M3MacBookAirでCyclesレンダリングをした比較
こんにちは!3DCGアーティストの富元です。普段はBlenderをメインツールとして仕事をしています!
今日はM3MacBookAirでBlenderデモシーンをレンダリングしたGPU搭載PCとの比較をしてみようと思います。
前提スペック
メインで使っているWindowsデスクトップPC、ファンがうるさいためほとんど使っていないWindowsゲーミングノートPCと、M3 MAcBookAirの比較になります。
WindowsPCはCPUが第8世代でずいぶん世代落ちになりますが、GPU性能を高くしています。
WindowsデスクトップPCスペック
CPU:Intel Core i7-8700K
RAM:48GB
GPU:NVIDIA GeForce RTX 3090
WindowsゲーミングノートPCスペック
CPU:Intel Core i7-9750H
RAM:16GB
GPU:NVIDIA GeForce RTX 2060
MacBookAirスペック
CPU:Apple M3チップ
RAM:24GB
GPU:10コア
Blenderバージョン
Blender4.1
レンダリングするシーン
今回はBlenderが公式で公開しているデモシーンをレンダリングします。シーンはClassroomのシーンを選択しました。
下記を探してダウンロードします。
Classroom By Christophe Seux. (CC0, 72 MB)
今回は、この記事を読んでくれている方の環境でも再現しやすいように、シーンを開いてすぐにF12のレンダリングボタンを押して比較をします。
レンダリング比較
まずWindowsデスクトップPC環境でのレンダリング時間です。
22秒77でレンダリングが完了しました。
次に、WindowsゲーミングノートPC環境でのレンダリング時間です。
1分18秒63でレンダリングが完了しました。
最後に、MacBookAirでのレンダリング時間です。
1分31秒01でレンダリングが完了しました。
まとめ
WindowsデスクトップPCはRTX3090のGPUでレンダリングを行いましたので22秒ととても早く、一方でWindowsゲーミングノートPCは1分18秒63、MacBookAirは1分31秒ですので4-6倍の時間がかかりました。
ただ、このMacBookAirの1分31秒という時間をファンレス軽量なモバイル環境でゲーミングノートPCと同等の時間で実行できることを考えると静止画をレンダリングする分には十分優秀であると思います。
気になった点として、発熱があります。
今回の比較はそこまで重くないシーンのレンダリングですが、MacBookAir本体はかなり熱くなりました。
MacBookAirはサーマルスロットリングにより高負荷時にパフォーマンスが低下するように設定されていますが、今回のClassroomのシーンよりも高負荷なシーンであったり、例えばCGの映像作品をレンダリングするような用途にはあまり向かないように思いました。
サーマルスロットリングに関しては下記記事に詳しく紹介されています。
次回
次の記事ではMacbookAirでモデリングをしてみた感想を書いてみようと思います。
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それでは次回もお楽しみに!
著書の紹介
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