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早期離床の重要性(心血管系)

セラピスト向けです。

今では当たり前のように言われている早期理学療法ですが、2002年ごろから重要性が示されていたそうです。

詳しくはこちら💁‍♂️

https://www.jstage.jst.go.jp/article/rigaku/29/8/29_KJ00001019669/_pdf


内容としては、下記の記事と類似するものがありますが、文献から情報を得たい方は上記URLからとんでいただければと思います!また、基本的な事柄が簡潔にまとめられているため、急性期で働く新人さんにとっては非常に参考になる内容かと思われます!
以前書いた僕の記事もよろしければご参照ください🙇‍♂️


早期離床の第一歩は病態を考慮しながらの離床練習(荷重負荷)があります。ベッド上での運動を繰り返していても動作能力を獲得することはできません。また、臥床が続くことで起立性低血圧が起こり、その後のリハビリを停滞させてしまう可能性もあります。

心血管系に対する安静臥床による重力刺激の欠如は起立耐性能の低下の主要因となっています。

起立性低血圧は3〜4日で起こるとも言われているため、早期に離床させる必要性はここにもあると言えますね。

臥位でいることのリスクは多々あるのですが、ここでは起立性低血圧に関する内容からご紹介しようと思います!


起立耐性能低下の成因に血漿量の減少、筋トーヌス低下などによる下肢への静脈血貯留増加がありす。静脈還流量が減少することになります。また、 心肺圧反射反応の減退により血圧の低下が起こることもあります。


臥位から立位になる際、おおよそ15%(500〜700cc)の血液が胸腔内から下肢へ移動します。

下肢に血液が貯まるため、静脈還流量は低下します。大静脈に繋がる右心房には血液が集まりません。当然、右房圧が下がります。

すると、心肺圧受容器からの中枢への交感神経抑制インパルスが減少します。血液量が足りず血圧が下がってしまう場合、交感神経を高めて心拍数を上昇させたり血管を収縮させて血圧を上げなければなりませんよね。血管の収縮や心拍数の上昇は交感神経活動によるものです。

交感神経抑制インパルスが減少すると、反射性に骨格筋や皮膚への交感神経活動が亢進し、骨格筋や皮膚の血管収縮によって血圧低下が抑制されます。

これを心肺圧受容器反射といいます。

この働きがあることで、普段私たちは起立性低血圧が起こることなく生活できているのです。

ですが、この機序によってもさらに血圧が低下する場合は、動脈圧受容器反射により迷走神経系が抑制され、心臓や内臓器の交感神経活動が亢進し、血圧維持に働きます。

さらに、筋交感神経活動の亢進によって下肢の血管が収縮し、血圧が保たれます。


こうした基本的なところをおさえておくことは、リハビリ職として必要なことと思います。

完璧に言えなくとも、このような作用があることは覚えておきましょう!


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