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ライブ配信を3か月やってみた感想と分析

今年の1月半ばから4月末くらいまでライブ配信というものをやってみた感想と分析を書こうと思います。

まず簡単に私について。

・35歳
・コンカフェ勤務
・特技無し
・長身美脚が唯一のとりえ
・好きなもの:モルカー
・興味のあること:基本情報技術者試験
・ライブ配信経験:プライベートでツイキャス(ラジオ)を数回やった程度

勤務先の同僚に誘われて新規立ち上げのライブ配信アプリで配信してみることにしました。

そもそもライブ配信とは?

YouTubeなどと違ってリアルタイムで視聴者(リスナー)とやりとりするタイプの動画コンテンツです。生放送なので編集が効きません。現在様々なライブ配信アプリがあり、数多くの配信者(ライバー)が毎日配信しています。趣味で気が向いたときにふらっと配信して交流を求めるタイプのライバーと、仕事として収益化を視野に入れて配信するタイプのライバーがいて、ツイキャスなどパソコンでも見れるライブ配信サービスは前者が多く、スマホのみで稼働しているライブ配信アプリは後者が多いと思います。

私の場合新規立ち上げの某Eアプリで配信をしていました。ライバーは全員運営の審査を通って認証ライバーにならないと配信できない仕組みです(アプリによっては誰でも配信できるものもあります)。月のノルマがあり、投げ銭で得たダイヤ数や配信時間が一定水準を超えないと収入が発生しません。私が配信していた某Eアプリは他のアプリに比べて緩いほうらしいのですが、それでもなかなか大変なものです(ここで報酬形態について詳しく話すと多分怒られるので知りたい人はこっそり聞いてください)。

私の配信スタイル

最初期はリスナーさんのコメントに全レスする雑談配信をしていました。しかし自分なりの特色を出さねばと思い、「初めてのガンプラ作成配信」をすることに。その後も「初めての羊毛フェルトでモルカーを作る」など、作業配信がメインとなりました。配信時間は当初月曜から金曜の昼12時からの1時間と、月曜から土曜の夜20時半からの2時間を固定でやっていたのですが、3月後半から夜のみの配信としました。3月はアプリ内企画のため8日以降月末まで土日含めて毎日配信していました。基本的にコメントには全レスしていますが、作業配信ということもあり、作業に夢中になるとレスが遅れることがありました。占いもできるので希望があれば受け付けていました。毎週金曜日はコスプレの日と決めて、毎週違うコスプレを7種類ほどローテーションしていました。3月頃から競馬を始めて競馬の話題が多くなり、近状報告として自分が勉強しているIT分野の話をすることもありました。

良かった点

アイコンに配信内容を明記していたこともあり、「ガンプラの人」として認知されるようになりました。また、配信中に変な人が来ても作業に集中する様子を見せて一旦コメントを控え、対応を考えてから話すといった落ち着いた行動を取ることが出来ました。あと、ガンプラを差し入れで頂くこともありました。金曜日をコスプレDAYにしたことで、メリハリがつき、それを見に来た、という人もいました。

個人的には趣味が増えたことが良かったです。配信がなければガンプラも、羊毛フェルトも、競馬も、始めようとは思わなかったと思うので。

悪かった点

作業配信の欠点は会話が減ることであり、最初期のまだ訪問者が多かった時期に作業配信を取り入れてしまったことで、リスナーをふるいにかける行為をしてしまった点が挙げられます。リスナーのほとんどはやはりライバーとの会話を目的に来ており、ライバーが話に積極的ではなさそうな様子だと引いていってしまったのではないかと思います。

また占いをうまく投げ銭に繋げることができませんでした。他アプリではうまく投げ銭に結び付けている例を見ていたのですが、実際自分が某Eアプリで再現しようとすると難しい点が多くうまくいきませんでした。

そして、配信という環境のため、基本的に上半身しか映らず、コスプレしても上半身しか見えないという問題がありました。全身を写そうとすると画面からかなり離れないといけなくなり、そうなるとコメントが読めないというジレンマに陥り、個人的な武器である脚が全然活かせないので、私の良いところ何も出せないじゃん状態になりました。

