけど、正直そんな余裕はないから」
そう。金銭面。頭では分かってるけれど、毎日毎日ごはんを作ってるこちら側にも言い分があるのです。
休みの日でも代わりにごはん作ってくれる訳じゃないのに、作る気配すらないのに、こっちには外食するな、作れってあんまりじゃないか。節約のためにお弁当も入れてる。夕飯の残りもお弁当に入れてしまうから、ひとりの時のお昼は卵かけご飯で我慢してるんだぞ!そこまでいうなら何か案をちょうだいよ!
疲れもしない、やる気も衰えない、スーパー人間になれと言っているのでしょうか。
「家計簿もやるやるって言ってやってない。お金を把握して、言ってるんやったら反対しないよ」
正論です。超合金ばりの硬さの。逆転満塁ホームラン。
やろうやろうと思って出来てないこと、何を言っても言い訳になる。一生懸命いきてたつもりが、何にも出来てなかったのか。。。
落ち込んだけれど、ごはんも家計もしないくせにと腹も立ったけど、確かにそうだなあと思うところもあって、家計簿をちゃんとつけていくことに決めた。それと、手抜きごはんを増やすことには諸手で賛成だった。
頑張ってる、疲れてるのは分かってくれてるみたい。でも言わなきゃわからない。家族だけど別々の人間だから。
Time is money って、今を逃すなってニュアンスで捉えていたけれど、ごはんを作ってもらう時間を買うお金はないから、外食なかなか出来ない我が家は、言葉のままの意味でそんな感じ。
ひとまず解決。今日の晩ごはんはホットプレートでチーズダッカルビ。片付けは旦那さんにしてもらおう。