貴樹と私と初恋と。
※本記事は秒速5センチメートルのネタバレを多く含んでおります。ご了承ください。
また、前回記事の続きとなっております。よければ先にそちらをご覧ください。
今年の桜は例年より日の目を見ず。
こんにちは。まっちゃです。
さて。
私は以前、「秒速5センチメートル」についての記事を書きました。
私が人生で一番といっても過言ではないほど好きな作品です。
そんな当作品が、
今年の3月29日より全国でリバイバル上映されています。
たまらず私は、1週間のうちに3回劇場に足を運びました。
そんなことがあり、もう一度秒速についての記事を書きたくなって、
現在大学の空きコマを利用して書いております。
私も大学生なのです。どんどん第三話の貴樹に年齢が近づいてしまっている現実から目を背けたい。
あらすじ等は前回の記事に載せているので、そちらをご参照ください。
今日は私が秒速に抱いている感情と価値観について沢山話していきたいです。
まず第一話、桜花抄。
前回記事にて、初恋の話を割愛いたしました。
まずはその話から。
私の初恋は小学三年生の時でした。
その子は転校生でした。
その子が教室の黒板の前に立って、自己紹介を始めて。
気づいたら私は、今まで9年間味わったことのない感情を抱えていました。
要するに一目惚れというやつです。
シチュとしては第二話の花苗に近いものがあります。
私はその子に3年間恋しました。
その子と私と他数人のグループで遊んだりすることが多々あって、
会う度に知らない感情が芽生えて、
会えない時間が続く度に頭の中がその子のことばかりになって、
どうしようもなかったのです。
胸が熱くなって、いつも苦しくて。
会ってる時間も会えない時間も、しんどくて、でも幸せで。
実際告白もしました。それも複数回。
当時の私は諦めがさぞ悪かったのでしょう。
しかし見事なまでに全て玉砕して、
中学生になる頃には遠い存在になってしまい、私の初恋は実らなかったのです。
私にもこういう甘酸っぱい時期があったわけなのです。
でも案の定、この3年間が、その後の私に大きな影響を与えてしまったのです。
第二話、コスモナウト。
前回記事で、私はこういう記載をしていました。
中学生以降、私の恋愛観はひねくれてしまっていて、
幾度となく誰かを傷つけて破局し、沢山嫌われてきました。
私が全て悪いので、至極全うなことではありますが。
ひねくれた原因は初恋にあります。
もっと言えば、初恋の時に抱いた感情にあります。
私は初恋を終えてからの6年間といったもの、
初恋の時に感じた感情が他の誰に対しても抱けずにいます。
それ故、基準値が初恋になってしまい、
初恋以外の恋愛と初恋を比較してはモヤっとした何かに苛まれ、
今までずっと初恋以外の恋愛に本気になれずにいます。
今までごめんなさい。
この6年、
誰かと付き合うといった経験がなかったわけでは全くないです。
ですが、中学生の頃は大きな穴をどうにか埋める為に、
高校生の頃はとにかく新しい何かを探り当てて生きる上での手がかりにする為に交際をしていました。誰か私のことひっぱたいていいよ。
相手が求めているであろう返答をして、
心にもない好きが互いに軽率に連投され、
でもそれについていけなくなって、
どんどん余裕が失われて、
気づけばその日常に嫌気が差していて、
そんな自分にも耐えられなくなって、
結局数ヶ月で終わりを迎える。
そんなことばかりでした。
コスモナウトで私が辛くなってしまうのは、
花苗と初恋当時の私を重ね合わせてしまうのと、
貴樹と中学生以降の私を重ね合わせてしまうからです。
余談ですが、
第一話、出発前に鏡を見る貴樹と、
第二話、告白前に鏡を見る花苗の構図が個人的にとても苦しいのです。
両者、好きな人に想いを伝える前のシーンですが、
貴樹は行く途中で想いがこもった手紙を失い、
花苗は貴樹の姿を見て想いを伝えられなくなってしまいました。
この2つの構図で、貴樹が伝える側にも伝えられる側にもなっていて、
しかも伝えられなかったし伝えてもらうこともなかったという構図、
とても胸が苦しめられます。辛い。
第三話、秒速5センチメートル。
結局例のタイトルバックで感傷に浸って病んでしまう男まっちゃ。
第三話に関しては前回記事で大方書いてしまったので、
今の恋愛への向き方について少し書こうかなと。
現在。当方大学一年生。
そろそろ恋愛が結婚に出向く人も現れるであろう年代。
今の私も、先述の通り、
本気の恋愛というものができません。
むしろ、歳をとる度に恋心がわからなくなってきているまであります。
これは重症患者。
なので、ここ1年くらいはそれを周りに明言しています。
恋愛は友情の延長線であり、互いにあまり干渉しすぎないのがいいと。
それくらい軽いものであってほしいし、そうでなければまた二の舞になってしまうという危惧が私にはあります。
これは後々また別の記事で話しますが、
別に恋愛を120%シャットアウトしたいわけではなくて、
なんなら結婚願望だってないわけではないです。
ですが、こんな価値観を持ってしまっている以上、
うまく向き合っていかないとまた誰かを傷つけることになってしまいますし、
それが私はとても怖いのです。
恋愛にも限りません。
他の人間関係においても、同じ考えでいます。
今私が抱いている価値観は、とっても鋭い刃物であって、安易に振り回そうものなら誰かを傷つけてしまうこと必至なのです。
だから、今の私は誰に対してもある程度一定の距離感を保って接するようにしています。
先日、私の友人がこんなことを言ってくれました。
「あんまり誰に対しても素を見せないんだよね、信頼してないわけじゃないけどまっちゃにもまだ気遣ったりしてるところあるし」
この言葉、かなりうれしかったのです。
先述の通り、私は誰に対しても一定の距離感を保つ人なので、
私もいくら仲良い相手だとしてもどこか気を遣ったりしてしまっている側面があります。
いくら私に「気を遣わなくていいよ」と言ってくれても、私がダメになってしまうから気を遣ってしまうのです。
そんな人間の私に対して、さっきの言葉をかけてくれた友人。
その言葉を聞いた瞬間、
あぁ、仲が良い誰かに対して気を遣うのはなんら稀じゃないし、別にそのままでいいのか。
という安堵が生まれました。
だから、これからも私は皆に対して一定の距離感を保って生きていくと思いますし、それを悪く思わないでほしいのです。
結局人間、誰にも見せられない素性がないわけないなと思いますし、
なんならおそらく皆も私に対して気を遣ったり素を隠したりする場面があるのではないかと思います。
それでいいのです。
たとえ信頼してるからって、自分の全てを明かすなんてよっぽどのことですし、
その線引きはまた違ったものだと思います。
恋愛だってそうです。
交際してるからって、全てを許せたり、全てを明かせたりするはずないのです。
故に、人間というのは何事に対してもうまく折り合いをつけなければならず、
そう考えるたびに、私は恋愛に対しての折り合いがまだまだ下手なのだなとひどく痛感するのです。
というわけで。
結局書いてて話が二転三転してしまいました。反省。
恋愛観に関してはまだ書きたいことがあるので、
そのうちもう一度書きたいですね。
あとはもっと文章力を上げたい。
でもやっぱり場数踏んで慣れたりするしかなさそうですね。ではでは。🍵
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