昔やってたブラックバイトの話

今日は昔やってたブラックバイトの話です。

ブラックと言っても、反社系ではありません。

いや、元を辿ったらそこにたどり着くのかもしれないけど……どうなんだろ。

あくまでアルバイトという末端だったので、そのあたりはわからないです。

さて、実際どんなバイトだったのかと言いますと

出会い系のサクラです。

年代によっては「あーあったあった」って思う人もいるかもしれません。

僕が10代の頃、この手のバイトめちゃくちゃ流行ったんですよ。

求人誌にのってる「データ入力」とかはほとんど蓋を開ければ出会い系のサクラでしたからね。

僕は17歳頃から始めて、かれこれで4～5年やってて、いくつかの会社を渡り歩きました。

なので、求人誌を見て「あーこれはサクラだね」って見分けられる位のレベルです。

もちろん、初めてこのバイト知ったときは驚きましたよ。

「そんなんあるの！？」って。

でも魅力的だったんですよね。パンクバンドやってた僕にとっては。髪色自由だし服装自由だし、パソコンカタカタしてるだけだし、時給も良いし。

仕事内容としては、会員制の出会い系サイトで女性のフリをしてメールをするだけ。

「会いたいね」
「好きだよ」

とかそんな話を永遠と色んな男性と話すだけですね。

ここで

「写真ちょうだいとか言われたらどうするの？」
「会おうってなったらどうするの？」

って疑問に思うかもしれないので、そこも解説していくと……。

写真については、拾いもので対応です。ネットで見つけた可愛い女の子の写真を送るだけ。今じゃ無理ですよね、画像検索ですぐバレますから。当時はITリテラシー的なのがそこまで全体的に高くなかったので、大丈夫でした。もし「この写真ここにも載ってるけど」とかつっこまれたら「私のが悪用されてるみたいなんだよね……」とかでごまかします。

会う話については、とにかくできるかぎり引き延ばす。
「その日は約束があって」とか「仕事が忙しい」とか。でも、シビレを切らしますよね当然。そうなったら約束をするんですけど、ドタキャンです。もちろん何かしらの理由をつけます。「怖い人に絡まれた」とか「迷っちゃった」とか。

気になるであろう収入についてですが、時給です。当時は平均時給大体1200円とか。（当時の1200円は割と高い）後は出来高（メッセージの件数とか）で時給アップ。高いと1500円位にはなりました。

ここまで見てみて「怪しそう」ってイメージが強いと思いますが、先述したように当時は普通に求人誌にも掲載されてた位なんですね。なので、職場は普通のオフィスです。怪しい路地裏にあるビルとかじゃなくて、普通に大きい通り沿いにあるビルのなかにオフィスがありました。

バーーーーーっとパソコンが並べられてて、そこでアルバイトがみんなメール打ってる感じです。場所も、新宿とか渋谷とか上野とか。本当普通に駅から徒歩5分位のところにありました。

働いている人も、みんな普通です。やはり多かったのはバンドマンですね。後は役者の卵とか芸人とか、モデルの卵とか。もちろん社員もいますけど、社員も怖い人とかではなく超絶普通です。怖さのカケラもありませんでした。

ちなみに、今はもうこんな仕事はないと思います。だって、普通にマッチングアプリ使ったらよいんですから。わざわざ金かけてメールする人なんていませんよ。

と、僕は長くこのバイトしてきましたが、やはりなかにはできない人もいましたよ。結局、男性会員を騙しているわけですから。罪悪感で続かないって人ももちろんいまいた。

あ、ちなみに、女性のフリをするものの、アルバイトのなかにも女性はいます。ギャルとかバンギャさんとかが結構いたかも。

上京してからずっとこのアルバイトしてたので、まさかその後居酒屋とかの普通のバイトができるとは思っていませんでした。一時はかなり悩まされましたよ。「このままこんなバイト続けてていいのか」って。

トラウマではないですが、数年前まではたまに夢に出てきて「あれ？俺までこの仕事してるんだっけ？」ってなって、目が覚めてから「あーーー夢で良かった、まだあの仕事してるのかと思った……」みたいなときもあります。

タイピングとかパソコン、インターネットスキルみたいなのは仕事をしながら覚えられましたけど。本当自慢にもクソにもならない仕事をしてたなと今では思います。

忘れそうなので、今後書くことのメモ。

・彼女に振られて首吊った話
・ギャル男、ホストになってヤリチンになった話
・家がなくなった話
・パンク時代のめちゃくちゃな日常の話
・中学生で5股した話
・彼女に浮気がバレて家出した話し
・風呂無しトイレ共同の家に住んだ話　※次回はこれにします
・中学で強制的にタイマン張らされた話
・新宿で映画の券売りつけられた話
・神社が大好きになった話
・ホストになって怖かった話
・カラオケバイトでやらかした話