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激選!!90s北欧メロデス 9選

View From The Soyuzのボーカルのmasaです。

かなり久しぶりですが本当になんとなく何かについて語りたくなった時にしか書かないのでこれくらいのペースでのっぺりと行きます!

さて今回はタイトルにもある通り北欧出身の90年代にリリースされたメロディックデスメタルの個人的ベスト9枚を紹介すると言うなんともまあ見る人も盤も選ぶオタク向けな記事になっております。メロデスと言っても僕が好きなのはミドルテンポで荒々しさの中にある様式美、まるで朝方の森の中を彷徨っているようなバンドが好きなので本当にブッ刺さるには人を選ぶと思います!

個人的にメロデスは親父の影響で物心ついた頃から聴いていたジャンルなだけあって思い入れも深く、VFTSの曲を作るにあたっても沢山のヒントを与えてくれた大変ありがたいジャンルです。知らない人でも「へぇ、この人こんなの好きなんだ」的なノリで流し見して適当に再生してくれるだけでも俺は嬉しいです! ちなみに個人的オススメなのでメジャーなのでも紹介されていないバンドもいます!


1.In Flames / Subterranean(1995)

1.Stand Ablaze
2.Ever Dying
3.Subterranean
4.Timeless
5.Biosphere

1枚目に紹介するのはスウェーデンの大御所、In FlamesによるEP、「サブタレーニアン」です。Voは1st、「Lunar Strain」で歌っているDark Tranquilityのミカエルでもなければ現在のVoのアンダースでもないDawnというバンドのヘンケ•フォルスというこの盤でしか味わえない編成になっています。もちろん僕はIn Flamesのファンなのでどの盤も好きですが90sメロデスの美しさを語るにあたってこの盤は外せないって思いこの盤をチョイスしました。

開幕から40秒のピアノパート→哀愁漂うトレモロで次から次へとドラマティックな展開が止まらない名曲中の名曲「Stand Ablaze」からスタート。僕の中のメロデス の3本指に確実に入るとても影響を受けた曲です。(俺のわがままでVFTSのライブ前の円陣はみんなでStand Ablaze!!って叫んでます) 

その他の曲も転調やリズム遊びが多く聴き手を飽きさせない美しく不思議な世界観へと誘う楽曲はこの頃にしか出せない味だと思うので是非とも聴いていただきたい…。2014年には未発表だったトラックを追加したリマスター盤が発売され、2ndの名曲「Dead Eternity」の別バージョンやメタリカ、アイアンメイデンのカバーなどファンにはたまらない内容なのでそちらもチェックしていただけると!

Recommended Tracks
Stand Ablaze、Biosphere


2.Without Grief / Deflower (1997)

1. Suicidal Stroke
2. The Last Days
3. Deflower
4. Shallow Grave
5. The Failure's Crown
6. Your Empty Eyes
7. Betrayer Of Compassion
8. Vocalise

こちらもスウェーデン産、Without Griefの伝説の1stアルバム「Deflower」でございます。本当に名盤すぎてこちらもメロデス全般で3本指に入ります笑。でもテープとアルバムを2枚出して1999年には活動を停止してしまった正しく伝説のようなバンド。サブスクには無く、CDも廃盤となっておりかなり入手困難なためYouTubeでしか聴けないですが…。(メル◯リで¥4000しました。) 

当時の記事を見ると賛否両論でIn Flamesフォロワーだとか単調でつまらないみたいなコメントも沢山見受けられます。そう、In FlamesのThe Jester Race期の影響を受けているのは確かで一回聴いただけではそう捉えてしまう人も多いはず。でも聴けば聴く程彼らなりの様式美の追求の仕方が見えてきて、全くの別バンドに聞こえてしまういわゆる”スルメ”だと僕は思っています。

PVカットされたのは2曲目のThe Last Days。何と言ってもPVがダサすぎる笑。ロン毛にグラサンでDismemberのカットオフて…ってツッコミどころ満載ですが曲の方はArch Enemyのようにオープニング→リフで疾走したりIn Flamesのような単音でハモらせてくる辺り本当にスウェーデンのメロデス って感じ。アルペジオやピアノ、転調とこの手のメロデスにはありがちな要素満載ですが、何か寂しげな…孤独の中にある一筋の光的な何かを感じる彼ら独特の味に魅力感じまくりでした。2サビ後ソロ後のリフ大合唱パートは是非とも聴いていただきたいです!!

