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サンドラってなんであんなに事故るの?

 サンドラ好きの皆さん、こんもつく。barnetです。
 初めて書いたサンドラ記事が思っていたよりも色々な方に読まれているみたいで、とても嬉しい限りでございます。あんなクッソ長い記事を読むなんて皆さんひm(以下略)。

ごめんなさい。お読みいただき本当にありがとうございます。

 さて皆さん、サンドラを使ってて
初手なんも動けねぇ・・・
雷刧テメェ手札に来んなや!
雷電2枚引くなう●こ!
小鳥ちゃんかわいい
って思ったこと、ありませんか?ありますよね?

 私はよくG1XやJapan Weekly(それぞれ限界紅焔BASARAさん、つんつんさんが主催する毎週開催される非公式大会)に出場しては、初手事故ハンドで何もできずにターンエンドして1~2回戦でGGしています。

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お前らなんでピン刺しなのにいっつもコンビで来んねん。

 それもそのはず。なぜなら前回記事にも書いた通り、サンドラは1枚で動けるデッキでは無いから。不知火の物部ちゃんやカラクリの177みたいな1枚で動けるカードが存在しないのです。「封印の黄金櫃」は1枚でも動けますが、それだけだと雷電しか出せず、アドも1枚しか稼げないという。

 では実際、サンドラはどのくらい初手を引けることができるのか?
ということで、今回はサンドラのかんたんな初手率を計算してみましょう。
 安心してください。今回は3000文字くらいなのでさくっと読めますよ。

 なお今回の計算式の算出は、S字矢印・Kさんの「複数のカードのドロー・デッキ存在確率(マリガン対応)」というサイトを使わせていただきました。この場を借りてお礼申し上げます。
サイト→https://yazirusis.com/calc/probability.html
S字矢印・Kさんのツイッター→https://twitter.com/yazirusi_S

注意事項:今回は煩雑な内容にしない + 筆者が計算苦手という理由につき、わかりやすい計算式、不純物をできる限り抜いたデッキを参考にしています。
実際には手札、採用カードによって誤差が生じる可能性があること、不純物を入れれば入れるほど初手の確率が下がることをご理解くださいませ。

1. 孤高除獣、太陽電池メン構築の場合


 まずはスタン型と勝手に呼んでる孤高除獣、太陽電池メンを初動にしたデッキから見てみましょう。

 まずは孤高除獣を初動とした21枚構築から。

21枚けものサンドラ

初手の札は「孤高除獣」or「封印の黄金櫃」+「サンドラ系カード」の2枚となります。

①先攻 64%

21枚 獣+サンドラ 初手4枚

②後攻 76%

21枚 獣+サンドラ 初手5枚

 後攻でも8割を超えませんね。防御札のクリボールを初手に引きたいカードと合わせてようやく85%前後になります。
 またちなみに20枚(バルブを1枚減らすなど)にした場合でも、先攻67%、後攻79%とギリ8割を切ってしまいます。

 実際には上に追加して櫃単体初動(先攻35%、後攻43%)、雷電 + 雷鳥初動(先攻14%、後攻22%)、黄金櫃は引いたけどサンドラ系が雷刧or雷源だった場合を考慮すると、後攻でなんとか8割行けるかな?くらいな印象です(計算式分かんない)。

次に太陽電池メン構築の場合。デッキは同じ感じで。

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 前回記事のから「電池メン - ボタン型」を抜いた21枚構築。獣と違い、太陽電池メンは雷電or雷刧or雷源とは完全初動にできないので、「太陽電池メン」 or 「黄金櫃」+ 「雷鳥、雷獣」の組み合わせになります(一応太陽電池メンを出すだけで1アドにはあるんですけどね)。

①先攻 50%

21枚 電池メン + サンドラ 初手4枚

②後攻 65%

21枚 電池メン + サンドラ 初手5枚

 獣と比べてだいぶ下がってしまいました。1枚おろかな埋葬をできるとはいえ、メン棒立ちだけこの確率では少々不安要素が強いかな?とは思います。

 ちなみにボタン型を3枚入れてそのまま24枚構築にした場合、どちらか1枚ずつ引ける確率は先攻47%、後攻61%で、そこにボタン型だけを引く確率(先攻44%、後攻52%)が追加されます。どちらにしても、雷獣or雷電 + 電池メンの盤面を作るとすると、獣軸の方が確率は高いようです。
 ボタン型が殴られるだけでリバース効果の1ドロー + 太陽電池メン特殊召喚で雷族おろ埋は魅力的なんですけど、今の環境だとリバースモンスターをそうそう殴ってくれると言われると、うーん。

わかった。じゃあ獣も太陽電池メンも一緒に入れちゃおう!初動8枚体制や!

