フルゼブ時代の役所建築
割引あり
(タイトルの写真の設計はHERMANN KAUFMANN)
ZEBが求められる機会が増えているが、予算が合わず、断念する場合が多い。
そもそも、消費エネルギー量を計算するWEB PROがポンコツである。本来は、エネルギーを適切に減らして、その残りを再生可能エネルギーで賄うのが、ZEBを作るために必要なことだが、日本のZEBは基準エネルギー量の半分まで減らせば良いとなっているため、設備での対応でなんとかなってしまうレベルになっている。
最近、地方に行くと4面がガラスカーテンウォールの新築の役所があるが、完全に時代遅れの建築だと感じる。2050年まで使うとすると、2050年脱炭素を前提にすると一体、いつ改修するのだろうと思ってしまう。そんなビルは絶対にゼロエネルギーにならない。窓ガラスは熱的に弱いので、全部ガラスにするととんでもない冷暖房負荷になってしまう。
なので、全方位ガラスのカーテンウォールを見ると、あーあ、これもダメだなと思ってしまう。
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