ガッシュはラヴォスゲートに呑み込まれた後、直ぐにゲートを開ける為術式を開発した。クロノトリガー
だが既に海底神殿はラヴォスに破壊され水没していた。深海とラヴォスのいたマントル地層2900kmまでが海底神殿だったこともあり、ラヴォスゲートを開ければマグマが飛び出してくる恐れがあった。魔術的に一応の処置をし、深海の水圧に耐えられるバリアを張り、18時間かけて陸に上がった。
ラヴォスに文明が滅ぼされている事を知りショックを受けたガッシュ。サラやジール、王家の人々は見つからない。『時を戻せるならば…。』
頼りになりそうなのは、時の賢者ハッシュである。ラヴォスがいた周辺の時空間の歪みを探して、ゲートをこじ開けた。
中世時代へ繋がるゲートもあった。ジャキを保護する必要もあるだろう。だが時既に遅く、ジャキはビネガーに連れていかれ、見つける事はできなかった。
ハッシュにはゲートの出口が無かった。時の狭間に追いやられたハッシュは酸素が尽きる事を危惧し、死ぬ前に空間に意識を転移させた。意識体だけの存在になると一人ではさみしいので魔力を分離し、スペッキオを生み出し、話し相手になって貰っていた。
ハッシュはこの世界と同化した事で、この世界にいくつかの次元の歪みがあった事に気付いた。もしそこから人が入ってくる事があるならその者は死ぬかもしれない。ハッシュは次元の歪み同士は近くにある方が便利かもしれないと思い、空間を変異させ歪み同士を近付けた。判りやすい様にシンボルとなる光っぽいものを置いた。ゲートが開いたら空気が流れ込むかもしれないので、空気が逃げないようにゲート周辺に集まる様に空間を変化させた。何もない空間だと寂しいだろうと思い、部屋や椅子っぽいものも作っておいた。ゲートは魔法で開けられたが空間と一体化したハッシュはもう外には出ることはできない。しかし誰かのサポートはできるかもしれない。ハッシュは時の案内人となり、その最初のお客様さんがガッシュであった。
ガッシュの気配に嬉しくなったハッシュだが、空間と一体化している為、しゃべる事も声を聞く事もできなかった。五感を維持する為には、大部分の魔力を失う恐れがあったが、ガッシュの助けが得られるなら外の世界から魔力を補給する事も可能になると思い、五感の一部を再現させた。
人でない存在になってしまった事を哀れに思ったガッシュは、いそぎタイムマシンを開発するべく、未来へと行き来した。タイムマシンの材料となるものがドリストーンだったので、たまに原始時代とも行き来した。