競馬の話題はリスナーにも好きな人がいたため若干盛り上がったのですが、競馬に興味がある人ばかりでもないため、それ以外の人はスッと消えていくことがありました。また友人などには今勉強していることを話せばいいのでは?と提案されIT分野の話をしてみたことが何度かありますが、「よく分かんないけど勉強しててえらいね」「難しい…」「(何も言わずに去っていく)」という反応だったので、あまり有効な手ではなかったようです。

某Eアプリの状況

そもそも新規参入のこのアプリは目立った広告がなく、リスナー層が薄い傾向がありました。それは今でも続いていると思います。また投げ銭のダイヤが他のアプリより割高で、投げ銭する人(ギフター)も少ないと言われています。投げ銭に慣れていないリスナーも多く、他のアプリに比べてあまりアイテムが飛ばないらしいです。噂によると純粋なリスナー(アクティブリスナー?)はアプリ内に350人程度しかいないらしいとも聞きました。因みにライバーの数は300人はいると思います。噂が本当なら300人で350人を取り合っている状況なので、かなり厳しいです。

私が出せた結果

1月は何とかノルマをクリアし、2月はなかなかのダイヤ数を稼げました。というのも、勤務先のお客様が定期的にかなり投げてくださっていたこともあり、非常に助けられていました。しかし、3月からその方が来なくなり、ダイヤ数減少。4月はマイイベを開催したものの後半ほとんどお休みしノルマギリギリでした。

被フォロー数は150ほど、実際一回の配信に来てくれる方は最近だと5~10名程度です。それも最初から最後までずっといてくれるわけではなく、顔出しに来た、という方も含めての数になります。

やはり今思えば作業配信に舵を切ったことが失敗だったように思えてなりません。徐々にリスナーは減り、新規のリスナーもほとんど来ず(これは私だけのせいではないのですが)、先細りの一途をたどっていました。それにつれ私の悩みも加速し、周りでうまくいっている感じの人を見てはプレッシャーを感じ、最終的にストレスで潰れました。それによって4月の後半の配信をほとんどお休みし、5月に入ってからは一切配信をしていません。


身の回りの成功者の傾向

アプリの性質上、成功の基準がどうしても投げ銭で得たダイヤ数によってしまうのですが、私が勝手にうまくいってるな~と思っている身近なライバーを見てみると、

①そもそも顧客をすでに持っている人
②最初期に毎日朝配信をして固定リスナーやギフターをうまく掴んだ人
③投げ銭に繋がる何かしらの特技やコンテンツを持っている人

が多いかなぁという気がしています。最初の頃のトップライバーは他のアプリから引っ越してきた、既にギフターとなる人を抱えているライバーが多く、現在でも元々の本職でファンがいてアプリでもギフターになってくれる人を抱えている人が強い気がします。私はコンカフェで働いている分ある程度リスナーが確保できましたが、そもそも私のお客様はさほど多くなく、すべてのお客様がリスナーになってくれる訳ではなく、またそこから更にギフターとなると難しいものがあります。お店でお金使ってるのにこっちでも…というのはなかなかハードルが高いと思います。それでも私に貢ぎたい!というような熱心なお客様を私は持っていませんでした。

また、これは某Eアプリに限ったことかもしれませんが、最初のライバーが少なかったころに、特に配信している人の少ない朝の時間帯に固定で配信していた人が固定のリスナーを掴み、そこにギフターとなる人も含まれていてうまくいったと思われる人もいます。私の場合やや人が多くなる昼の時間と激戦区である夜の時間に配信していたこともあり、リスナーやギフターが各ライバーに分散し、うまく掴めなかったように思います。まあでもこれは運もありますね…。

そして投げ銭に繋がる特技やコンテンツを持っている人も強いと思います。例えば楽器だったり、歌だったり、ダンスだったり、占いだったり。ただ、私も占いはやってみたのですが、なかなか投げ銭と結びつけることができませんでした(これはアプリにいるリスナーがまだ投げ銭に慣れていないという現状もあり、投げ銭が当たり前の文化なアプリに行けば状況は違う気がします。実際他アプリでは投げ銭いくらにつき何をやります、というメニューが普通にあり、そういう文化素地が既にあります)。

でもトップライバーの中には「なんでこの人が?」と思う人も正直います。なんでか分からないけれど太いギフターが複数ついていてアイテムが飛び交うのです。真似したいけど分からないので真似できない。なんとも不思議です。

