文章が書けなくなってきた原因が速読だと判明した話
何のために誰も読まないであろうnoteをやっているのか。それは極端に文章が書けなくなっている現状への悪あがきである。
テンプレート、チャットGPT……頼らずにはいられない時代のツールを総動員しても治らない。
生まれてずっと文章が書けないと悩んでいたわけではないのに、歳をとるにつれ書けない苦しみは増していった。上手く書けるとか下手で読みにくいとかの話より次元が下の悩みだ。
そもそも文章そのものを書けない。
が、なんと理由が判明した。
理由が判明したんだよ!!!
原因は老化でもなんでもない。鬱なのかなぁとか一切関係ない。ありとあらゆる書籍やブログのハウツーにあるようなメンタルの問題とは関係ない!!!
ズバリ
速読が理由だった!!!!!!
速読自体は小・中学あたりで身につけたスキルだから、いま速読を身につけたから落ちたというわけではない。
ではなぜ今更になって文章を書けなくなってきたのか。それはスマホで活字を読む習慣が増したことに由来すると考えている。
スマホでニュース、Twitter、web小説等を読むことが多い訳だが、それを速読し続けるとどうなるのか。
速読とは文字を脳内で声にすることなくブロック単位で読み、内容の中心部分だけ切り抜いて脳にインプットする。私は結構得意だと自負しているし、ガンガン文字を読みまくっていた。
こんなに読んでいて、なんで文章が書けないんだ……?
当たり前だ!!!!お前、文章読んでねぇだろうが!!!!
速読は要点ばかりを抜き出す。一文で言いたいことはこの辺りだ、とさながら国語の問題のように約していくのだ。
しかしクソみたいなアフィサイトは増えるしTwitterは広告で知らん文章ばっかり流れるし……気づけば速読と、じっくり読む価値のない文章の相乗効果で文章を丸ごと読むことが滅多になくなってしまった。
よって文章全体を読むことが稀になり、脳内で生成される文章が基本的に箇条書きになる。
感情に任せた言葉は書けるが、小説などの文章はだんだん箇条書きになって脳内のメモリーから上書きされて消されて行った。
今までの記事だってぜーーーんぶパワポみてぇに要点バンバンバンと並べたのを平たくして一生懸命文章を苦しんで書いていた。
が、それは要点でしか文章を書けなくなっているだけで、なぜ文章を自分は書けないんだという苦悩は本質とはズレていた。
好きな小説を本棚から引っ張ってゆっくり読み直したり、なんてことない文章もじっくり読むように気をつけて生活したらすぐさま治った。
具体的には一時間で2000字サラッと書ける程度には回復してきている。
クソみたいな文を速読し続けるとやがて文章そのものを書けなくなってくる。
これを古のインターネッツにあやかり今北産業の呪いと名付けておこう。
この呪いにかかった、あるいはかかるかもしれない速読が得意な人のため、noteに書き残す。
いや、こんなことになる奴他にいる?
いるなら奢るから飲みに行こう!
完!