スマホで実地棚卸
棚卸というものを簡単に説明すると、帳簿上で有るとされている数と、実際に有るものを比較して、有るはずのものが無いことを発見して、なぜ無いのか、無い理由を調べて、現時点の在庫数を確定させる、という手順を踏む作業となります。
お店や倉庫にある全ての商品について、帳簿上の数と実際の数を比較する作業が必要となります。商品数が少ないお店や倉庫であれば、帳簿を見ながら、商品を見つけて、数えて、帳簿に記載して・・・となるのですが、商品数が増えてくると、作業にも時間がかかるので、このデータ収集をどうにか効率化する必要があります。
そこで、お店や倉庫にあるすべての商品を、商品はAでもBでもいいから、とにかく商品に貼ってあるバーコードを一気に読んでしまいます。つまり商品が何かなんて関係なく読み取ります。そうすると、バーコードと商品点数のデータが出来上がるわけです。商品を探してカウントしていくよりも確実に速いです。
2000000004327
2000000004327
2000000001326
2000000004327
2000000004327
2000000001326
2000000001326
2000000001326
・・・(このまま全部、読み取ります)
で、これを集計します。
2000000004327, 実地数4個
2000000001326, 実地数123個
2000000009346, 実地数39個
そして、これを帳簿システム(在庫管理システムや販売管理システムなど)にインポートして、バーコード値をキーにして突合せします(これ以降は帳簿システムの機能)。
商品A, 2000000004327, 帳簿数4個, 実地数4個
商品B, 2000000001326, 帳簿数124個, 実地数123個
商品C, 2000000009346, 帳簿数39個, 実地数39個
商品Aと商品Cは帳簿数と実地数が一致してますので、OKですが、商品Bは実際の数が1個たりません。カウントミスかもしれないので、もう1回、お店で数え直したり、帳簿への入力ミスがないか、誰かが報告せずに持ち出していないか、など調査していくことになります。
この実地棚卸には通常、「ハンディターミナル」という業務用端末を使います。ただし、これは非常に高価なものになります。ちょっとお試しで1台買ってみようというのは、ちょっと小さな事業者では難しいかも知れません。
この実地棚卸の為の無料アプリが、私が数年前に開発した「KUNOICHI(くのいち)」です。この前に開発したアプリが「SHINOBI(しのび)」で、この後が「KUSA(くさ)」と、忍者関係でアプリ名をラインナップしたのですが、アプリと忍者は何の関係もありません(笑)。
棚卸の効率化が必要となってきた倉庫や店舗をお持ちの方、ぜひ無料アプリを使って、実地棚卸の体験から初めて見られたらよろしいかと思います。
収集したデータを取り込めるかどうかは、帳簿システム(在庫管理システムや販売管理システムなど)側の仕様によりますので、実地データのインポート機能があるかなど、事前にお調べいただければと思います。※ここ重要
なお、「KUNOICHI」は既に古いアプリであり、カメラによる読み取りしかできません。以前も別の記事で書きましたが、カメラは読取速度や読み取り精度に少々問題があります。
実地棚卸には是非、新しいアプリ「すいすい」の「F2:在庫収集」機能を、カメラ読み取りでお試しいただき、実際の実地棚卸時にはBluetooth(SPP)バーコードリーダーをお使いいただくことをお奨めします。
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