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リングのハーゲンとヴォータンが最強だった♪

こんなタイトルの記事をクリックしてしまったあなたは、きっとワーグナー好きなのだろう。

そして、スイスのチューリッヒ歌劇場が全世界に気前良く無料公開したニーベルングの指環の全四作品(通称「リング」)の動画 Ring für Alle を日本からあるいはお住まいのお国から鑑賞したのだろう。ヨーロッパはいいですね。毎年いくつかの場所でリングサイクルが上演されるなんて。

えええええええ!?
チューリッヒ歌劇場のリング動画を観ていないですって?!
知らなかった?!
あらまあ・・・残念ですね。かわいそうに。6月15日に公開期間は終わってしまいましたよ。

リング四作の合計上演時間は15時間以上。隙間時間も利用しながら、わたくし2周完了しました(笑) 業務多忙な日や週末旅もあったのに、頑張ったな、自分。

ところで、リングに登場する人物の中で好きなキャラは誰ですか?
私はローゲ、ミーメ、ハーゲンが不動のお気に入り三大キャラです。

今回はとりわけハーゲンが気に入った!ハーゲンはこんな雰囲気であって欲しいというしょうもない個人的な理想・願望にぴったりの歌手がいたとは!ドツボにハマってしまった。

というわけで、ハーゲン役の歌手を紹介したいのだが、先にもう1人、強烈な印象を残した歌手を取り上げたい。お気に入りキャラ3人には含めていませんが、ヴォータンです。

ヴォータンは神々の長。作品を全くご存知でない人がリングの動画を観たら、ヴォータンはさすが神、それなりに威厳があるカッコイイ役に見えるのだろう。ところが、ちゃんと内容を確認してみると、ヴォータンは全然キャラとしてカッコ良くないのだ!権力と女が好きで野心まみれで、色々小細工してみるのだが、ことごとく失敗して最後には神々の国は消滅してしまう。それなのに歌いっぷりはカッコいい、それがヴォータンなのだ!(そんな解説でいいのだろうか。ハハハ。)

その全然カッコ良くないキャラである神々の長ヴォータンをど迫力で魅力的に演じたのが ポーランド出身のTomasz Konieczny。ヴォータンは隻眼なので眼帯姿で歌うことが多いと思うが、今回は義眼風に見えるカラコンを入れたようだ。「ラインの黄金」ではカラコンの眼を見開いて義眼を強調する場面が多かった。下の画像をご覧ください。動画だからはっきりわかるのだが、現地で見たら私は気づかないかもしれない。演出はアンドレアス・ホモキ Andreas Homoki。

Screenshot from video streamed by Opernhaus Zürich
「ラインの黄金」ではご覧の通りブラウンヘアだが、その後はだんだんグレイヘアに

Tomasz Koniecznyのヴォータンは声がどデカいだけでなく、演技までどデカいというか、極めて大げさだったので強烈な印象が残ったのだ。図々しくて偉そうな態度がヴォータンらしくて素晴らしい!(←全て一応褒め言葉です、笑)。多分彼はやや小柄なのだが、動きが大きいので抜群の存在感。演出家の意向なのか、Koniecznyの特徴なのか私にはわからないのだが。

特に覚えているのは、ワルキューレたち(ヴォータンの娘たち)が馬の被り物をして出てきた時。ヴォータンは鼻息荒くノリノリで馬を駆けるふり。激しい!勇ましい娘たちと大盛り上がり。超絶幸せそう!(だが幸せは長続きしなかった・・・)

それから、妻フリッカに逆らえず息子ジークムントを見殺しにしなければならなかった時、いろんな演出がありそうだが、今回はフンディングに押し飛ばされたジークムントが、何とヴォータンの槍にグサリと刺さってしまった。「ええ!こんな展開!?」ショックを受けるヴォータンの一瞬の表情。ショックで悲痛な表情を見せるのは後から。最初は「嘘?マジで?」みたいな現実逃避な表情でした。

そして、命令に背いた娘ブリュンヒルデを罰するために彼女の神性を奪い長い眠りにつかせる時のヴォータン。娘を眠らせる岩山に登る気力もない弱い父ヴォータンを強い娘ブリュンヒルデが支える。そして、長い眠りについた娘を見て大袈裟にブルブルワナワナ震えまくる父ヴォータンだった。