Recommended Tracks
The Last Days、Shallow Grave、The Failure’s Crown



3.Amorphis / Tales From The Thousand Lakes (1994)



こちらはフィンランド出身、大御所メロデス による2nd。現在の漢の力強いスクリームとクリーンを使い分けるトミ•ヨーツセンになる前のパシ•コスキネンがボーカルだった頃の作品。トミよりもドロドロとした吐き捨てボーカルスタイルとフォーク色が強めの楽曲の対比がまさに美、そのもの。

このアルバムの魅力はとにかくキーボードの音がいい意味でしょぼすぎるところ!5曲目のBlack Winter Dayは特にそれが分かりやすく、怪しげで寂しげなキーボードと哀愁漂うギターの旋律が織りなすハーモニーはまるで深夜の森の中にいるような感覚になります。10曲目、Magic And Mayhemの冒頭のギターに挟まれた音も笑っちゃうくらい馴染んでて最高なんですよね笑。この曲ハードコア好きならこのイントロの後の曲展開でぶち上がると思ってます?

このバンドとの出会いは2011年のChildren Of Bodomの来日でした。2010年に「Skyforger」をリリースしていてその辺の曲を聴いてハマったのですが、地元のブックオフには紹介している2ndしかなくて何じゃこりゃってなったのもいい思い出です笑。むしろここでAmorphisの2ndを買ったことがミドルテンポメロデスの出会いだったのでは…?思い出深いアルバムです!!

Recommended Tracks

Black Winter Day、Drowned Maid、Magic And Mayhem



4.Gates Of Ishtar / The Dawn Of Flames (1997)

1. Perpetual Dawn (The Arrival of Eternity – End My Pain)
2. Trail of Tears
3. Forever Scarred
4. Dreamfields
5. Dawn of Flames
6. Eternal Sin
7. No Time
8. The Embrace of Winter

スウェーデン産デスラッシュ寄りのメロデス 、「ゲイツ•オブ•イシュター」の2nd。ザクザクと刻むリフやトレモロを駆使して厳格で耽美な世界がとっても魅力的なバンドです。こちらも3枚のアルバムをリリースして解散してしまいました…。(メンバーは後にあの「The Duskfall」を組みます。)

興味持ってもらうために言いますが紹介してるバンドの中で一番弊バンドのサウンドに近いバンドです笑。6曲目、Eternal Sinの進行を聴いて貰えばわかると思いますが叙情的な音の動かし方はこのバンドがかなり参考になっていて、いつもどうやったら皆さんの拳が上がるかをニヤニヤしながら考えています…。

メタルとハードコア双方の音楽性の影響は詳しくないですが、「Prayer For Cleansing」「As Hope Dies」などのEarly Metalcoreが好きな方は#4「Dreamfields」や#7「No Time」とかは特にドカンと胸撃ち抜かれるはず!

こちらサブスクでは2016年にリマスターされたバージョンのジャケになっているのですが内容は同じです!是非チェックを!

Recommended Tracks
Dreamfields、Eternal Sin、No Time


5.In Thy Dreams / Stream Of Dispraised Souls (1996)

1.Fateless
2.Glistening Truth
3.Fleeing Illusion
4.Dreams Within
5.Stream Of Dispraised Souls

こちらもスウェーデンから。メロデスラッシュ、「イン•ザイ•ドリームス」の1st EPでございます。僕にしては珍しく疾走デスラッシュ系のバンドですがその中にある北欧の冷たい哀愁とマッチしまくっててお気に入りの1枚になっています。(曲のキーは大事) 

なのですがこちらサブスクは無しで、入手困難どころかほぼ不可能に近くてメ◯カリやヤ◯オクで値段が高くても出回るのを待つしかありません…。これ持ってる人周りで大学の友達と某メロデスバンドのギターさんしか見たことありません!ですが曲が聴ければ良いと言う人ならば1st アルバム「The Gate Of Preasure」の日本盤ボーナストラックとして5曲全て入っているので、ユ◯オンやネットで見つけて聴きましょう!