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どーん!

①先攻 56%

24枚 電池、獣 + サンドラ 初手4枚

②後攻 70%

24枚 電池、獣 +サンドラ 初手5枚



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 3枚追加したところで5%前後しか上がりませんでした。これなら後手に獣や電池メンを引いて動きが鈍るよりも、まだカナディアとか底なしを入れて相手の展開を遅くさせたほうがマシな気がします。

(10/24追記)

  上記計算方法だと「獣+雷電、雷刧、雷源」の組み合わせパターンが不足していました。厳密な計算式が分からず申し訳ないですが、このパターンを組み合わせると先攻66%、後攻81%前後まで上がるそうです。
大変失礼いたしました。

2. ライロ型の場合

 では続いてライロ型の初動を見てみましょう。こっちも同じく、ある程度不純物を抜いた25枚構築で計算してみます。

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あと5枚ならクリボールとか入れろやって話ですが、まぁそこは一旦置いといて・・・。

まずは「光の援軍」だけの場合。

①先攻 30%

25枚 ライロ型援軍のみ  初手4枚

②後攻 37%

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日頃からゴミ拾いしましょう。次。

援軍 or ライロモンスター」 + 「ソーラー・エクスチェンジ」で3~6枚の墓地肥やしができる場合。

①先攻 31%

25枚 ライロ型援軍+ソラエク 初手4枚

②後攻 42%

25枚 ライロ型援軍+ソラエク 初手5枚

 どっちにしても5割切ってます。
 もちろん援軍でサンドラが落ちて雷鳥蘇生するなど、落ちるカードによって初動札を増やしていくのがライロの強みですし、これらを引かずともライデン効果から展開できることもあるので、もう少し確率は上がります。
 完全初動5割以下の可能性を受け入れられるかどうかでこの評価は変わるのではないでしょうか。

 ちなみに前回KCで世界3位を取ったモリオさんの純正ライロ構築、援軍ソラエク3枚ずつでライロモンスターはルミナスライデン3枚ずつの21枚構築でしたが、確率はこんな感じでした。

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初手札を引くだけなら後攻でも約55%です。マジか・・・。

3. おまけ

 はい! はい! 自己アピールしていいですか!

 私がしきりに起源だと勝手に主張している「救世サンドラ」というデッキがあるんですが、これはあまりにも微妙な初動の確率を少しでも上げたい!というのと「とりあえず雷電雷獣出せればなんとかなるやろ」という目的から作ったデッキでした。

 回し方についてはいつかどっかで話しますが、8枚あるチューナーが雷獣、雷電、雷鳥を1ターンでアドバンス召喚できる唯一の方法だと考えており、上記の雷電雷獣を出せればいいという目的を達成できました。アドは稼げないんですけど、その分安定性はわずかに上がるので、ここでこっそりアピールしておきます。

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①先攻 75%

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②後攻 86%

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 孤高除獣型と比べてデッキ枚数は4枚増えているにも関わらず、先攻後攻どちらも約10%上昇しているのが分かりますね。それでも後攻9割行かないのか・・・という印象ではありますが、何もできないよりはマシかなと思って使っています。
 なおスキル使って出してもブリューナクでさよならされる模様。そんな時はDDクロウをクリボールに変えてください。

 8割あるだけマシやん!って思うかもしれません。ですが、ほぼ同じくらいの確率で展開するリスタカラクリと比べてみてください。こっちは最低限でサンドラをアドバンス召喚出来るだけなのに対し、あっちは容赦無く無零、無零怒、モンスター1体の盤面を作り、1ターンにデッキから合計4枚ほどサーチ&リクルートをかましてくるのです。いくら何でもアド差が大きすぎます。悲しいなぁ。

4. まとめ

 さて、これでサンドラは如何に安定性が低いということがおわかりいただけたと思います。改めて数字にして表すと「あっ・・・(察し)」ってなることでしょう。
この初動率をベースに、ある程度初手事故ってもいいから罠を入れてみたり、クリボールを多く積んだりと試行錯誤していただけると幸いです。

それでは皆さん楽しいサンドライフを。



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