アザーラの城は高度な文明を備えていた。

テレポートスポット(原作では宝箱を調べるとテレポートするからくりマップがある)な仕組みやエレベーターもあった。古代人や未来人の様な技術がアザーラの時代に既にあった。

ルストティラノは原始時代から虹色の貝殻を守るために6500万年も生き続いていたが、もはや生物ではないだろう。生物でないなら、あたかもコンピュータの様な仕組みで制御されたアンドロイドの様な存在なのだろうか? アザーラの祖先が開発したものであるとして、ラヴォスの飛来でも破壊されないのだから、ルストティラノの技術を応用すれば死を避ける事もできたはず。それができなかったのは、恐竜人はその技術を忘れてしまったのかもしれない。

恐竜人の祖先は高度な技術を発達させた。しかしその技術を利用する側として依存した後世は、その技術がどういう仕組みから動いているのか知ろうともしないという。よほど設備が丈夫でメンテナンスすら必要のないものだった等の理由が必要になる。

恐竜人は縦穴の地面下に住んでいた。恐竜人が爬虫類系で湿った所が好きなのであれば自然な事なのかもしれない。しかしティラン城は崖の上に存在していた。湿った環境とは程遠い場所にて戦闘員の恐竜人らは駐留していた。つまり恐竜人は湿った場所が好きかどうかではなく、やむを得ない理由でそこにいた。地上の人間から逃げる為に地下に穴を掘って住んでいたという事かもしれないが、しかし人間側は恐竜人を恐れていてエイラがキーノを助けにいく事すら認めない族長もいた。

恐竜人が逃げる事といえば、ラヴォスの飛来からだろう。アザーラは氷河期が来て恐竜人が絶滅する未来まで見えていた。時系列的にいえばアザーラにとってはラヴォスが落ちて気温が下がって恐竜人が窮屈する未来が来ることは早い段階から見えてないといけない。絶滅する未来までが一気に見えてしまえば、地下に恐竜人を移動させても無意味だと思うだろうから。【ラヴォスの衝突で大量の地面が蒸発し、灰となって空を覆い、光が地表に届かなくなり寒冷化する】それがアザーラが最初に見た未来視かもしれない。【地下への避難を指示した後に絶滅する未来が見えた】のであれば、時系列的にいって、物凄い速度で絶滅した事になるだろう。アザーラの年齢から推測するに5年前にラヴォスの飛来を見て、5年後に絶滅する未来を見たなら、恐竜人はたった5年で絶滅する計算になる。

エイラもラヴォス飛来後に寒いと言っていた。1日2度のペースで気温が下がり続けるとすれば、1ヶ月もあれば60度下がる。氷点下な世界で洞窟に逃げ込み、火を炊き続けなければいけないだろう。

寒い空気を避ける為に地下に避難した恐竜人とはいえ穴の中で暖を取るべく火を炊いてしまうと一酸化炭素にやられてしまうだろう。アザーラの避難指示は失敗した事になり、今さら地上に出て洞窟等に住む様に指示しても大きな批判を買うだろう。この問題を放置したならアザーラは恐竜人と人間が洞窟のテリトリーを巡って戦争している光景を未来視したかもしれない。あえてその問題を解決しなかった理由は洞窟の数にも限りがあって、アザーラ自身も洞窟に逃げ込まなければ助からない状況だろうから、避難指示は出せなかった。そうこうしている内に凍死しまくる人間や恐竜人を日々未来視していたら、気付けは恐竜人は絶滅していた世界が見えてしまった。万策尽きてしまったアザーラだろう。人々が混乱しない様にあえて何も言わずに対策をしなかったのか、それとも自暴自棄になったのか判らないが、アザーラは人間の方が生き残る世界を見てしまった。下等な猿に恐竜が負ける事が許せなかったアザーラは、せめて人間世界で調子こいてるエイラくらいは道ずれにしてやろうと思ったのかもしれない。

ティラン城に来るように誘ったのは、ラヴォスでその場所が消滅するだろうからで、あえてキーノの殺しておかなかったのは、恐竜人としてのプライドか、はたまたラヴォスがキーノを殺す未来までが見えたのかもしれない。