1〜3曲目は単音リフやトレモロ増し増しな疾走ナンバーで駆け抜けていきます。これもまたどこかまた夕方のオレンジが似合うサウンドと言うか北欧の冷たさが伝わってくると言うか、とにかく哀愁に速さを感じたい人にはもってこいってことです。4曲目5曲目も全然ミドルテンポではないけど前半のスピードに比べたらミドルテンポになってしまうという現象に…。デスラッシュは速いしわちゃわちゃしてるし苦手だなって人でもこのバンドはメロディがキャッチーなのでボーカルの吐き捨てスタイルが気に入ればピカイチだと思います!!

Recommended Tracks
Fateless、Dreams Within

6.Dark Tranquility / The Gallery (1995)

1 Punish My Heaven
2 Silence, And The Firmament Withdrew
3 Edenspring
4 The Dividing Line
5 The Gallery
6 The One Brooding Warning
7 Midway Through Infinity
8 Lethe
9 The Emptiness From Which I Fed
10 Mine Is The Grandeur…
11 …Of Melancholy Burning

スウェーデンの大御所。メロデスと言ったら、となるとかなりの確率で名前が上がるのではないでしょうか。90年代のメロデスファンなら1st アルバム、「Skydancer 」の名前を挙げる人も多いと思いますが僕はより美しさと陰鬱感が洗練された2ndをチョイス。

1曲目のPunish My Heavenからクラシカルでスピーディに、かつドラマティックな曲が盛り沢山でミドルテンポ、パワーバラードをバランス良く織り交ぜた最高のアルバムだと思います。この曲が最高で〜と言うよりもアルバム全体を通して一つの作品になっている、と言った方が魅力が伝わりやすいかもしれません。

00年代に入ると90年代の面影も残しつつ徐々に変化を遂げ、今でもアルバムを出し続けていますがやはりこの荒削りの中の美学というものは90年代特有なものなのかもしれない…。今も昔も全く違った魅力が詰まっているのでこのアルバムだけでなく他のアルバムもチェックしてみて下さい!

Recommended Tracks
Punish My Heaven、The Dividing Line、The One Brooding Warning


7.Embraced / Amorous Anathema (1998)

1. Dying Flame
2. End ...and Here We All Die
3. Nightfall
4. Princess of Twilight
5. Into the Unknown
6. Memento of Emotions
7. Beautiful Flow of an Autumn Passion
8. Dirge of the Masquerade
9. Big in Japan
10. Book of Key

スウェーデン産、シンフォニックメロデスによる1st。このバンドの特徴はなんと言っても前編にしつこく入るキーボードでございます。それもそのはず前代未聞のツイン•キーボード体制でありますから!キーボードと言ってもピアノの音色がほとんどで歪んだギターとミドルテンポな楽曲が合わさるとゴシック、ブラックメタルと解釈する人もいるとは思いますが、まあ紙一重ってことでランクイン!

その切ないキーボードと落ち着いたミドルテンポのヤバさがまぁ伝わるのは2曲目 The End…and Here We All Dieです。冒頭20秒でいいんで聴いていただけるとその膝から崩れ落ちる絶望感に溺れることでしょう!尺は長めの楽曲が多いですがそれを飽きさせない曲展開とメロディが詰まっている訳で夜寝れない時とか絶望して堕ちきりたい時は聴いていただきたいですね。何言ってるかわからんけど!

