サスティナブルな服についてLUCUAで相談して学んだこと。
関西に在住している方であれば誰もが知っている「LUCUA osaka」
私はそんなLUCUA osakaのトキメキ事業部と
2020年10月にお話をさせていただいた。
個人でブランドをしているような私に時間を作ってくださる
LUCUAさんは偉大だなぁとめちゃくちゃ感謝しながら相談させてもらったところ、、、
学びしかありませんでした!!!
だから今回はLUCUAでお話をさせていただいて感じたこと
これから私が目指すファッション制作について語らせていただきます。
自信満々の施策が一撃で撃沈した。
そりゃLUCUAさんにお時間いただいて話すわけですから
私にはそれ相応の自信があったわけですよ。
私は「10年間着れるクラシックなプリントシャツを作りたい!!」
という考えのものLUCUAさんにお伺いしました。
ゆうてもペーペーですけど、
たくさん本を読んで、哲学を学んで、古着屋に勤めている中で好まれる
デザインの傾向とか長年着られている服のデザインの傾向とかを
学んで話にお伺いしたんですよ。
いや本当にペーペーながらに頑張ってたんです。
それで私が出した結論が
“デザイナーの哲学を着用できる服はウケるのではないか!“
だったんですよね。
どのような経緯でこの服がデザインされたか、
デザイナーはどのような思いでこの服を作ったのか、
そういった語れる服こそが長年着用される服だ!!と思って
国内ブランドで言うとヨウジヤマモト的な。
シンプルにヨウジヤマモトが好きなだけなんですけどね、、、
それで私はそのように伝えたんです!!
私は長年着れるストーリーの詰まった
哲学的な服を作りたいんです!!
と!!
ただ私の考えは甘かった。
私は自分が男性であることを忘れていた。
LUCUAさんからいただいた助言は
「そのコンセプトは男性にはウケると思うが
女性にはウケないかもしれないと」
(こんな鋭い語り口ではなく優しく伝えてもらいました。。。)
これを聞いて私はもう
「確かに!!!!!!!!!!!!!!!」
と共感しかなかったです。。。。
たくさん勉強してきたのに、、くそぅ、、、、
ぐうの音も出ない、、、ってなりました。
自分は考えていなかったのですが、
やはり性別でファッションへの考え方や消費への思考は
変わるそうです。
確かに古着屋の店員してても性別ごとの考えの違いは
かなり感じていました。。。
購入までのプロセスを例にして考えてみると
男性は何度も試着して、ブランドについて調べて
考えて考えて考え抜いた上で購入する、イメージに対して
女性は「え、かわいい!!試着してサイズが合えば買おうっと!!」
という感じで全然違うんです。
理論で購入するか、感情で購入するかという感じですよね。
私が作った服は理論詰め詰めだったので圧倒的前者ですよね。
なるほど!!これは勉強になる!!って感じでした。
<性別ごと好む傾向>
男性:「永久保証サービス、〇〇職人」的なサービスを好む
女性:
「消費に対するセンスや心のラグジュアリー」が求められている。
買うことの意味が問われる。
服を買うのは最低限のファッションレベルのテーブルに乗るため。
これまでとは違うファッションのあり方
さらに現代ではファッションの消費のカタチも
変わってきているというのです。
SNSが普及するまでの時代は
自己表現ツールがファッションしかありませんでした。
そのためファッションにお金を使い
「私はこんなデザインを好む人ですよ!!!」
「センスのある人ですよ!!」
と自己表現するしかなかった。
しかし現代は自己表現をする方法がファッションに限られない。
なんでも発信できるようになった現代は
普段食べるものや住んでいるところ、付き合う友人やどこへ旅行したか。
全てが自分のステータスになりSNSで発信することができるようになった。
そのためSNS普及前と比べてファッションへ割くコストが
減ってきているらしい。
またまたなるほどなぁ、、、です。
今多くの人に求められているファッションというのが
「流行りについていけていると認識できる最低限のレベルの服装」
らしいです。
大多数の若者がなるべく安い価格で流行に遅れないための服を購入し
浮かせたお金で他の体験に消費している。
例えば旅行に行ったり、友達との時間を充足させたり。
発信するためのMacbookやiPhoneにお金をかけたり。
つまり、ハイブランドのファッションこそが最強!!!