さて、ではついにハーゲンについて語ろう。ハーゲンは醜い小人アルベリヒの息子である。リングの冒頭、アルベリヒは、かわいいラインの乙女たち3人に求愛したのだが、冷たくバカにされてしまった。怒りに燃えたアルベリヒはラインの乙女たちから不思議な黄金を奪い、世界を支配できる指環を作った。しかし黄金の指環はヴォータンに奪われてしまったのでアルベリヒは指環に呪いをかけた。指環はヴォータンから巨人兄弟ファーフナーとファーゾルトに渡ったが、兄弟は指環を奪い合いファーゾルトはファーフナーに殺されてしまった。指環の呪いは本物なのだ。アルベリヒの元に指環が戻るまで呪いは消えない。小人アルベリヒは指環を取り戻すために息子をもうけた。なぜか上手く高貴な人間の女に言い寄ったらしい。ハーゲンの父親違いの兄(弟?)妹たちは名家のお坊ちゃまとお嬢ちゃまだ。

ハーゲンは若いのに老けて見えるらしい。自分でそう嘆いている。若々しくて明るい奴らが憎いようだ。実際にハーゲン役を歌うのは・・・というか基本的にオペラ作品の上演のほとんどにおいて、特にニーベルングの指環のような解釈が難しい上に長時間に及ぶ作品においては、役柄の設定年齢より、はるかに上の世代の歌手が歌うのが普通である。というわけで、若き勇者もお姫様もオペラの世界では実力あるベテラン中年が歌うことが多い。私はそれほど沢山リングを鑑賞した経験はないのだが、ハーゲン役もベテラン中年歌手が歌うことが多いのではと思う。

個人的な願望だが、ハーゲンはある程度若い歌手に歌って欲しい(笑)リブレットから察するに、どうやらハーゲンは父のような小人の姿ではないようだ。大蛇に勝てるほどではないが、そこそこ強くて賢いと言う。これも個人的な好みなのだが、そこそこ強くて賢いなら少々老け顔でもいいではないか!と言うことで、本人が思うほど絶望的な男であるはずがない。案外、誰かが(例えばギービヒ家の娘で父違いの妹グートルーネあるいはギービヒ家の使用人の女)がハーゲンに憧れているという演出もやろうと思えばできるのではと私は思うのだが・・・

ハーゲンは陰険な悪い男である。シェイクスピアの「オセロ」のイアーゴのようなキャラだ。恐ろしい目的(リングにおいてはジークフリートを殺して黄金の指環を取り戻すこと)のため、良い人のふりをしながら周囲の人々を巧みに操る。惚れ惚れするほど不気味な魅力を放ちながら演じて欲しい。劇にはそんな悪役が絶対に必要なのだ。

ハーゲンのイメージは長身で黒い長髪ワンレングス。若いが暗い表情の男・・・

私のイメージは多分、アーサー・ラッカム Arthur Rackham (イギリス、1867年ー1939年)作のハーゲンと父アルベリヒの絵↓の影響を受けているかもしれないが・・・

Arthur Rackham | Wikipedia
ハーゲンと父で小人のアルベリヒ

過去にオンラインストリーミングで観た他の劇場のハーゲン役は小太りで御髪が少なめな中年の歌手だったのだが・・・

チューリッヒ歌劇場でハーゲンを歌ったのはこちらの歌手。

Screenshot from video streamed by Opernhaus Zürich

私のイメージの中のハーゲン、ドンピシャり!(笑)

ハーゲンを歌うために生まれてきた男なのでは!?

David Leighというアメリカ出身のバス歌手である。最近はネットで検索しても生年のわからない歌手が多いが、彼もそうだ。リング内の映像では役柄的な部分もあり、やや年齢不詳だが、時折見せる表情が比較的若い。個人サイトやマネジメント会社のプロフィールを見ると具体的な役について記述があるのは2018年から。「最近」メトロポリタン歌劇場のヤングアーティストプログラムを修了したと書かれている。おそらくコロナ禍の少し前から本格的な活動がスタートして、コロナ禍で少し休憩となったのだろう。

一昨年、同じようにフランスで鑑賞した魔笛のザラストロを歌った若いバス歌手に惚れ込んで調べてみたのだが、彼にしてもこのハーゲンを歌ったDavid Leighにしても、若手とは言っても、すでにステージ上で活躍しているオペラ歌手は、意外なほどYouTubeには動画が無い。研修中の動画?と思われるものが少しある他は、歌劇場の宣伝動画に他の歌手と一緒に少しだけ映っているだけ。ライブでの活動が充実しているというのはそういうことなのだろう。ネットの世界になんでも情報があるというわけではないのだ。

「ハイホー♪」

ハイホーというと、私はディズニーの白雪姫の小人たちの歌を思い出す。

若いのに暗く老けているハーゲンも実は「ハイホー」と何度も叫ぶ。

いや、正確にいうとリングではハイホーではなく、イホーだ。
だが、白雪姫の小人たちのせいで私はハイホーと解釈してしまう(笑)
どちらでもいいや。

どういう意味なのかは知らないが、リングにおいては、例えば外、森の中、あるいは広い屋敷?のようなところで人に呼びかける言葉のような位置付けとなっている。「おおーい、聞こえるかー」みたいなものだろうか。