個人的に1番のお気に入りは5曲目 Into The Unknownです。トレモロリフやテンポチェンジの仕方がSubterranean期のIn Flamesを彷彿とさせて、そこに彼ら特有のドラマティックなリフとキーボードが加わればそこはもう涙の焼け野原。翌日は目が腫れていること間違いなしでしょう!

Recommended Tracks
The End… and Here We All Die、Into The Unknown、Dirge of the Masquerade


8.Arch Enemy / Burning Bridges (1999)

1 The Immortal
2 Dead Inside
3 Pilgrim
4 Silverwing
5 Demonic Science
6 Seed Of Hate
7 Angelclaw
8 Burning Bridges

メロディックデスメタル初期の名作、知る人ぞ知るArch Enemyの3rdでございます!4th以降は女性ボーカルのアンジェラ•ゴソウを迎え入れていますが今作はオリジナルメンバーの男性ボーカル、ヨハン•リーヴァの歌う最後のアルバムとなっています。ヨハン派、アンジェラ派などの話題も見受けられますがそこは割愛!どっちも好きです!

この3rdだけでなく1stの「Black Earth」、2ndの「Stigmata」も名作と挙げられていますが、よりメロディや曲展開が洗練されているのはこちらの3rdかなと個人的には思います。これまで紹介したバンドのような憂鬱感や泣きの要素は少なく、どちらかと言えば明るい曲が多いです。魅力はなんと言っても唯一無二のアモット兄弟のメロディックなギターにあるでしょう!攻撃的なリフから突如現れるまるで円を描くような丸みを感じつつギターサウンドは叙情的で日本人の大好きなメロディーですね…。序盤からスラッシーなリフで畳み込むThe Immortalやみんな大好き名曲Silverwingなどライブでお馴染みの曲からミドルテンポながらもそのメロディで見せつけるDemonic ScienceやAngelclawなど名曲盛りだくさんなのでとてもオススメです!

Recommended Tracks
The Immortal、Dead Inside、Silverwing


9.Children Of Bodom / Hatebreeder (1999)

1.Warheart
2.Silent Night, Bodom Night
3.Hatebreeder
4.Bed Of Razors
5.Towards Dead End
6.Black Widow
7.Wrath Within
8.Children Of Bodom(re-recording)
9.Downfall

最後に紹介するのはこちらも大御所、フィンランド代表チルボドの2ndです。2020年の末にギターヒーロー、アレキシ•ライホが亡くなり我が家も涙に包まれかなり精神的にやられましたが、彼らの数々たる名盤は一生聴き続けます!

1stのややシンフォニックブラック寄りのアプローチからより洗練されたクラシカルで攻撃的になった今作。どの曲をとってもヤンネのキーボードが明るくも暗くもキラキラと輝いていて最高です。3曲目Hatebreederや5曲目Towards Dead Endではアレキシとヤンネのギター&キーボードソロの掛け合いがたまらなく、完全に彼らの世界観に持ってかれますね!

この時代以降にいわゆる”チルボドフォロワー”バンドが沢山出てくるわけですが似てると言ってもキーボードが入ってるのとボーカルがアレキシっぽいだけでやはり彼らの世界観は彼らにしか作れない唯一無二なものって感じがしますね。

ラストを飾るライブでも定番のDownfallの転調後のギター&キーボードソロも何というクサさ、ネオクラ感がオタクの心を掴んでくる…。ラストにかけての転調クライマックスも見所でこの曲以外にも上〜手く転調を散りばめているのが独特なものを生み出していますね。


ウイスキー片手に弾くキーボードや縦持ちアレキシVはもう見れないと思うと本当に悲しいですがいつまでも心はCOBHCで居るので年末年始はこれからも毎年チルボド週間になるでしょう!


Recommended Tracks
Silent Night Bodom Night、Towards Dead End、Children Of Bodom



文章あんま得意じゃないけど自分なりの90sメロデスを紹介して参りました。本当に読む層を選ぶ記事ですがここまで読んでくださってありがとうございます!またどうしても語りたいことがあったらマイペースで書いていこうと思います。バンドの方もチェックおなしゃす!!

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