しかしこれは運要素もかなり強いと思われます。数少ないギフターがまず自分の枠に来てくれるかどうかという問題があり、そこからさらに自分の枠に居ついてくれるかという問題があります。またギフターもずっと投げ続けるタイプの人もいれば、一過性で終わってしまうタイプの人もいます。ギフターを離さない努力はできるかもしれませんが、そもそもギフターを呼び込むことはなかなか難しいことです。他の人の枠でギフターを見つけ、自分の枠に引き込もうとする人も多く、実際うまく引き込めた人もいますが、なかなか成功しないらしく、これも運要素が絡んでくることだと思います。

あとはリスナーをギフターに育てるしかありません。マイイベ(個人でやるイベント)などを企画して、〇ダイヤ以上投げてくれた人にはオリジナルグッズプレゼント、というのをやったりするのもいいかもしれません。でも課金の話をすると引いてしまう人も多いので、正直難しいです。

ライブ配信で成功するには

さっきも書いたけど正直「運」なところあると思います。たまたまギフターさんが来てくれた、そのたまたまがいくつあるかによるって感じです。まぁでも確立をあげる方法ならあります。毎日たくさん配信すること。これです。数打ちゃ当たる方式。

そうはいっても出来ることは他にもあります。リスナーを増やすならアイコンを工夫すること。私もまだ正解が分からないけれど、配信内容をちょこっと書いとくと入りやすさが違う気がします。興味を引くアイコンを作ってそこから入ってもらわないと始まらないので、入り口は大事だと思います。

あとリス活(リスナー活動)ですね。ほかの配信者さんのところに遊びに行って横のつながりを作ったり、そこのリスナーさんに認知されるのもいいと思います。ライバーさんと仲良くなってコラボ配信とかすればお互いのリスナーさんを誘導できるので新たなリスナー獲得のチャンスにもなります。ただし遊びに行った先で勝手に宣伝だけして帰るのは失礼すぎるのでやめたほうが良いです。その枠主さんに聞かれたときだけ宣伝すること。

ライバーの年齢はあんまり関係ない気がしています。若い子だけ見たい!という人も一定数いると思いますが、別に年齢を掲げてやっているわけではないので、本当に見えるものだけで判断される感じです。もちろん年齢が近いほうが親しみやすいとか、話題が合うとかはあると思いますが、トーク力とかのほうが大事な感じがします。

まあそもそも私が成功してないんで私が何を言ってもなところありますが、もしトップライバーさんとかが成功の秘訣を本とか有料noteでまとめたらある程度売れると思います。悩んでるライバー多いので。私も色々調べたりしたのですが、YouTubeで成功する秘訣は数多くあっても、ライブ配信で成功する秘訣みたいのはネット上にあまりなかったです。トップライバーのインタビューとか見ても「毎日配信を頑張りました」くらいしか書いてなかったりします。どうがんばればリスナーを獲得でき、どう頑張ったらリスナーをギフターに育てられるのか、実績がある人は是非解説してほしいです。有料でもいいので。知りたいわ…。

某Eアプリの運営に求めること

もっと大々的に広告を出してくれ。マジでこれに尽きます。Twitterやインスタで広告出してます~とは聞いたものの一度も見たことがないです。見たことがある人は教えて欲しいくらい。マジで見ない。あと、渋谷のどこかの通路に看板を出してるそうですが、そのリーチがどれだけあるのか謎です。スクランブル交差点前の看板とか大型ビジョンの広告とかならわかるけど、そうじゃないんだもの…。とりあえずネットでの広告をもっと強化してほしい。そしてリスナーをもっと増やしてほしい。あの環境で続けるのはマジでキツいです。ライバーも必死にリスナーを増やそうと頑張ってはいるけれど、リーチに限界があるので、運営が頑張ってくれないとホントにリスナー集まらないので…切実です。

あと他のアプリみたいに無料アイテムがあったりログインボーナスがあったりするといいのになと思います。無料アイテムでアイテムを投げるのに慣れさせて有料アイテムへつなげるのがいいと思うんだけど…最低でも1ダイヤから投げれるスタンプアイテムくらいしか現状ないんだよね…そもそもダイヤの相場が高く課金しづらい状態なので、なんか改善されると良いな…でもよほどのことがない限りこのままだろうな…。

