なぜ海なのか②
なぜ海なのか。語る上で大事なことを忘れていました。そもそも海離れは起こってのか?ということです。
2017年に日本財団が行なった意識調査によると、10代の若者世代と、60代の高齢世代とでは海に親しみを感じる割合が真逆の結果になったそうです。さて、海に親を感じる割合が多いのは10代と60代どちらでしょうか・・・
正解は、10代が約27パーセントに対し60代は約41パーセント。逆に、海に親を感じない。好きではない。と感じる割合は10代は約42パーセント。60代は約20パーセントという数字。真逆ですね。グラフにするとアシンメトリーです。この数字、30代では海に親しみを感じる人と親しみを感じない人の割合はちょうど半々だそうです。グラフにするとセンター分けです。
なぜ?
若者世代にとっての海は、数あるレジャーの一つ、という認識です。そして若者の海離れの一つの原因として夏場のレジャーの多様性により、楽しく、清潔感を持って、日焼けもしないレジャーが増えてきたことに起因すると考えています。
60代の方が10代、20代だった頃。今から約40〜50年前。夏の暑い日にあたり前にクーラーが効いており、ちょっと車を走らせれば流れるプールがある。という時代ではなく、そもそも遊びに行くところが海しかないじゃん(60代の方すみません)という状況、レジャーの選択肢が少なかったことが予想されます。そして、その人たちの多くは、海を泳ぐことに当たり前に慣れ、海では魚などの海洋生物が生息し、最高気温も今より4度程低く、海とは快適な夏のレジャーの筆頭候補だったのではないでしょうか。
若者の好きにさせればええやん。嫌いなもんは嫌いでいいでしょ。
確かに、フツーのレジャーだったらそれでも良いと思います。どのような遊びをするかは個人の自由です。しかし、【海に行く、海に入る】とは一般的なレジャーとはちょっと違うのです。
プラスの面については以前の、【なぜ海なのか】で書かせていただきました。海は関わるだけでプラスの効果をもたらしてくれます。そして、ここからがumionが大切にしている要素の一つでもあることです。海は私たちの生活の鏡であり、地球規模で起こっているマイナスなことを気づかせてくれる存在だということです。
次回へ続く