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タレントを起用したLPデザインで「これは困った」と感じた3つのこと
この記事は、2019年2月1日に書かれたものです。
こんにちは、クラウドワークスのデザイナー多田野です。
2018年12月にクラウドワークスに入社し、これまでは広告→家具小売と業態を変えて、ずっとグラフィックデザイナーとして渡ってきました。
先日、「あたらしい副業」のLPデザインを担当したときに「これは困った」と感じたポイントが3つあったんですね。タレントを起用した施作自体はじめてだったので、その時の問題点とその解決方法を忘れないために、ここにまとめることにしました。読者の方の参考にもなったら良いですね。
「あたらしい副業」
まずはじめに
今回のLPの概要をざっくり。
昨今、副業が盛りあがってきていますが、実際に副業している方はまだまだ多くありません。そこで、「副業?興味なくはないけど、どうやるのか知らないし、遠い世界の話だなあ」という多くの方へ向けて、「クラウドワークスなら手軽に副業が始められるよ、あなたにも近い話だよ」と伝えるのが今回のメインテーマになります。なんならインターネットとパソコンさえあれば、世界中を旅しながら仕事することもできますからね、ということで一枚。
そんな背景で「あたらしい副業」のタグラインのもと、タレントメイプル超合金さんに出演してもらい、WEB CMとLP(ランディングページ)で展開しています。今回はそのLPの方の話です。
さて本題
タレントを起用したLPデザインで「これは困った」と感じたこととその解決法、まず一つ目です。
1. タレントの写真が、全体のクオリティーに影響する
タレントを起用したLPデザインのクオリティーを左右するのは、タレントの写真です。言われてみれば当たり前なのですが、これが意外と盲点なところなのです。タレントは要素のひとつで、全体のバランスでクオリティーをあげることができると、撮影時はどこかで思ってしまうのではないでしょうか。
自分もそのパターンで、そこが全体のクオリティーの鍵だと気づいたのはデザインを詰め始めてからでした。時はすでに遅し。撮影は終わってます。今回の撮影では、どんなデザインにも使えるように無難で幅広いショットを用意してもらいましたが、やはりクオリティーを最後にあげるには力のある印象的な写真が必要です。
しかし、そんなときでも大丈夫。ポージングや表情、背景で魅せれないのなら、レタッチを施して雰囲気のあるトーンに作り上げることで、クオリティーをあげることができます。今回のケースはそれでなんとか克服できました。
しかし、できることなら企画や撮影の段取りを組んでるような序盤から詳細なアートディレクションをしたほうが良さそうですね。
2. 意外とレイアウトに困る。
LPというさまざまな要素(導入、サービス特徴、よくある質問など)を積み上げていく構造のものには、要素ごとに区切りが発生します。問題はタレントの写真と要素の区切りによって、レイアウトの幅が意外と狭くなるところだと思います。LP内でタレントにある程度の存在感を持たせようとすると、どうしてもその区切りを意識してトリミングしなければなりません。
今回のLPのレイアウトでは、タレントを宙に浮かせたり、顔だけトリミングするなど、レイアウトを無理矢理変える力技も検討したのですが、そのような方法は意味性を求められます。無理にレイアウトを工夫しようとするよりも、意外とそこは諦めるほうがアウトプットが良い気がしました。
レイアウトに時間をかけて意味性のあまりない一風変わったデザインが出来上がるよりも、レイアウトが限られたなかで、他のデザイン要素で勝負したほうが費用対効果が良いのではないでしょうか。
3. そのタレントの強みをどう活かすか?
デザインで試行錯誤してるときに陥るのが、「このタレントだからこそ、このLPで表現できることって何だっけ?」というLPの内容とタレントとの繋がりです。企画時に「タレントは、クラウドワークスユーザーの代弁者」という立ち位置は決めているので、それを踏まえてタレントの写真を使えれば、もちろん問題はありません。しかし、さらにより良いものにするために、そのタレントのらしさを上乗せすることができれば、コミュニケーションの信頼性はもう一段あがると思います。
いろいろ考えたのですが、今回はタレント感を出すためにサービスとつながる小ネタを盛り込んでます。こちらが言ってほしいメッセージをただタレントに言ってもらうだけではなく、サービス特徴に関係のあるタレントのコメントを選んだりしました。
例えば今回の「あたらしい副業」であれば、メイプル超合金さんのネタに「ここWi-Fi飛んでるなー」があります。インターネットで副業ができることがサービス特徴の一つなので、今回はそれをインターネットの文脈と合わせました。タレントのファンの方にも喜んでいただけるので、一石二鳥ですね。
ほかにもタレントの実体験を発言してもらったりなど、方法はいろいろあると思います。そのLPに合ったやり方を選んでみてください。
最後に
以上で、タレントを起用したLPデザインで「これは困った」と感じた3つのことを、まとめさせていただきました。いかがでしたでしょうか、少しでも何かの参考になりましたら嬉しいです。最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
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