ライフセービングとは
本日から、夏の海のシーズンにむけてライフセービングの基本的な考え方を知ってもらうためのコラムを連載しようと思います。
ライフセービング活動とは、人命救助を主体とした社会的な貢献活動です。そしてその根底にあるものは「命を守る、命を大切にする」ということです。
もし、目の前で人が倒れるようなことが起こっても、周りにいる人たちが何もできない、もしくはその出来事に無関心であったなら……。倒れてしまった人が亡くなる確率は高くなってしまいます。
逆に、多少なりともAEDの使いや心肺蘇生法などの知識と勇気を持って、些細なことでも自分のできることをやろうという意志があれば、それは立派なライフセービング活動になります。これがライフセービング活動の原点です。
このコラムは、ライフセービング活動の原点を知り、これからの海水浴シーズンに向けてより実践的に「自分の身は自分で守れるようになる」ための記事となります。だからと言ってあまり固く考えず、スポーツを楽しむためのルールを覚えると思って読んでみてください。
ライフセービングと聞いて何を思い浮かべますか?
まず初めに、『ライフセービング』と聞いてみなさんは何を思い浮かべますか?おそらく海やプールで黄色と赤の服を着て見回りをしているライフセーバーの方々を思い出したと思います。
それでは、なぜライフセーバーたちはなぜあのような目立つ格好をして海やプールに立っているのでしょうか?人が溺れたら助けるため?怪我をしたら応急処置をするため?これらの目的は間違いではありません。しかし、ライフセーバーが一番大事にしていることは『事故を未然に防ぐ』ことだという事を知っておいてください。
先ほど挙げた例は全て【何かが起こったあと】のことですが、実はライフセーバーがおこなっていることの9割は【何かが起こらないように手をうっておく】活動になります。今回のコラムも、皆さんに事故を起こさないように最低限の知識をつけていただくためのライフセービング活動になりますし、皆さんが知識を得ることもライフセービング活動の一環です。全八話のコラムが終わったころには皆さんも立派なライフセーバーになっていることでしょう!(笑)
次回からはより具体的に、「海に入る前にできること」をテーマにライフセービング活動の知識をつけていきましょう。