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文字単価1円の仕事もやるべき
「文字単価1円は低い」「1円以下は悪質クライアント」そんな話をよく聞きますが、文字単価1円の仕事を捨てるのはもったいないです。
文字単価1円あれば、全然10万円~20万円、いや、30万円稼げます。
もちろん専門性の高い記事は別ですが、「1円だからダメ」なんてことはありません。
本当に文字単価1円は低いでしょうか?一度考え直してほしいです。
Webライターは文字単価・記事単価より時給単価を考えるべき
まず考えてほしいのが、時給です。
最近では、時給で考える人も増えてきたかもしれませんが、Webライターは文字単価・記事単価がメインなので、時給で換算する人は少ないでしょう。
時給で換算したときに、納得いく金額であれば文字単価1円でも問題ないです。
たとえば、文字単価2円5000文字だとすると、10000円になりますよね。
5000文字書き終えるのに、構成・執筆・修正すべてで4時間かかっていれば、時給2500円です。
1文字1円だとしても、構成あり・修正なしで5000文字を2時間で書き終えれば時給2500円になります。
どちらも2500円なので、時給として変わりません。
文字単価だけで見てしまうと、このようなことがよく起こります。
1文字1円で時給換算で同じ、さらに作業量が少ないなら、1文字1円の方が良いですよね。
1文字1円のメリット
1文字1円が良いとするメリットを、僕の経験で解説します。
ただ、あくまでその人の働き方次第なので、絶対的なメリットとはいえません。
主なメリットは、4つです。
1.仕事が多い
2.クライアントに選ばれやすい可能性がある
3.単価アップの見込みがある
1文字1円だからこそのメリットを知っておいてください。
1.仕事が多い
1文字1円だと、とにかく仕事が多いです。
1文字1円の仕事を受けていると、仕事に困ることはほとんどありません。
実際にクラウドソーシングサイトで調べてみても、仕事数はかなり多いです。
文字単価1円~で調べると、365件もヒットします。
細かくすると、以下の件数です。
・1円~1.5円未満:179件
・1.5円以上~2円:55件
・2円以上:131件
なかには悪質なクライアントもいるかもしれませんが、1円~1.5円未満で179件もあれば、センス次第で良いクライアントを見つけられます。
今回クラウドワークスだけで検索しましたが、他のクラウドソーシングサイトでも確実に同じ結果になるでしょう。
これだけ仕事があるのに「1文字1円なんてやってられない」って捨てるのはもったいないです。
2.クライアントに選ばれやすい可能性がある
1文字1円だと、依頼が来やすいです。
クライアント側からすれば、安い方が依頼しやすいのは当然といえば当然。
実際に、僕もたまに1文字1円で外注を依頼します(構成なし・修正なし)。
そのときは「1文字2円以上のみ」とプロフィールに記載されているとメッセージを送りません。
構成なし・修正なしで1文字1円なら、僕だったら喜んで受けます。
そもそも、実力がわからない相手に文字単価2円以上で依頼するのはリスキーです。
実力を見るためにも、1円でお願いしていて、物凄く内容が良い人は+αつけることもあります。
外注する側になってみると、1文字1円~と記載されている人の方が依頼しやすいとわかりました。
同じようなクライアントはいるはずです。
3.単価アップの見込みがある
1文字1円だと、単価アップまでのハードルが低いため、単価アップの可能性が高いです。
元々1文字3円あたりだと、なかなか単価はあがりません。
実際に僕が経験した例を以下に挙げます。
・元々WPアップ作業までなかったものを、「WPアップまでする」と伝えただけで1.5円
・構成作成なし1円だったものが、構成作成ありとなって文字単価2円
このように、1文字1円の方が単価アップしやすいです。
クライアントは、まず「どこまでやれるのか」を見ています。
決して「1文字1円で安く使ってやろう」なんて思っていません。
先述した通り、レベルの低いライターを1文字2円以上で雇うのはリスキーなので、試しとして1円にしている可能性が高いです。
1文字1円の仕事を捨てると、この可能性を捨てることになります。
1文字1円で割に合わない仕事が来たら?
1文字1円で作業量が多く、割に合わない仕事が来たらどうするか?
断りましょう。
低単価の依頼を避けるために、高く記載している方もいるかもしれませんが、割に合わないと感じたら、断れば良いだけです。
僕は割に合わないと感じたらすぐに断ります。
「実際にやってみて、1文字1円でこの作業量では合わないと感じました。現在他の案件では文字単価〇円でお仕事させて頂いているため、どうしても貴社様の仕事が後回しになってしまいます。貴社様にご迷惑をおかけしてしまうと思いますので、今回は辞退させて頂きます。申し訳ありません。」
このような内容で、クライアントから文句言われたことはありません。
ライターとクライアントは対等です。
クライアントが「レベルに見合わなかったため……」とライターを切るのと同じで、ライター側がクライアントを断ってもダメな理由はありません。
「1文字1円のクライアントはダメ」と決めつけるのではなく、「とりあえずやってみて、ダメだったら断る、良かったらやり続ける」で良いのではないでしょうか。
1文字1円でも20万~30万は稼げます
1文字1円で、どの位稼げるかというと、大体20万~30万円は稼げます。
実際に僕は数年前まで最高単価1文字1円、他数社1円以下で仕事を続けていましたが、20万円~30万円稼いでいました。
1文字1円で優良なクライアントや作業量の少ないクライアントを見つければ、全然いけます。
ただ、やはりタイピングスピードは必要です。
僕は比較的タイピングが早いので、簡単なものなら3000文字~4000文字程度は1時間で書ききれます。
1文字1円4000文字なら、単純計算で時給4000円です。
1時間2000文字だとしても、時給2000円ですから、それほど悪くない金額ではないでしょうか。
1文字1円も大事にしてください
ここからは僕の気持ちです。
「1文字1円がどうだ」「1円以下は悪質だ」……という前に、まず自分の文字に価値がつく感謝を忘れないでほしいと常に思っています。
僕がライターをやり始めたころは、0.3円位の記事をやっていました。
それでも、「自分の文字一つに価値がつくなんて嬉しい仕事だ」と感じたのを覚えています。
もちろん生活がかかっているので、ずっと1円以下の仕事は受けられないでしょう。
実際に僕もなんだかんだで、やはり文字単価は高い方が良いです。
ただ、最近SNSを見てて、低単価に対しての悪い印象が多すぎるように感じます。
「、」や「。」でさえ数円になっていると考えると、数円でも価値がつくのって凄いと思いませんか?
また、実際に依頼する側になってみると「出してあげたいけど予算がなくてこれしか出せない」という悩みも出てきます。
会社の場合は「予算がこれしかおりないのに外注でどんどん記事あげろって言われる…」なんてこともあるかもしれません。
色んな背景を考えたり、どんなメリットがあるのかまで考えた上で、文字単価を改めて考え直してください。