[おまけ]珍客

リスナーの治安がいいと言われている某Eアプリですが、それでも網の目をかいくぐって変な人は来ました。

①卑猥な名前の人
②身体のパーツを見せて欲しがる人
③ひたすら意味の分からんことを言ってくる人

①は規制の隙間をすり抜けてきた人です。具体的に言うと単語の間に記号を入れたりして弾かれないようにした人です。これは痴漢みたいなものです。リスナーが枠に来ると「○○さんが入室しました」と必ず表示されるので、ライバーは大抵「〇〇さんいらっしゃい」とあいさつします。これを逆手にとって卑猥な名前を言わせようとする輩です。私も実際「きん★たまさん」などに遭遇し、うっかり名前を読み上げてしまったところ喜びのコメントをして去っていった人がいました。

②はフェチ系の人です。そもそも「おっぱい見せて」や「パンツ見せて」はコメントBANされるようになっているのですが、「うなじみせて」や「足の裏見せて」などといった一見エロくないパーツを見せろと要求してくる人がいました。私は面倒だったので「無理です」と拒否ったのですが、どうせ見せたところで何も言わずに去っていくだけなので相手にしなくていいと思います。ていうか居つかれてもちょっと困るし。

③が正直一番イラっとする奴ですね。「たかし(仮名)のお母さん役やって」からの「闘牛で逃げる時どうやって逃げるの髪で」等と意味不明で何を求められてるのか分からないコメントをしつこくされたことがあり、流石に「もう相手にしません」宣言をして無視しました。その人は他の女性ライバーのところでも同じような行為をしていて、最終的に迷惑行為で通報されて垢BANされてました。なんていうか素直に気持ち悪かったですね。

他にも通報するほどじゃないけど正直面倒だな~と思うリスナーさんもいるのですがあんまり言うと角が立ちそうなのでこの辺にしておきます。

まとめ

某Eアプリのリスナー層がまだ未熟で投げ銭に慣れてないというか、投げ銭の文化素地がまだ薄い状態という環境の中で、いかにダイヤを集めるか、というのは正直すごく疲れました。そしてなにより、頑張ったら頑張った分だけ結果が反映される訳ではないというのが疲れるし心折れます。どんなに考えて頑張っても空回りしているのが本当につらい。それでも最初の頃は人と話すのが楽しくて配信してないとそわそわしてしまうくらい配信を楽しめていました。リスナーが多ければまだモチベーションを保てた気がしますが、先にも書いた通り個人でリスナーを増やそうとするにも限度があるので運営にも頑張ってもらいたいと思います。運営の頑張りが見えたら、まだ自分も頑張れたのかもしれない…。

そもそも配信自体が思った以上に高負荷でした。リアルタイムで編集が効かないので常に気を張っていないといけなくて、どんなコメントにも対応する柔軟さも求められます。話題のアドリブ力も必要で、いかに話し続けるかというのは結構難しいです。コメントも絶えず流れてくるわけではないので、なんとか話を広げてコメントを返してもらえるようにしなくてはなりません。最初の頃は配信が終わると放心状態になっていたほど、かなりエネルギーを使います。そして日常がとても忙しくなります。配信する時間を取るだけでなく、その準備の時間も必要になってくるので、なんかすごく忙しくなり、毎日が追われるように過ぎていきます。配信していない時間もリス活したり配信のことを考えたりと、一日中配信に囚われてしまう状態になります。

私は正直ものすごく疲れてしまいました。まだ完全に引退を決めたわけではなく、「気が向いたらまたやります」といって休んでいる状態なのですが、今月ノルマを達成できる自信もなく、やる気も起きません。…ああ、なんか弱音になってしまった…。本当は楽しく配信を続けたいけど、今の環境と自分の力量ではちょっと難しい気がしています。

今後ライブ配信は成長する分野だと言われています。緊急事態宣言などでお家時間が増え、ライブ配信を見てみようかなという人も増えているのかもしれません。また、お家で稼げる仕事としてライブ配信を選ぶ人も増えるかもしれません。「投げ銭」という文化がもっと浸透すれば、ライブ配信はより成長していくだろうな、という気はしています。

とりあえず、自分は推しには軽率に投げ銭していこうと思いました。

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