という時代が終わってきている。
そんな感じがした。
これから求められるファッションとは
そんな現代の思考を踏まえて、私は
「これから必要とされているファッションはなんなんでしょうね、、、」
とお伺いした
その答えが心の充足感ではないでしょうか?
という回答でした。
モノが溢れて何でも安く手に入る時代になり、
モノに価値は無くなってきている。
それと相対的に発信したい若者が増えてきている。
自分はこんなことが好きで、こんなふうに考えているのだと。
そんな発信を受け入れてくれる場所を求めている人が増えているのではないかという回答だった。
もうさすがとしか言えないよねぇ。。。
めちゃくちゃ勉強になったし、頷きが止まらなかった。
LUCUAのトキメキ事業部では妄想ショップという
近未来感のある企画もされている。
これがまた素敵なんだよ。。。。
あなたのキャッチコピー作りますよとか
お坊さんに悩み相談できるカフェだったり
個人にフォーカスしたサービスが多い印象です。
そしてその答えを聞いた私も発信したい若者のうちの1人だし。
納得感しかなかった。
じゃあそれを踏まえて私はどうなるべきなのか、
それについて1人で考えた。
いやああ本当にLUCUAさんにお時間いただいてよかったです。。
ありがとうございます。。。
いつかLUCUAでお店開かせてください。。
頑張ります。。。
私的今目指すべきファッションの答え
話を聞いて最も変わった私の考えは
「人の繋がりを意識したブランドにしたい」
ということだった。
そして変わらなかったことは
「10年着用できる服を届けたい」
という気持ちだった。
私はもともと流行り廃りに流されない服が好きなんです。
それこそパリジェンヌのようなクラシックな暮らし!
だから、これから先私が作りたい服ってなんだろうって
考えた時の答えは「クラシックでスタンダードなプリントシャツ」
だった。
私、学生の頃からパリジェンヌ的な生活に憧れて
たくさんの本を読んできたんです。
「シンプルだから、贅沢」とか「フランス人は10着しか服を持たない」とか
雑誌も女性誌の方が多く持っていて
それもパリジェンヌがテーマのものばかり。
その中には無地の服を着ることの素晴らしさばかり書かれていて
現代も無地の服こそが最もおしゃれという風潮がある。
無地。私も大好きです!
シンプルだし、合わせやすいし、無駄なことを考えなくていいし
洗練されていて最高です。。!
でも私はシンプルを愛しながらも
ファッションで個性を失ってしまうのもまた違うと思っています。
ファッションに自信が持てるようになると、自分にも自信を持てるようになるんです!!
そして生きるのが楽しくなるんです。。本当に、
自分はファッションで救われてきた側の人間なので
この気持ちを多くの人に伝えたいんです!!!
私はクラシックかつ廃れないプリントシャツを作ります。
そのためにデザイナーの本もたくさん読んだし、
現代に好まれるデザインも学んできた。
だから私はファッションが好きな人が
もっとファッションを好きになれるように
そしてファッションに興味がなかった人の人生が
変わるきっかけになれるように
これからも服を作りながら、あなた様と向き合っていこうと思っています。
私的に服を長く着用できて、幸せに生きるために最も必要なことの
結論は既に出ています。
それが“愛着“です!!!
この服を手に入れた経緯や思い出、バックグラウンドこそが服を
長持ちさせてくれると思っています。
だからこそたった1枚の服に思い出やストーリーを感じてもらうため、
個人に向けたサービスをもっと充足させていきたいなと感じています。
Annuiでは商品の購入者にオリジナルのイラストを描いてお届けするサービスをしています。
その中で「msy.さんってこんなに話しやすかったんだ。。!」とか
「もっと前から絡んでおけばよかったです」と声をかけていただくことが
ちょくちょくありました。
だから個人的に一人一人のお客さんとデザイナーである私に絡みが
あることって重要なんだなって感じることがありました。
絡んでもらうためには話題のきっかけが必要で、もっと自分のことを
発信していくことが必要だと感じました。
それこそ、自分がディズニーランドが好きなこととか
毎日コーヒーを飲んでいることとか、元ダンス部だったこと
文学にハマっていることやどんな音楽を聞いていてどんな生活をしているのか。
それを知れば知るほど話しかけやすくなるしデザイナーとしてのmsy.に興味を持ってもらえると思ったんですよね。。!!
だからこれからは個人の愛着になる服、そして
ブランドが1人の個人になるようなブランディングをしていきたいなって感じています。
んんん!!
楽しみです!!!
またまたがんばろーっと!!
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