ロボ「ルッカ ワタシも未来で元気にやっていきマス。
マール「どうしたの。ルッカ? ロボにお別れは……
ロボ「ヤハリ気づいてたのデスネ。
マール「何のこと?
ルッカ「…… ロボは廃墟となった未来で生まれたわ……。
でも私達がラヴォスを倒した事によって未来は明るくなるはず。
つまり新しい未来でのロボの存在は……
ロボ「ハハ、そんなことないデス。きっと新しい未来でもワタシは……
ルッカ「ロボのバカ バカ! 悲しい時はすなおの悲しむのよ!!
こっちがよけい悲しくなっちゃうじゃない!!
ロボ「…… そんな思いやりの気持ちを教えてくれたのもルッカデス。とてカンシャしてイマス。
マール「なみだは似合わないわ。ルッカ……!
新しい未来でも、ロボはきっと生まれて来るわ。
ロボ「サヨウ……ナラ。
おっとオイルでアイセンサーがかすんで……
ゲートに入ったロボは一旦時の最果てに行き、そこからDC2300年のゲートへ入った。
ゲートを抜け出ると見覚えるのある世界が広がっていた。
そこはプロメテドーム、1999年を生き延びた世界、そして廃墟にならなかったプロメテドームだった。
ロボは忘れてしまっているがロボの製造年月は1984年だった。ラヴォスが死んでいようともロボ(R-66Y)は生まれてくる運命にあった。
R-66Yに当初プログラムされていたのは侵入者を排除する仕事。つまりプロメテドームのセキュリティロボだった。元々プロメテドームにあったタイムゲートは1300年前のメディーナ村と繋がるゲートであるが、ロボはそのゲートを防衛する任務を与えられていた。とはいえ、ロボには何を守らされているのかの情報まではインプットされていなかった。
本来であれば1999年に世界が滅亡し施設の電源がダウンし、ドームに残されたロボはバッテリーがなくなって機能停止(節電による休止モード化)する運命だった。その運命が破綻して機能停止しなかったロボが300年にわたってプロメテドームを防衛していた。
ロボがゲート前の扉を開けると、自分とそっくりなロボとかち合った。
『シンニュウシャ!ハッケン!ハイジョシマス!』
攻撃を受けるロボ。300年の間にバージョンアップを繰り返していたR-66Yはラヴォスと闘ったロボよりも遥かに強かった。
ルッカはその状況を想定していて未来へのガルディアに向けて遺言を残していた。【DC2300年のプロメテドームのゲートから出てくるかもしれないロボ】は世界を滅亡から救ったロボなので丁重に扱うようにと。
念のためシルバードでも駆けつけていたルッカ。シルバードを破壊する前にロボを奪還し、現代へと戻った。
未来にロボの居場所なく、現代こそがロボの居場所になった。めでたし…