あと1週間弱で、The Japanese Film Festival(JFF、日本映画祭)が始まる!
黒澤明監督の「夢」「天国と地獄」「生きる」「乱」「羅生門」「七人の侍」が上映されることはもちろんエキサイティングだが、森田芳光監督レトロスペクティブ特集というチョイスも何ともいえない。しかも、
という非常に豪華なラインナップ。
JFFの会場はおなじみShaw Theatres Lido、The Projector(Golden Mile Tower)、The Projector(Cineleisure)…そしてAsian Film Archive (Oldham Theatre)。フォートカニングパークとFunanモールの傍にひっそりと佇む穴場映画館Asian Film Archiveでは、最近濱口竜介監督の「ハッピーアワー」が上映されたばかり(館内はほぼ満員だった)。チケットが安く自由席、しかも広告なしで即本編上映という、公益団体ならではのスタイルで運営されている。
東京でいえば国立映画アーカイブのような立ち位置なのだろうか。
ちなみに、Cathay-Keris Malay Classicsコレクションの中には、以下の作品が含まれているよう。
1950〜1960年代にかけてはマレー語映画が大成功し、シンガポール映画の黄金期と呼ばれた時代。その後映画産業が衰退した時期もあったが、商業的にも文化的にも快進撃を続けている昨今のシンガポール映画界。日本映画の機微は、シンガポール人の目にはどのように映るのだろうか。日本映画ならではの間、えげつなさ、曖昧さ、コンテクスト。そして字幕に頼らなくて良い快適さを求めて、日本映画祭を目一杯楽しみたい。
参考:
・明石書店「シンガポールを知るための65章」【第5版】第19章『映画』より
・Asian Film Archive