ダンテ『神曲』地獄篇第7歌〜プルートー〜
どうも、髪を切っていつもより清々しい気持ちになった、単純な人間(筆者)です(^^)
『La Divina Commedia』、今回から第7歌に入ります!
プルートー
貪食者の地獄である第3圏で、ケルベロスに出くわしたダンテとウェルギリウス。2人は地獄のさらに奥へと進みます。
第3圏から第4圏に向かう手前で立ちはだかるローマ神話の神が、このプルートーです。
プルートーの語源はギリシャ語で「Πλοῦτος」(プルートス) 。意味は「富」です。
ウェルギリウスは自らの言葉によってこのプルートーを倒し、ダンテと共に第4圏へと進みます。
ギリシア神話とローマ神話
ローマ神話は、ギリシア神話から強く影響を受けており、例えばこれらの神(ラテン語)がギリシア神話と対応しています。
ギリシア神話には、地下の神「ハーデース」という冥府の神がいて、それがローマ神話のプルートーに当たります。
「Πλούτων」(プルートーン)で「富める者」という意味となり、当時すべての富は地中から生じると考えられていたために、ハーデースとプルートーは同じ位置付けをされています。
↑上の表はこちらのサイトから引用させていただきました! 興味のある方は要チェック!
富は卑しいものである
ダンテは第7歌を通して、富は卑しいものであることを私たちに伝えています。
第6歌の最後に「そこには大いなる敵、プルートーが待ち受けていた。」と書かれている通り、彼は富を悪いものとして捉えていることが分かります。
なぜなら彼は、人間は富を得るために貪欲になると考えているからです。つまり、「富によって貪欲が生まれる」と言えるからです!
すべての悪徳の根源は貪欲さである。
〜『テモテへの第一の手紙』6:10(『エゼキエル書』5:12 参照)〜
いやぁ、富を得るのも大変なんだけどね〜〜!
富を得ることだけを目的に仕事するのは、まぁダンテさん的にはおすすめしないってことよね?
…勝手に自己解釈(°▽°)
またややこしくなってしまった…
ここまで読み終えた方、おつかれさまでした!!
そういえば、記事がずーっと地獄篇なのでイメージが湧かないかと思いますが、『La Divina Commedia』の「commedia」(コンメーディア)は「喜劇」という意味です!笑
まだ一部しか読んでいませんが心の底から全人類にオススメしたい書物なので、今回から最後にAmazonさんのリンクを貼っておきます…!
(いろいろな出版社から出ていたので、とりあえず表紙で選びました!)
それでは、またお会いしましょう*°
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