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UIで興奮させる

“iOSエンジニアとして、もたらしたいものがある。”

https://note.com/msyxxxt/n/ne9470a50a3dc

以前、このようなことを述べました。
今日はその点を深掘りしたいと思います。

原体験

複数案件の勤怠管理表をつくったときの体験です。

背景

私はいわゆるJCTのSIerで働いています。

JTCはJapanese Traditional Company(伝統的な日本企業)の略です。

https://www.nikkei.com/prime/minutes/article/DGXZQOUA116E10R10C24A3000000

現場のみで働く社員もいれば、本社(あるいは支社)で働く社員、またはハイブリッドで働く社員がいます。
働く場所によって、手当てが発生します。
つまり、いつどこでどれくらい働いたかを勤怠に反映しなければなりません。

複雑な要件を、複雑なマクロを使ってExcelで管理していました。
そして、どこで働いたかが記載されていませんでした。
そのため、現場の管理者がだれがどこでどれくらい働いているかを頭の中で計算していました。

管理者Aさんの「どうにかならんかな」という言葉を聞いて、作り変えようと思いました。

要件としては3つ。
①Excelであること(現場によってインターネットを使ってはいけないケースがある)
②どこで働いたかわかること
③どれくらい働いたかわかること

私がやったこと

勤怠をキーバリュー形式で入力するようにした。

あらかじめキーバリューを設定しておく
キーを入力すれば他は自動的に入力される

たったこれだけである。
もとの勤怠管理表を載せていないので比較はできないが、かなりシンプルになった。

シンプルにするだけでは面白くないので、こだわりを入れてみた。

フォーマットがつくられる様子を可視化した

フォーマットがつくられる様子を初めて見たとき、
体温が じわっ と熱くなった。
「これだよ これ」という感覚が自分を熱くさせた。

完成したものを管理者Aさんに見せた。
(こだわり以外は何度かレビューをもらっていた)

管理者Aさん「うぅぉお、、いいねこれ」

という なんだこれ な反応ではあるが、驚いていた。
いつも冷静なAさんを驚かせることができた。
いまでは多くの社員に使ってもらっている。

やってよかったと心の底から思える体験だった。
これが「UIで興奮させる」原体験である。

なぜそれをやりたいの?

やっぱりあの原体験が忘れられない。
あの じわっ とした感覚が脳裏に焼き付いている。
つくった勤怠管理表を触るたびに、わくわくする。

入力を極力なくしたい

勤怠管理表でやったことである。
実は学生時代のアルバイトで、RPAで契約書作成の自動化や在庫管理をExcelに置換した経験がある。
どれも入力(キーボードや手書き)を削減した経験を持っている。

入力を楽しみたい

視点を変えてみる。入力をなくしたいのだが、楽しくすれば入力があっても良いと思える。楽しいから。
キーボードやフリック入力、手書きをハックして楽しくする方法もアリだと思う。

いずれにしても、目的までのプロセスをカイゼンすることに興味があって、やってきた。
これからはUIに特化してやっていきたい。

どうやってそれをやるの?

これまでバックエンドエンジニアとして、2年の業務経験がある。
正直、UIをデザインする経験は乏しい。

ただ、UIがあるということは、裏(コンピューター)でなんらかの処理がある。
処理の設計と構築、運用はできる。知見がある。

バックエンドに強みをもつUIデザイナーとしてやっていきたい。
フルスタックエンジニアではなく、UIに力を入れたい。

手段としてのiOS

UIデザイナーであれば、"Web" が一般的だろう。
レスポンシブデザインが当たり前とされて、モバイルファーストが謳われている。

入力をなくす/楽しむことが目的なので、筐体はなんだっていい。

だが、心残りがある。

iPhoneを普段使っているが、使いこなしている感覚がない。
つまり、iPhoneじゃなくたっていい。
でも、iPhoneがいい。ブランドってそういうことなんだろう。

iOSで体温が じわっ としたことがない。
強いて言えば、ChatGPTのバイブレーションくらいである。

iOSで体温を じわっ としたい。させたい。
いわば、興奮したくてさせたい。

長々と文字を並べてきたが、
私がもたらしたいことは、iOSアプリのUIで興奮させたい

アイデアがいくつかあるので、ちゃんとリリースまで持っていく。

その決意表明として、この記事を書きました。


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