アザーラの部下達はラヴォス飛来の詳しい日時までは知らされなかったのかもしれない。アザーラから避難指示が出るまでは城を警備する任務に就いていたのだろう。アザーラを信用して留まったのだろうが、ある意味それで良いとアザーラは思っていたかもしれない。マイナス60度の世界で少ない安全地帯を巡って同族ですら殺し合う未来が見えていたなら、ラヴォスの直撃で一瞬で死んだ方がマシだと思ったはずだ。

マイナス60度の世界なら人間も死ぬのかもしれない。人間は恐竜人より少し長く生き延びるだけで、結局絶滅し、6500万年かけて再び陸に上がる様に進化するのかもしれないが、古代ではまだ氷河が溶けきっていなかった。ラヴォスのウイルスか、あるいは超自然の何かが、人間の進化を促し魔法を使いこなせる様なり、絶滅を免れた。

しかし早めに進化しないと絶滅しかねない状態においては、たとえばエイラは一年もしないで魔法が使える様に進化したとか、エイラの子供が突然変異で生まれて、その子供が魔法を使いこなした様な設定が必要になる。子供が成長するまでは時間がかかる。即時に使いこなせたとすれば、力の使い方は繊細なレベルでコントロールできた事になる。原始人からしてみれば、まるで神様が誕生したかの様であり、人々から大切にされるだろう。

クロノ達がシルバードに乗り、一年後の原始時代に来たらどういうリアクションをするだろうか?

あまりの寒さにシルバードは凍りつき、動けなくなる展開だろうか?


シナリオ

シルバードはエンストを起こして不時着していた。計器が狂い、時を越える事もできないでいた。極寒の地で死を待っていると、空に裸の赤ん坊がいた。赤ん坊は世界と調和していて、シルバードが生み出した磁場の変化を察知して見にきた。シルバードに近付いた赤ん坊にルッカとマールが驚いていると、赤ん坊はテレパシーをつかい、クロノ達の感情を読み取った。暖まる魔法を使い、クロノ達の体温を暖めた。

赤ん坊は生まれる前からテレパシーを使いこなしていた。親の感情を受け取り。生まれる前から人間的な思考を宿す様に成長した。なんとかして親を助けたいと思い、お腹の中にいる段階から魔法で親を暖めていた。偶然が必然か、最初に覚えた魔法が熱だった。熱を生み出すか否かの二者択一でしかでないが、それにより母親の感情が目まぐる変わる。母はお腹の子のお陰たと語りかけ、おぼつかないながら会話のキャッチボールが始まる。母が暑がれば熱を送るの止め、母がお腹を撫でるともっと何かできないかと考え始めた。

母は回りにいる者達も助けたかった。その感情を胎児は敏感に察知した。試行錯誤にしばらく時間を要したが、離れた人間に熱を飛ばせる事にも気付いた。生まれた後は世界の広さに感激し、好奇心からありとある魔法を開発した。赤ん坊はバリア空間を開発し人々を保護していた。

赤ん坊はテレパシーでクロノ達と会話する。

クロノ達は驚いた。赤ん坊はエイラの記憶を既に読み取っていて、クロノ達がラヴォスを倒した勇者である事も知っていた。

赤ん坊はシルバードを丸ごとバリア空間で保護し、集落へと連れて帰った。

そこでエイラとキーノとの再開。つもる話に華を咲かせる。

ラヴォスの脅威は去り未来は平和になった。ロボ生まれなく、消えていていた事にルッカは悲しんでいた。、赤ん坊はアドバイスした。【時空間の揺らぎは小さいけどまだあるよ?こじ開けてあげようか?】

ロボはゲートの出口がない未来に飛ばされていた。現代にて消滅したガルディアの森ゲートの中と、出口のない未来のゲートの中にまだロボがいた。つまりロホは一年間、時の狭間を漂っていただけだった。ロボが救出される。時の狭間にいたせいで歴史的な変化の干渉(ロボが消える未来の影響)を受けないで済だのだとルッカは考察した。