株とFXのトレーダーが使うATRとは?
ATR(アベレージ・トゥルー・ボックス)について記載します。
MT4やMT5で標準で入っているインジケーターの一つです。あまりみなさん使用することもないかと思います。
こちらの記事ではATRに関する基本的な情報と、ATRのインジケーターの紹介の2つに関して書いています。
インジケーターは下記で紹介しているインジケーターは誰でも無料でダウンロードできるようにしてあります。ぜひ遊んでみてください。
ATRとは?
「Average True Range(アベレージ・トゥルー・ボックス)」を略してATRと言います。
こういう風に表示されるインジケーターです。
ATRは「Average True Range」、日本語だと「本当の範囲の平均」と直訳します。
ATRから分かることしては「値幅の大きさ」です。つまりローソク足が大きいほど大きくなります。
逆にローソク足の「値幅が小さい」場合には、ATRは小さくなります。
ここで注意していただきたいのが、あくまでもATRで分かるのは「ローソク足自体の値幅」です。
一定期間に価格が変動しても、ATRの値が大きいとは限らないです。
上のチャートを見ていただいても、ATRの値は大きいけど価格の変化が少ない場合もあります。
これはATRは「ローソク足の範囲」の絶対値の平均値を計算式で使用しておりますので、上がって、下がってを繰り返した場合でもATRの値が大きくなります。
ATRの計算式
説明が難しいので、計算方法について解説します。
詳しくはこちらの記事にて細かい事は説明しています。
計算式を理解すると、どういうインジケーターなのか?というのをより理解することができます。
以下の3つのうち絶対値として最大のものをTrue Range(トゥルーレンジ)として計算に使用します。
さらにそのTRを期間で平均化したものがATRなのです。
(1) 高値 – 安値
(2) 高値 – 1つ前の終値
(3) 安値 – 1つ前の終値
基本的には「(1) 高値-安値」が採用されます。
わかりにくいので図で示しますと、まず(1) 高値-安値はこういうことです。
つぎの「(2) 高値 – 1つ前の終値」ですが、図で示すとこういうことです。
次に「(3) 安値 - 1つ前の終値」
ここで「1つ前の終値」という点がポイントです。「1つ前の終値 = 始値」だと思われる方もいるかと思います。
実は微妙に違います。
大きい時間足の場合にはその影響は少ないと思いますが、1分足のような小さい時間足になるほど影響は大きくなります。
ATRを活用する場面
ATRをどのように活用すれば良いか?について説明します。
これはあくまでも私ならこうするという活用方法です。
上記で説明した通り、ATRはトレンド方向を見極めるものではありません。
「値幅の大きさの平均値」を示しているだけのインジケーターになります。
このことから、「トレード環境として良いか?」を確認する指標として使用することができます。
FXなどのトレードにおいてスプレッドはつきものです。このスプレッドがある以上、値動きの少ない時にトレードするというのは不利です。
このことから「ATRが高い時にはトレードをする」「ATRが低い時にはトレードしない」というような判断をするのにATRを使用することができます。
なおスプレッドはこちらのインジケーターを使用すると、変動度合いをリアルタイムに知ることが出来るので超便利です。
MT4での使い方
MT4にはオシレーターのフォルダーにデフォルトで入っています。
名前は「Average True Range」として入っています。
ATRの設定としては期間だけのパラメーターを変更することができます。
インジケーターとしてはこのようにサブウインドウに表示されます。
MT4で使えるATRインジケーター
MT4で使える便利なインジケーターがありますのでそれらを紹介します。
これらは全てYOUTUBEの本文中にダウンロードのリンクが記載されていますのでそちらをクリックしてダウンロードしてください。
下記の動画はATRの情報を数値で表示できるインジケーターです。
ATRに関連するインジケーターはYOUTUBEで公開してます。今後こちらの記事に追加していきたいと思います。
最後に
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