ジークフリートも「ホイホー」と叫ぶ場面が1箇所あったと思うが、最も多く「ホイホー」と叫ぶのはハーゲンだ。彼のホイホーは白雪姫の小人たちのかわいいハイホーとは全く別物なのだが、小人の息子であるハーゲンの発する声なので、ディズニーの楽しくてかわいいハイホーと比べてしまいたくなるのだ。クスッと笑うしかない。

ハーゲンの「ホイホー」は、いうまでもないがバス音域の超低い「ホイホー」である。しかも短調である。どデカい音量で暗く大きくホイホーと叫ぶ。何という面白いキャラだ。やはりハーゲンは我がお気に入りの三大キャラの一人だ。

チューリッヒ歌劇場の公開映像からいくつかスクリーンショットを撮ったので、よろしければ私のイメージにぴったりのハーゲンをご堪能ください。

Screenshot from video streamed by Opernhaus Zürich
ハーゲン&父アルベリヒ
アーサー・ラッカムのイラストと同じ場面
Screenshot from video streamed by Opernhaus Zürich
なぜかギービヒ家の家来たちも皆ハーゲンと同じスタイル。
ほら、ひょっとしてみんなハーゲンに憧れているとか。違うか。。

このハーゲンは長身痩躯で首が長い。眉を八の字に寄せて目を細めると、どこかの教祖様のような不気味な魅力を放つ。小顔なのに大きく口を開けて超低音の大声で歌うのだから、インパクトが大きすぎる。

Screenshot from video streamed by Opernhaus Zürich
なぜ笑っているかわかるかい?!
諦めかけていたジークフリートの弱点をブリュンヒルデから聞き出すことができた時の「ニヤリ」の顔なのだ。

チューリッヒ歌劇場の宣伝動画はこちら。今回の上演ではなく、2年前の上演時の映像らしい。同じ演出、同じ歌手(ほぼ同じ?)となっている。



チューリッヒ歌劇場の Ring für Alle プロジェクトだが、動画のサムネイル画像も気に入ったので少し紹介したい。こちらがメインのサムネイル。ジークフリート役のKlaus Florian Vogt がカッコ良く見えるベストな瞬間を捉えている。

Screenshot from video streamed by Opernhaus Zürich
ラインの乙女たち3人に囲まれたジークフリート


そしてこちらは誰だと思う?

Screenshot from video streamed by Opernhaus Zürich


火の神(半神)ローゲさんですよ(笑)

これは黄金の指環が欲しくなってきたヴォータンたちに「じゃあ盗んじゃえばいいのです」と言う場面。愛を断念しないと作れない指環だから、女好きのヴォータンは愛を断念できないので彼に指環は作れない。しかし、すでに何の躊躇もせず愛を断念したアルベリヒが指環を作っちゃった。ラインの乙女たちから奪った(盗んだ)黄金で。盗んで作ったものなんだから、遠慮なくヴォータンはそれを盗んじゃえば、とローゲは言う。

そう言って机からジャンプした瞬間のこの画像は、ローゲと言う奇妙なキャラクターを一発で表現できるステキな画像だと私は思った。

生まれ変わったらオペラの演出家になりたい。無理だろうけど。この世で最もエキサイティングな仕事の一つだろう。そして、リングの演出なら、愛は身近なところにあったのに・・・と言う感じのニュアンスを出すなんてどうかなと考えている。

図書館で借りたので、返却してしまった今、正確なことを書けずに申し訳ないのだが、先月読んだ書籍「《ニーベルングの指環》教養講座 読む・聴く・観る! リング・ワールドへの扉」(著・山崎太郎)に、どこかの歌劇場の過去の演出で巨人ファーゾルトと人質として捕えられた美の女神フライアの間に何かがあったといった感じのものがあったと書かれていた。何かというのは友情あるいは淡い恋心みたいなもの。兄弟喧嘩の末に殺されてしまったファーゾルトにフライアが泣きつくという甘くも悲しい場面が添えられたという。なんだかそれはちょっと素敵な解釈だと思った。ちなみにチューリッヒ歌劇場の演出ではどうなっているか、注目してみたところ、2人は確かに何度か目を合わせていた。はっきりと目を合わせていた。間違いない。

証拠画像↓(2人が歌っている場面ではないのに、カメラがバッチリ2人を捉えている)

