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クアラルンプールの本屋事情(の一部)

 時間軸が前後するが、先月クアラルンプールへ行ってきた時に、またしても本屋に心が躍ったので、書きたいと思う。その前に、時間軸のおさらいをば。

  • 5月下旬〜6月上旬:アメリカ

  • 6月中旬〜7月上旬:シンガポール

  • 7月上旬〜7月中旬:マレーシア(クアラルンプール&マラッカ)
    ↑今回は、この時のことについての記事

  • 7月中旬〜7月下旬:シンガポール

  • 8月上旬〜8月中旬:ローマ

  • 8月中旬〜:シンガポール

 あと、マレーシアへ旅をする前に是非ご一読いただきたい一冊。3ヶ国まとめて、優美な写真と共に知ることができる。


紀伊國屋TSUTAYA BOOKSTOREは鉄板

 2001年には紀伊國屋、2022年にはTSUTAYAが開店し、翌年には早くもTSUTAYA2号店がオープンしたクアラルンプールは、本好きの聖地になりつつある。日本人に取って魅力的なのは、何といっても日本語の書籍、特に漫画が多いところ。マレー語・英語に訳された日本の漫画が平積みになっていた光景も何度か目にした。

 中国語の本を探している方は、台湾発の大型チェーン「誠品生活」も見逃せない。2019年9月に 東京都中央区の「コレド室町テラス」に進出した「誠品生活日本橋」をご存じの方もいるだろう。

BookXcess REXKL

 今回旅をして一押し!と思った場所はこちら。1947 年に設立された劇場(1972 年、2002年と火災に見舞われ、廃業を余儀なくされた)を改修し、2019年にオープンした複合施設内の本屋である。他にもギャラリーや古着屋、ちょっとしたバー、レストラン等が入店している。シンガポールのヒップな映画館、The Projectorと似たコンセプトだが、運営は共に建築をバックグラウンドとするShin Tseng氏とShin Chang氏というマレーシア人の2人(なのでThe Projectorは噛んでいない…と思われる)。

 劇場っぽい階段をのぼり、劇場っぽい空間に踏み出すと、本棚だらけの迷路のような空間に嬉しい悲鳴が上がった。3メートル以上はあろうかという壁一面、そのほとんどが本で埋め尽くされている

いや、むしろ整然と収納されている感じかも

 マレーシアやインドネシアは、「勢いがある」という形容詞がぴったりの国だ。スモールスタートで、矛盾や落差をものともせず経済成長へ向かって走り続けられるタフさがある。マレーシア北部へ赴任する某ボランティアに参加したかったが、ご縁がなく悔しい思いをしたのはもう1年前。アジアのスピード感を見習って、公私共に疾走したい。


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