Screenshot from video streamed by Opernhaus Zürich


でも、それだけだった。アンドレアス・ホモキ演出では、回転舞台に複数の部屋があり、それぞれ壁とドアで区切られている。ト書きでは神々の目の前で兄弟の殺し合いが起こることになっているのだが、ホモキ演出では、死の場にフライアはいなかった。その場にいたのはヴォータンとローゲぐらいだったかな、記憶が曖昧だけど。フライアはドアの向こうの別の部屋にいたので、多分ファーゾルトの死を最後まで知らないままだったということにしたのだろう。2人は舞台上では目を合わせていただけなのだが、人質として側にいたわずかな時間(半日ぐらい?)に何らかの会話をしたかもしれない。オペラらしく突然恋に落ちることはなくても、友達になれそうとか、もっと話してみたいとか、そんな関係だったのでは・・・ 敢えて「何度か目を合わせていた」程度にしておく演出は素敵だと思う。「二人に何かあったかもしれない説」を知っている人はその演出に気づく。何があったか想像を楽しめる。

というわけで、私がやってみたい「愛は身近なところにあったのに・・・」演出の1つは、例えば巨人ファーゾルトと人質のフライア。

その他としては、例えばジークフリートとミーメ。ミーメは大蛇が所有する宝を奪いたい。怪力男に育つと思われた孤児ジークフリートを育てて、利用しようと考えた。しかし、育てている間に、義理の息子ジークフリートをかわいいと思える瞬間だってあったはずだ。お互い嫌いで仲の悪いジークフリートとミーメだったが、共に暮らす者同士として最低限のコミュニケーションは成り立っていた。実の母が、自分を産んだ時に死んでしまったことをミーメが教えてくれた。チューリッヒ歌劇場の演出では、母が死んだ時の状況を知ったジークフリートは、泣きそうな顔でぎゅっとミーメに抱きついたのだった。ミーメはちょっとギョッとしていたけど、普通に「息子」の頭をよしよしと撫でてやったのだった。ミーメがジークフリートを殺そうと思ったのはヴォータンのせいだ。「恐れを知らぬ者(=ジークフリート)がお前を殺す」とヴォータンが言うので、殺されるぐらいなら殺してしまおうとミーメは思った。ジークフリートだってミーメと遠く離れて2度と顔を見ないで生きていきたいと思っていただけで、ミーメを殺したいとまでは思っていなかった。ミーメが自分に殺意を抱いているということを知ったから、同じく、殺されるぐらいなら殺してしまおうと思ってしまったのだ。ああ、ヴォータンのおバカ。放っておけばいいのに。私が演出するなら、ミーメが死んだ後、ジークフリートはミーメが作ってくれた角笛を投げ捨てようとするのだが、一緒に過ごした日々を思い出して、ギュッと角笛を大事に握りしめてキープすると言う場面を入れておく。そうそう、ミーメたちの家にはジークフリートのご機嫌を取ろうとしたミーメがジークフリートの成長記録思い出写真をたくさん飾っていたことにしよう。お互い嫌いなくせに、そこそこ楽しそうな幸せそうに暮らしていた証拠の写真を散りばめよう。

「愛は身近なところにあったのに・・・」はハーゲンと父で小人のアルベリヒだってそうだろう。自分より大きく、強く、賢く育った息子ハーゲンをアルベリヒが誇りに思わないはずがない!指環を取り戻すための道具として誕生させたが、愛する自慢の息子になった。愛を断念して黄金の指環を作って呪いをかけたアルベリヒはついに幸せになったということにしてしまいたい。一方のハーゲンは、父アルベリヒに好かれてもあまり嬉しくないかもしれない・・・ と言うことで、先にも少し述べたが、強く賢いハーゲンを憧れの瞳で見ている女子がいることにしよう。グートルーネでも、名もない使用人でもいい。

それぞれ愛に気づいて幸せになってしまったら、ワーグナーが用意した偉大な音楽を変更しなければならなくなる!ジークフリートもハーゲンに殺されずに済むなら、ジークフリートの葬送がカットされる?!そうなってしまっては困るので、やはり「愛は身近なところにあったのに・・・みんなそれに気付かず悲劇が起こってしまった」という流れにするしかないのだが、そんな「もしかしたら幸せになれたかもしれないのに」という微かな希望をチラホラさせる演出をしてみたいなぁ。おもしろそうー。(あ、チケット売れない?キャストたちがボイコットする?)

初バイロイト訪問まであと2ヶ月。あっという間に近づいてきた。この機会に自分のこれまでのワーグナー作品鑑賞やバイロイト詣の予習などを体系的にまとめた文章を書きたいと思っていたのだが、そんな暇はなさそうだ。書いたところで誰が読むのだろう。需要があるはずもない。

脈絡ない走り書きのレベルの低い文章で失礼いたしました。もし、リングなど何も知らないまま当記事を最後まで読んでしまって、なんだか面白そうだと思っていただけたなら、ぜひワーグナーの「ニーベルングの指環」全4作品(前述の通り15時間以上!笑)の世界に足を踏み入れてみてくださいね。
怖くないからこっちへおいで〜♪( ´▽`)

頭の中がこうだから日本の日常が退屈すぎて辛い。仕方ないなぁ。頑張って耐えよう。

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